フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪山の我が別荘での夜

勝手に我が別荘と呼んでいますが、単にお気に入りの避難小屋です。
山友Dさんは来たことがないというので、先月末に招待してあげました😂


標高2000m弱の地点にあるメルレ避難小屋。
今までいくつもの避難小屋に泊まったことがありますが、ここは立地条件も小屋自体も大のお気に入りです。5月の残雪期に2度、夏に2度、去年の3月にも1度来ており、今回が6度目になります。


避難小屋前から。
中央の立派なお山はグラン・モレタン(2775m)。
ベルドンヌ山塊北部を代表するお山のひとつです。
この避難小屋にはその横の峠を越えて来ることも出来るようですが、そちらから来たことは一度もありません。


出入り口からの景色。


前回のブログにも載せましたが、小屋内の様子です。
散らかっているのは、わたし達の荷物で😅今のところ、誰も他にいないのでちょっと荷物整理など行っています。


「誰も来なさそうだけど、一応場所取りしよう🎵」と楽しそうなDさん。
確かに、人気のある避難小屋だと満員になることもあるので、着いたらまずベッドの場所取りにシュラフを広げます😅
この小屋は、ちょっとボロボロだけれどもマットレスや、一度も洗濯していないには違いないけれど、掛布団も結構何枚もあります。直接かぶる気はしないので、夏用の薄いシュラフ(冬用よりも軽くてコンパクト)を持って来ていて、その上から掛布団を使わせてもらいます。


きちんと扉が閉まる戸棚があります、。
中にはいくらかの食器や他の宿泊客が残していった食料(調味料やパスタ、ティーパック程度ですが)が。左下にある白と黒の本みたいなのは思い出ノート。わたしも以前に一度書いたことがあります。
ビニール袋はわたし達が入れました。食料はここに入れてきちんと扉を閉めるか、小屋内の洗濯用の紐などに吊るさないと、ネズミに齧られてしまう危険があるのです。この避難小屋には限りませんが、結構標高の高いところでも、ネズミ(ハツカネズミみたいなとても小さなやつ)の糞があることが多く、驚かされます。


薪ストーブはありますが、薪はほとんどありません。
そしてわたし達も持って来なかったので、今回はストーブを点けないつもりです。
ストーブの上の鍋に水が入っていましたが、凍っています。
お日様のあるうちは、避難小屋内よりも外の方が暖かく感じるものです。


外の方がお日様があって気持ちいいのですが、テーブルや椅子がないので(ここはベンチなので外に出しにくい)、ダウンジャケットを着こんで小屋内で暖かいハーブティーとお菓子を食べました。自分で焼いた抹茶ケーキです。


お日様が山の後ろに隠れ、外も肌寒くなってきました。
最後の太陽の光に照らされる稜線。中央の峠を越えてこちら側にやって来ました。


真っ暗になってしまう前にご飯を開始します。
もちろん電気はきていないので、暗くなればヘッドランプやろうそくの火などを使います。
サラミやボーフォール、山羊チーズ、ポテチとパン。


これは東欧製キノコスープの素です。


ジェットボイルでパスタを茹でます。
お山に持ってくるのはいつも、3分で茹るものです。アルデンテにならなくて、イマイチおいしくないんですけど、燃料の節約です。


カップにスープの素を入れておいて、パスタと茹で汁をよそいます。
粉が底に残らないようによく混ぜます。ジェットボイルの中にパスタとお湯が入っているところにスープの粉を入れると、よく混ざるんでしょうが、後でジェットボイルをきれいにするのが大変なので(電機や水道のない山小屋やテント泊では洗い物が難しい)、いつもこのパターンです。


暗くなってきたので、LEDライトを付けました。
テント泊用に買ったものですが(テント内に引っ掛けられる)、避難小屋泊の時にも活用しています。
食後のハーブティーと羊羹(日本で買ったやつ)😅


空が暗くなりつつあります。
星が少しずつ見え始めてきました。
でももう1~2時間は待たないと、完全な星空は見られないんですよね。


かなり寒いので、シュラフに入りました。
Dさんとお喋りしつつ暗くなるのを待ちます。シュラフから出るのに勇気がいりましたが、テント泊の時ほどではありません。


外に出る勇気はさすがになかったので、窓から撮りました。
近くに大きな町がないので、晴れてさえいればとてもたくさんの星が見られます。
これだけ撮ったら、大急ぎでシュラフに潜りました。


2日目に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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