フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ヨーロッパで一番高い道路へ(メルカントゥール)

3泊4日の最終日の南仏メルカントゥール。午前中さっくりと簡単なハイキングをした後はぼちぼちと帰途につきます。


前日に下山後寄ったツーリストオフィスにこんなステッカーが置いてありました。
「ラ・ボネット道路・2802m、ヨーロッパで一番高い」
ヨーロッパで一番高い峠道路はヴァノワーズ方面にあるイズラン峠(2770m)のはず?? よく見ると峠とはどこにも書いてありません。
つまり、ボネット峠の位置は2715mなので峠道路としてはフランスで3番になるのですが、峠からすぐ近くの山頂周辺までループする道路が作られており、それをもって「ヨーロッパ1」とし、観光客を誘致しようということみたいです。実際多くのバイカー、サイクリスト、ドライブの車がありました。夏はもっと多いんでしょう。


夏山のハイキングなら2800mくらいまで登ることはありますが、その場合の駐車場は高くても1500mとかでスキー場からの出発でも通常1800mくらいまでです。
午前中のハイキングをした出発地点がすでに2200m台で荒涼とした風景が広がっていましたが、さらに600m上がる・・・想像もつかないです(◎_◎;)


標高が上がるにつれ、雪が残ってる場所が増えてきました。


何台か停まれる駐車スペースがしょっちゅうありました。


峠のひとつ、ラスパイヨン峠。


そろそろボネット峠に到着です。どうやら正面の山の山頂に続く道路が「ヨーロッパいち高い」ことになってるようです。それにしてもサイクリストさん、お疲れ様です・・・


多くのバイカーたちが停まっています。どうしてこんな半端なところに…?そこまで進んで窓から「ボンジュール」と声を掛けると「ここから先の部分は除雪が終わってなくて入れないんだよ」・・・( ゚Д゚) この峠道路自体、開通したのが1週間ほど前らしいのでまあ仕方ないのかもしれないけれど、あとちょっとのことやん~~(;´Д`) 観光の目玉なのに、、除雪しようよ~!


・・・仕方ありません、ここに停めたら邪魔なので少し進んでループの道路の最後らへんに路駐しようと思います。ライダー達はとってもフレンドリーでよく話しかけてきます。絶景を目の前にして、みんな幸せそう。
通行禁止になっている部分の道路を徒歩で進んでみます。


除雪車が中途半端なところに停まっています。作業中ではなく無人です。


おお、こんなところでも日本製品が大活躍です。


あ~なるほど・・・除雪できてないですね。雪の上を歩いて行くのも面倒そう。第一わたし普通のスニーカーだし、もうここまでにしとこう・・・
ぎりぎりのところにスペインナンバーのオレンジのハーレーダビッドソンが停めてあり、雪の道から帰ってくる人があります。その人としばらく話をしました。とっても気さくなスペイン人の男性で、27日間かけてスペインから南仏にかけての峠道路を中心に旅行中だそうです。


スペイン人が撮ってくれた写真。


めっちゃノリノリです。


気が付けば30分以上話していたことになります。どうせお互いこの後は峠の反対側に下るだけなので、しばらく先まで進んで適当なところでまた停車しよう、ということに。


は~~。。めっちゃ奇麗な景色の道です✨


「ヨーロッパいち高い道路」の看板のある駐車場が少し下にあったのでここで停車します。後ろから来たハーレーも続いて停車。


家財道具一式みたいなすごい荷物です。


看板の前でハーレーと記念撮影。


ここでも少し話をして同じようにまた発車、今度はだいぶ下りて峠道路が普通の道路に交わる村でもう一度停車、またしばらく話をしましたが、もうそろそろ帰り始めないと家に着くのが遅くなるので名残惜しかったけれど、峠道路の麓の町で別れました。


その後はウバイ渓谷、ケラ山塊の峠道路や県道を通りエクラン国立公園方面のブリアンソンに向かいます。


ケラ山塊には11月と5月に来ているので町の位置関係、道はかなり把握できています。2度とも地元製品を扱う店でチーズなど色々買い物したのですが、おいしかったチーズの製造元の看板が道にありました。5月に買ったチーズを食べ終わったのはつい最近だったので、製造元の名前やロゴもまだ記憶に新しかったのです。あちらに何キロ先、と書いているので迷わず寄り道していくことに~~


午前中は製造を見学できるようです。


時間は2時半になろうとしています。
12時から3時まではお店は昼休みみたいなのですが、たまたま中に人がいて鍵を開けてくれました。(´▽`) ホッ


農協のセレクトショップに売っていた商品もあれば、初めて見る商品もあります。販売の女性はアピール上手でとても詳しく説明してくれ、試食させてくれます。
チーズ以外にも地元の商品がたくさん置いてありどれもこれも欲しくなり大変。。


またいっぱい買ってしまった・・・


この後は何度も通ったことがある国道です。いつ来てもきれいな場所です。


不思議なもので旅行している人たちが。イギリスナンバーでした。
忍耐強くないバイカーの人が追い越し禁止のラインのところで追い越してますけど、この不思議なもの、ちゃんと90キロ(制限時速ぴったり)で走っていたのでわたしはしばらくその後ろをのんびり走り続けました。


国道から県道になり、最後の峠道路でロータレ峠へ。場所はエクラン山塊の北の辺りにになります。


ツール・ド・フランスでもお馴染みの峠でツーリストも多いためホテルやカフェ、大きな駐車場があります。お昼ご飯を食べ損なって夕方4時になりかけていたのでお腹がペコペコ。でもケチなのでそのカフェやレストランでご飯を食べたりというのはありません。非常食?として持っている缶詰のサーディンとビスケット、先ほど買ったばかりのチーズでピクニックです(;´∀`)


トイレを使うのが目的でコーヒーだけ飲んで帰りました。


エクラン、きれい・・・氷河も見えます。
さて、だいぶ帰ってきました。自宅まであと2時間半ほどのドライブです。


夢のように美しかったメルカントゥール、通過した風光明媚なケラやエクランから現実にリターンです(;´Д`) 自宅付近、渋滞しています(◎_◎;)
でもそれ以外は特に道も混まず、7時過ぎに帰って来ることができました。
この時点で8連休の6日が終わったところ。残りの2日間は子供たちとヴァノワーズ国立公園に行くことになっていたのでハードスケジュールでした(^-^;




とても長くなったメルカントゥールシリーズ、読んでいただいてありがとうございましたm(__)m

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