フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

行けないと思っていた場所に行ける山スキー

足首に後遺症の残る大けがをしてもうすぐ4年になろうとしています。
手術やリハビリを繰り返し、それなりには良くなっているものの、以前のようにはたくさん歩けないため「もう二度と行けないんだろうな」と諦めた山もたくさんあります…あるんですが、そのうち一部は山スキーのおかげで再び頂上に立つことが出来ました。
例えば・・・


ル・ヴュー・シャイヨール(3163m)。昨年11月と12月に登りました。
高低差は1600mほど。
かつて2度夏山で登っています。


今年1月のル・グラン・ガリビエ(3228m)
ここも、2度夏山で登っています。
違う駐車場から登り、高低差は1200mと1600mでした。
この日は周回したので1800m以上になりました。このような高低差は、夏山だと登るのは登れても、下りるのも同じ日だと、大変つらいのです・・・


それが、雪のあるシーズンではスキーだと滑って下りられるので、足首への衝撃が圧倒的に少なくて済むのです。もちろん、時間的にもずっと早く帰ってくることが出来ます。
ついでに言うと、滑らかな雪の上をスキーを滑らせて登る方が、夏山でガタガタの斜面や岩場を登るよりも、足首的には楽なのです。


そこまで大した高低差ではないものの、岩々の部分も多いので足首に衝撃が多そうで行く気が起こらなかった山頂に、先月山スキーで登ってきました。


チャレンジするのは、シャルトル―ズ山塊の最高峰、ル・シャムショウド。
最近一番よく一緒にスキーに行っているDさんの地元の山です。
かつて2度登った時は、いくつかあるコースのうち、難しい登り方のところを選びましたが、今回は山スキーに適したコースで登ります。


今回、珍しくわたしの車で来ています。
デミたん、行ってきま~す\(^_^)/


かつてはスキー場のゲレンデだったけれど、今は木があちこちに生えている斜面を登っていきます。進行方向は晴れ渡っているのですが・・・


下界は曇っています。


元ゲレンデの斜面を離れて、夏のハイキングコースを歩きます。


Dさんは夏冬問わず、もう何十回も登ったことがあるそうです。


雲と青空の境界線はこんな感じです。
これって・・・うーん、ほぼ確実に、あれですよ・・・


時々夏のハイキングコースは無視して(というか、どこにあるのかよく分からなくなる)、適当な登りやすいところから登っていきます。


やっぱり~~✨
雲海、出たぁ(≧∇≦)


雲海とケルン。
雪の量が多い時だと、こんなものは全て雪の下ですが、この冬は異常に雪が少ないので、夏の景色とあんまり変わらないとも言えます😓


雲海が出てウキウキしつつ登っているところをDさんが撮っていてくれました。
それにしても、この太陽の当たり具合って、あれも出てきそうよね?とDさんと話していた数分後に・・・


ブロッケン現象、出たぁ💖
写真中央やや右下の、お山の稜線の影のところに虹のようにぼやーっと半円に見えているのがそうです。


斜面は雪の量が少なく、朝まだ早い時間帯だったので硬いし、歩きにくかったです。
スキー板のエッジを利かせて歩きますが、あまり難しいようだとクトー(スキー板のビンディングにはめるアイゼン)を付けます。クトーは常にザックに入っていますが、この日は出さなくてもなんとか歩くことが出来ました。


Dさんが「カエル岩」と名付けている奇岩まで登ってきました。以前に写真で見せてもらったことがあったので「あぁ~、君かい~😊」という気分でした(^▽^;)


後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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