フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

久々にヴァノワーズ国立公園へ(その2)

南仏メルカントゥール3泊4日から帰ってきてた翌日朝に子供たちと出発したヴァノワーズ国立公園。夏山シーズン目前にオープン準備中の山小屋の離れに泊まっての1泊ハイキングです。


山小屋の前のテラスでお昼ご飯を食べた後は、少し先の湖に行こうと思います。お母さんと来る人手を挙げて~~♫
・・・山小屋の周辺でゆっくりする方がいいそうです_| ̄|○
じゃあお母さんは晩御飯までに帰るから・・・と山小屋の先に続くハイキング道を歩いて行きます。


谷に沿った道です。


しばらく進むといい感じの景色が広がってきました。


2350mくらいの地点。雪がかなり残っています。


奥にはエギーユ・ド・ぺクレ(3562m)が。


イワカガミが群生していました(≧∇≦) 写真に納まりきれない広さで・・・雪どけのすぐ後に出てくるので、ついこないだまでこの辺りは雪に覆われていたということでしょう。

分かりにくいですが、ここは川が流れているので結構ちゃんとした橋架けられていました。そしてここは分岐にもなっています。わたしはここから左側に曲がっていくのですが行先案内板には出ていません。でも地図に一応「メインコースではないけど道になっている」という意味の薄い切れ切れの線が引いてあります。それは途中でなくなっていますが、同時に山スキーのコースにもなっています。下調べしてこなかったので、地図を見る限り上の湖まで多分行けそうな印象というだけでポジティブに進んで行きます(^^; 無理そうなら引き返せばよいだけの話です。


ちなみにまっすぐ行くと、ジュブルラス氷河の麓を通りつつスーフル峠(2817m)に向かうことになります。雪がまだ多そうで難しそうですが(暑いときの雪は踏み抜き率高そうでイヤ・・)、雪が融けた7月くらいには良さげなコースです。その峠からそのまま下りていくと、2年前、山に目覚め始めた頃に友達カップルと一緒に1泊で歩いたエリアに到着します。写真が少なすぎるのでいちいち記事にしませんが、とってもきれいなところでした。以下、少し出てきた写真を載せます。👇

ジュブルラス氷河の麓。


そこからさらにハイキングコースを進むと出てくるブラン湖。


その少し下にあるのがその時泊まった山小屋。


あ~~どこもきれい、ヴァノワーズ(≧∇≦)
わたしがそれよりさらに好きなのは中部~南部エクランやもっと南のケラ山塊、それに初遠征を果たしたばかりのメルカントゥールの乾いた荒々しい感じの自然ですが、ヴァノワーズはヴァノワーズで優美な美しさだと思います💖
・・・さて、思い出話はこのくらいにしておいて続き、登ります(^-^;


この橋を渡ってしばらく歩いて行くと、朝わたし達が水を汲んでいるときに追い越していった若者5人組がそちらから戻ってきました。「湖に行かれたんですか?」と聞くと「湖までは行きませんでした・・・このもう少し先でお昼だけ食べて引き返しました。」「え、雪が多すぎたってことですか?」「雪は大したことなかったけど、かなり急な感じだったからやめておいたんです」 (;゚Д゚)・・・そんなに難関っぽい場所とは思ってなかったので意外。でもせっかくここまで来たんだから、わたしも自分の目で本当に難しいのかどうかを確認したいと思います。


まあ、急っちゅーたら急ですが特に大変なわけでもないです。


5人とすれ違って20分後には一つ目の一番低い位置にある湖が。手前が少し高くなっているのでギリギリまで行かないと見えませんでした。彼ら、多分すごく直前まで来ていたはず・・・残念です。


こんな風にケルンが時々あるので目安になります。でも雪があったりもするので、結局は自分の目で見て一番登りやすそうなところを通るのが一番です。


一段落付きそうな地形になってきました。


あっ、やっぱりっ。ありました、湖。モン・クア湖(2672m)に到着です。大きいものひとつ(手前)、それにいくつかの小さい湖、水溜りが集まっています。


メルカントゥールでも散々見たけれど、雪どけの湖。幻想的な美しさです。いつも思うことですがこんなきれいな景色のところにだーれもいないのはどうしてなのでしょうか。しかもこの日は土曜日だったのに。最近誰かが歩いた足跡さえも全くありません。


湖の左手が軽く丘になっています。100mほど高くなってるだけなので登っておこうと思います。しかも上のほうでマーモットが直立不動で像のようにポーズをとっていて可笑しかったです。どうせ携帯のカメラではきれいに撮れないので試しもしませんでしたが。


あっという間にてっぺん(2771m)に。
エギーユ・ド・ぺクレと氷河が先ほどよりもう少しよく見えます。


また下りてきました。


岩がたくさんあったので携帯を置いてセルフタイマーで1枚。


プルサチーユ(ツクモグサ) 


湖の周りの岩の上をあちこち歩いて回ってみました。写真の右側から来たので、できたら左側の岸を歩いて元来た方に戻りたかったのですが、湖の幅が広すぎて渡れなかったため、引き返して行きと同じようなところを通って坂に戻りました。2週間くらい前なら多分まだ湖面は完全に凍って雪も厚く積もっていて歩いて渡れたんだろうなと思います。


これだけ凍った状態の湖を見るのはもうこの夏最後かもしれません。


さて、来た道を通って子供たちが待つ山小屋に戻りたいと思います。


草の生えてる上り坂の辺りに明日朝歩く予定の道が薄っすらと見えています。


山小屋まで戻ってきました。子供たちはトランプをして遊んでる最中でした。





その3に続きます(^^♪

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