フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

方向音痴女の本領が発揮された

先週、ひとりで山スキーで雪山を散策したときのお話です。


以前に友人と登ったことのある2900m台の山頂を目指しましたが、峠以降雪が足りなくて日本製の美味しい補給食で休憩した後、下山することにしました。


少し下りたところで振り返って。
岩々がカッコいいエリアでした。この大きな岩の裏側にはモン・ペルヴー(3943m)などエクラン山塊の迫力あるお山たちが拝めるんだったと思います。


前回頂上に登った時の写真を載せておきます👇

3月でしたが、雪がまだまだたくさんありました。3月4月は高いお山だと何度もの積雪でしっかりと重みと厚さを持った雪がたくさん残っています。対して、12月はどっさりと雪が降っても下地がないだけに、案外すぐに溶けてなくなってしまうし、真っ白に見えてもふわっと浮いているので簡単に岩や石にスキー板が当たってしまうことも多いので恐々です(;^_^A


登りで通ったところとは別のところから下りていこうと試みます。
だってその方が楽しいじゃないですか・・・
結構滑りやすい雪質のところが多かったし、何よりとても気持ちの良い景色のところばかりなので、右に行ったり左に行ったり、色んな地形の斜面を楽しみながら下りていきます。
もちろん、最後らへんは行きで通った辺りに合流するつもりでいたのですが・・・


なんか、出発した村よりもずっと大きい村が眼下に見えてきています😱
違う違う、これは違う村に向かってるよ😓
やべぇ・・・とさすがのわたしでも気が付きました。


間違っていなかった辺りまで登り返す方が良さそうです。
お山では遠くなくても、一度下りてしまうと道路では遠かったりしますから・・・
まだお昼過ぎで時間はたっぷりあります。面倒だけど仕方ない、とシール(滑り止め)を貼り直していると、少し離れたところを滑り下りてきた男性スキーヤーがわたしを見て一瞬立ち止まりました。声を掛けてみると「このまま下りていっても戻れるよ、一緒に来るかい?」とわたしが再び滑り止めを剥がすのを待っていてくれました。


自分の息子たちと同年代と思われる若い兄さんでしたが、地元の方でこの辺りの山はよく知っているようです。わたしがそっちまで滑り下りていくと「君、名前は?僕はジュリアン」ととてもフレンドリーに接してくれます。「助かった」とホッとし、ほんわかした優しい笑顔に癒されるわぁ・・・とか思った2秒後には、ジュリアンさん、ものすごいスピードで下り始めます😱「わたしスキーあんまり上手じゃないんですよね」と叫ぶけど多分、聞こえてない🥵てか、そもそもスキーがあまり出来ない人が来る場所でもない🤣どんどん木が密集してきて、雪もボサボサでターンが難しい💦


そして岩や木だらけのものすごく狭い谷を下りていきます。1mごとにターンしたり、ターンするだけの幅のない場所は横滑り、と繰り返します。
タラタラしてて迷惑かけてはいけない、と必死でついて来ました。この手の場所では、今までで一番速いスピードで下りたと思います😂知ってる人とだと甘えが出て必要以上に怖がってみたり、ダラダラしちゃう傾向があるわたし・・・
この大変な場所はもちろん写真どころではなく、一枚もありません😅


ジュリアンさん、時々待ってくれていたんですが、ガチガチに凍った林道をかなりのスピード(わたしには)で下りたあと、広々としたところに出てきて「もう大丈夫だね!」と先に行ってしまいました。わたしももう安心感から、その後は何も考えずに適当にそのまま下りていったら・・・


全っ然違うところに着いたし🤣
「S」がスタート地点、「G」がゴール地点です。
どうやら途中で分岐点があったようです_| ̄|○
ジュリアンさん・・・どうせだったら最後まで待っててくれたらよかったのに😭
道路だと8㎞くらいはあるっぽいです。道路に出て、最初に走ってきたワゴン車をヒッチハイクで捕まえました。


お仕事帰りの電気屋さんでした。
お住いの町とは全然別方向なのに、わたしの車のある村まで運転してきてくれました。
ご自身も山スキーが好きらしくて、車の中で色々教えてくださいました。


神々しい💖
優しい電気屋さん、ありがとうございました。
わたしは今後もっと気を付けて下りていこうと思います😓
お読みいただきありがとうございました。

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