フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

1泊で南仏ケラ山塊へ(その1)

月曜が祝日だったフランスではわたしも含め多くの人が3連休でした。土曜がフランス中で悪天候、残りの二日も南仏以外は今ひとつ。初め2泊で出掛けようと張り切っていた友達は、1泊で南仏の山は遠すぎると言うのでひとりでケラ山塊へ遠征してきました。
Le Queyrasは人によって「ケラ」または「ケラス」と発音しますが地元の人はみんなケラと言っているみたいなのでケラとしておきます。


ケラに行くのは今回が2度目。今日行く場所はうちから4時間強かかるので今までで一番早い4時出発。広大なエクラン国立公園が途中あり横切ることが出来ないので高速はグルノーブルまでの1時間弱のみ、あとは山間部の国道と県道となります。
写真は高速を出て30分ほど走った辺り。普段なら右手にデヴォリュイ山塊の最高峰、美しいオビウが眺められる地点ですが、お天気が悪くて何も見えません。ほんとに南は晴れてるのかな・・・


南下するにつれ雲が少なくなってきました。ウキウキする景色のきれいな道を通ります。


自宅を出発して約3時間後、エクラン国立公園の最南部にあるセール・ポンソン湖を通過。エクランを大きく迂回しつつ北東方面へ上がります。


湖畔のパーキングに停めて保温マグのコーヒーとビスケットで一休みします。


正確にはここは湖に流れ込むデュランス川の畔になります。デュランス川は南仏を代表する川のひとつでこの湖を通過した後はプロヴァンス地方を東西に横切る形でアヴィニヨンの南でローヌ河に合流します。
しかし、南なのに山が真っ白・・・


さて、まだ1時間以上の道のりがあるのであんまりのんびりもしていられません。
エクラン国立公園最南部の山々を左手に眺めつつケラ地方自然公園へ向かいます。


出発から4時間後の午前8時。ケラ地方中央部に位置するシャトー・ケラを通過。ここは昨年11月に初めてケラに来た時にも通りました。中世のお城が高台に建っていて圧倒されます。


おおっ、今年のツール・ド・フランスはこの辺りを通過するそうです。


なんか雲がだいぶ出てきてるけど大丈夫なんかな・・・


8時30分。最終目的地のすぐ手前の村を通過し、村の奥に続く道路の先にある集落へ。


道路わきには新雪が。前日はフランス中あちこちで雨だったのがこの辺りでは雪だったようです。5月なのに・・・


あ、左手に家がいくつか見えます。道路はこのすぐあと行き止まりでここが最終集落&駐車場となります。


村の中心に3、4台車を停められるスペースがあったのでここに停めてみます。


真冬かと思う景色です。


いるかな、どうかな、と思いながら一応持ってきていたスノーシュー(プラス3種の神器ビーコン、スコップ、ゾンデ棒。ひとりだとあまり意味がないのですがうちに置いておくのはもっと意味ないのでいつも一応持っています^^;)は必須のようです。念のためアイゼンも。どんどん重くなります(;´Д`)


ここの駐車場から真南に歩いて行ける湖ふたつみっつまで往復しようかと思っていたのですが、高低差は900m強とそれほどでもない代わりに距離がかなりあります。南に向かうということは歩くのは北壁で雪も多そう。新雪だとしんどいかも・・・雪融けの湖を期待してたんですがこの雪ではまだまだまだでしょうし。地図を見ていてふと別の行き先を思い付きました。前日夜に地図を見て行き先を考えた時には全く目にも入らなかった場所です。車の中で地図を熟視します。山スキーコースにもなっているため、スノーシューで歩くこともできそう。こちらの方が歩く距離は少なそうなのであっさり変更。どこに行くかは…次回のブログを見てください♪
まだ歩き始めてもいませんが、今から仕事に行くので今日はここでおしまいです。

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