南仏メルカントゥールへ(その5)
3泊4日で初遠征のメルカントゥール国立公園。2泊目する予定の湖の畔にある山小屋前にお昼過ぎに無事到着。湖畔でお昼ご飯を食べた後、山小屋に入ってみます。
山小屋の前に広がるラビュオンス湖。
ラビュオンス山小屋(2523m)。まだシーズンインしておらず、鍵は開いているので勝手に使える状態です。使った人は8ユーロの小切手か現金を置いていくことになっています。
トイレとシャワーがあるようですが、こちらは鍵が閉まっています。
玄関口から入ったところ。食堂からも外に出入りできるようになっていました。
寝室はふたつあるうちの大きいほうが開いていました。二つの寝室を合わせて合計35人が寝られるようで、管理人のいるタイプの山小屋としては比較的小規模なものです。
食堂にはストーブがふたつありました。木のストックもありましたが、火種のための新聞紙や小さな枝などがなかったのでうまくつけられる自信がなく、夜結構寒かったのですが諦めました。
食堂にあった娯楽コーナー。ゲームや本などがあります。
窓からの景色。
さて、時間は3時になったところです。今から何しよう・・・
うちを出発する前には詳しい予定は決めていなかったので、いちいち考える必要があります。何せ初めて来る地方で、山の名前も村の名前も何もかも聞いたことがないものばかりで、1泊目と2泊目する山小屋、3泊目する民宿、と決めたのも出発の2日ほど前のことです。まあ山小屋に関しては予約する必要がないというかまだ管理人がいなくてできないわけですが…
地図を見ると、山小屋から湖の反対側に向かって3031mのモン・テニブルというのに登ることができそうで、湖畔まではハイキング道があるようですが、その後は切れ切れの線、つまり「道は一応あるけどはっきりしない、分かりにくい」という表示になっています。
これはぜひ行っときたいけど、もう3時だし日が暮れるのが遅いとしても今日はもうそこそこ歩いて疲れています。明日、村に下りる前の一大イベントとしてとっておきたい感じです。そこで今日はそこら辺を単にウロウロすることに。夕方には山小屋に戻ってダラダラするのもいいだろう・・・と。
ラビュオンス湖。向かいの山の左側の谷のようになっているところを越えてどんどん左側に登っていくとモン・テニブルに向かうことができそうです。ただし岩々してそうだし、雪の量次第では難しそうな感じもします。まあ、明日の朝のお楽しみということで・・・
ラビュオンス湖は複雑な形をしており、周りにも無数の湖があるのでその間の小高いところをあちこち渡り歩いてみます。
湖の周りをウロウロするだけでは面白くないな・・と思っていた矢先、いいものが見つかりました。これは山小屋から真右の辺りになるのですが、峠のようになった場所があります。そして、けっこう緩やかだし岩壁などの障害物もなく普通に登れそうです。午後のお散歩の目的地、決まりです(;´∀`)
山小屋を振り返って。
夏が近づきやっと雪がなくなってきてホッとしているのにわざわざ雪のあるところを登るとはいかに??
峠までの往復ってのもあんまり芸がないけれど、他に行先を思い付かなかったので仕方ありません💦
すると、右上の岩の上にいたムフロンの群れが一斉に駆け下り始め、雪の上を走り抜けました😻
残念ながら携帯のカメラではズームが出来ないに等しいのでこんな写真のみで残念。。。
ムフロンも行ってしまったのでまた黙々と登ります。
上の方の日当たりのいい平たいところに来ると雪は少なくなっています。
眺めは・・まあ、それなりにいいです。地図で見ると2701mの地点になります。
さて、中途半端な場所でしたがこの峠っぽいところを折り返し地点に山小屋に戻ります。
どこを通っても同じことなので、途中からは上りとちょっと違うところ(稜線っぽい地形で雪の少ないあたり)から戻りました。
山小屋に戻ると、ふたりの若い女の子が到着していました。メルカントゥールからは一番近い大都市であるニースに住んでいるけれど、ここには初めて来たそうです。
ゲーム、一緒にしますかと聞かれたけど遠慮しておきました。ワインを勧めてくれたのでそちらは頂きました(^▽^;)
ワインを頂いてる間は彼女たちの隣に座って世間話をしていましたが、間もなく寒くなってきたのでわたしは山小屋内に移動しました。
山小屋は管理人さんが最近一度来てガスのボンベを入れ替えた、と事前のメールで聞いていました。遠慮なくガス台を使ってご飯を作らせてもらいました。
夕食後、恒例の夕陽鑑賞。日がとても長くなっていて、9時前後でまだこの明るさです。
いっぱい歩いて疲れたのでまだ何となく明るいけれど9時40分にはベッドに入りました。若い女子二人組もわたしより少し先に既に寝に入ってました。
翌朝は久々の3000m級に挑戦です☆彡