フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

避難小屋から下山、にもハプニング

大好きな避難小屋にひとりで2晩泊ってハイキングをした時のお話、3日目編です。


避難小屋を振り返って。


正面の峠を越えて駐車場には戻ります。

ご覧の通り、右側も左側も雪崩れてますね(◎_◎;)

この時のここら辺の地方の雪崩危険指数は5段階の2でしたが、わたしが見た景色や雪の具合ではむしろ3くらいに感じました。そのくらいあちこち雪崩れていました。朝早くは大丈夫でしょうが、気温が上がるお昼前くらいからは急斜面に近づくことは危険でしょう。


峠のこちら側ではスキーヤーさんはひとりも見かけませんでしたが、峠へと向かうトレースがありました。


スキーでこの峠を越えるのは3度目ですが、毎回朝で、北斜面のため日陰で雪が硬くなっています。途中からクトー(スキーアイゼン)を付けることにしました。


ビンディングの前の部分に嵌めます。後ろのビンディングは半回転させておきます。


雪をしっかりと踏みしめることが出来ます。

ただし、氷のようにガチガチの場合はクトーでは歯が立たないこともあり、スキー板は外し登山靴に付けるようなしっかりとしたアイゼンをスキー靴に付けて登る必要があります。


この時はそこまでひどいカチコチ具合ではなかったので、クトーで十分に登れました。

慣れた人だと、なしでも登れるかもしれません。


間もなく峠に到着です。


メルレ峠。

2200m台だったと思います。


稜線の続きを登っていったスキーのトレースがあるので、ちょっと真似してみたいと思います。


きりのいいところで止めておきます。

これ以上先はスキー板を時々外さないといけないっぽくて面倒です(;^_^A

ここから真下にしばらく下りて(素晴らしい雪でした)、その後右手にある別の峠に登り返します。


別の峠を登り返し中。

わたしが出発した駐車場からだと、この峠を日帰りで往復する人が多いみたいです。

わたしが今越えてきた峠よりも距離的に近く、雪の状態もこちらの方が良さそうなのです。


30分ほどで到着しました。

なかなかの景色です。


少し残しておいたわたし製パン・デピス(スパイスケーキ)をおやつに食べました。


峠から下りてきました。

正面左には先ほど越えてきた峠が見えています。

この後は右手に谷を下りていきます。


こんななだらかな谷です。

とても滑りやすい雪でした。この時点でお昼頃でしたが、気温の高い時期だったので午後には柔らかくなり過ぎてちょっと滑りにくいのではないかと思います。


もうすぐ林道に入るという地点。


林道もしばらくは雪があってスキーですいすいと下りてくることが出来ましたが、標高1500mほどの地点からいよいよ雪がなくなってきて、ここからは徒歩になります。


避難小屋に針金があったので少し頂いてきました。

こうやってスキーの先を留めるためでした。留めるマジックテープのやつは3つくらい持っていたのに、少しずつなくしていつの間にかひとつもありませんでした😓


ハイキング用の看板があるこの地点。左手に分かり易い幅のひろい林道が続いており、スキーのトレースもあったので、何の疑いもなくそちらに進んだのですが、少し後に気付いたことにはこの地点、なんと分岐点で正しい道(というか、来るのに登ってきた登山道)はこの真正面に続いていたのです。急なので、ここが道になっているようには見えないんですよね💦


最初はなんの疑いもなく歩いていました。

雪融けの季節に見られる黄色いこのお花、乾燥させてハーブティーにして飲むと咳止めになるそうです。呑気にそんな写真を撮って歩いているうちに、景色がなんか見慣れないなぁと気付きだして、ああっ、やっちまった、と間もなく気付いたころにはもう20分以上歩いていました。この道も出発地点方面に向かう道だということは分かっているのですが、林業や、先程の谷で放牧を営む方などが四駆で走る林道のため、傾斜が緩やかな分、距離がとても長くなっているのです。

こうです👇


紫で囲ったのが、間違えて入ってしまった林道。

オレンジがもっと効率よく短い距離で移動できる登山道です。

ちなみにハートの部分が駐車場です。グーグルマップに入っていないので、自分でマークしているわけです(^▽^;)

引き返すのも面倒なので、このまま下りていくことにしました。


標高の高いところではフキノトウの若い芽があちこちに見られました。下りていくにしたがって、大きく育ったものばかりになっていました。


すみれもあちこちに。

白い子たちもいました。


暑い💦

初夏のような陽気です。泊りだったので荷物も重く、しかもスキー板も担いでいるのでフラフラしつつ!?下りていきます。

それにしても長い・・・もう、なんてどんくさいんだ😓


デミたんが見えてきました。

行きに通った登山道(正面に見えています)だとおそらく40分くらいで下りてこられたとことが1時間20分ほどかかりました。ぐったりです(;´Д`)


ただいま、デミたん。


帰りに寄った地元のスーパーで、今まで何度も買っている大好きな胡桃ジャムを見付けました。3瓶買っておきました♩


長くなってしまった避難小屋泊ハイキング記、読んでいただいた方、ありがとうございました。

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