2泊でベルドンヌ山塊へ(その6)
2泊3日でのベルドンヌ山塊でのハイキングも終盤です。わたしが泊まったふたつの避難小屋を始め、ほかにも複数避難小屋があるエリアなのでハイキングしつつそれらのいくつかを覗いて行きたいと思います。
レ・プラチエール避難小屋は見晴らしの良い場所にあったので40分くらい小屋や小屋の前でのんびりと休憩しました。電波があったので、溜まっていたメッセージに返信したりしていると、10時15分になっています。そろそろ歩き始めます。
次に経由する避難小屋は同じハイキングコース上にあります。上の写真で森の部分が少し切り開かれて道みたいになってるところの奥にある白いものがそれです。
咲いてる時点で既にドライフラワーみたいなカーリン。
昨日おとといはあまり見かけなかったbugle pyramidaleがこの辺はあちこちに咲いています。
11時前に次の避難小屋に着きました。
1720mの地点にあるラ・グランド・モンターニュ避難小屋です。レ・プラチエールの小屋からは100m以上下りてきたことになります。
さっきの小屋よりもだいぶ広いです。そしてストーブではなく、暖炉です。木のストックも少しあります。2階部分で寝られるようになっていますが、いい状態のマットレスに加え、毛布までありました。
思い出ノートがあったので外にもって出てベンチに座って軽く目を通してみました。すると・・・
ラ・プラチエール避難小屋の思い出ノートの実に3分の1くらいは彼が書いたんじゃないかと思われるアールヴィラ―ル村のダニエルさんですが、なんとここのノートにも彼の書き込みがびっしり(゚Д゚;) このエリアの超常連ってことですね。
さて、ここから登り坂になります。
日陰のないところに出ました。そんなに急ではないもののしばらく上りが続きそうです。
暑い・・・
1850mまで上がってきました。
なんか牧場っぽいところに出てきました。杭や柵みたいなものもあるし、多分放牧地帯になっているんだと思います。フランスでは通常6月半ばから9月半ばくらいが放牧期間なのでもうじき牛さん達、上がって来ることでしょう。
おおっ、意外なところ(=日当たりいいし標高も高くない)に結構たっぷり雪が残っていました。ただし雪どけ真っ最中でかなり道がびちゃびちゃでした。
なるほど、このあと向かう方向の地形が見えてきました。地図を見てもいまひとつどんな地形になっているのか想像ができていませんでした。
盆地のようになっているところに下りていきます。沼のようになっているところがありました。
そのすぐ下に次の避難小屋がありました。プラン避難小屋(1800m)です。
時間は11時35分になるのでお昼はここで食べようか・・・。
トイレもあります。
さて、早速中も見てみます。
広いし、なかなかきれいです。右下の写真、学校から持ってきたみたいな机と椅子ですが(;'∀')
ちょっとお昼に早い気がするので少し周辺をウロウロしてみたいと思います。
盆地になってるだけあり風もないしむっとするような湿気というか熱気のようなものを感じます。下りてくる前のところに比べて気温も2、3度は高そうな気はします。
ふと気になって小屋のすぐ上の斜面に生えてるヤマツツジをチェックしに行きました。そしたら案の定・・・
やっぱり咲いてました!朝一番に泊まっていた小屋の近くで一つだけ咲いてるのを見たほかはまだ咲いたのには出会っていませんでした。やはり開花時期は気温によるのかもしれません。
ここに限ったことじゃありませんが、今回ほんと一気に花が出てきていた感じでした。もう、もったいないほど(笑)咲き乱れていました。
小屋の前か、それとも沼の畔あたりでお昼ご飯にしようと思ったのですが、何せ暑い。。
小屋の中はひんやりとしていて気持ちよかったのでちょっと薄暗いけどドアや雨戸を開けて出来るだけ明るくして中で食べました。
避難小屋には利用した人が置いて行ったろうそくや、乾物などの食料品がいくらか置いてあることがよくあり、そういうのを見るのも好きなので今回もチェック。
インスタントコーヒーや紅茶、ケチャップ。チリコンカンやパテの缶詰・・・
わたしもさり気に抹茶ミルクを置いて行きました。アルファベットで「Macha Milk」って書いてあるし、作り方のところにも「160㏄」と日本語が分からないにでも分かる数字が見て取れるのでチャレンジャーな人があれば飲んでもらえると思います(;´∀`)
食料品が入っている戸棚に貼ってあったシール。現フランス代表チームの監督を務めるディディエ・デシャンの現役時代のものです・・古いっっ(^^;)
小屋の建設に関わったボランティアの方たちの名前が記されていました。
今回で終えようと思ったのですが微妙に長くなりすぎそうな気配なので(でも写真はいっぱいあるので載せたい…)あと1回に分けたいと思います。