フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

次男と避難小屋に1泊(後編)


夕方出発で次男と避難小屋に1泊しに出掛けました。歩くのが目的というよりも単に山の中で寝起きしたいというだけの話です。というのも2日前にヴァノワーズ国立公園での1泊2日ハイキングから帰ってきたばかり、わたしに関して言えばヴァノワーズの直前に南仏へ3泊4日でハイキング旅行に行っていたということもあり、ふたりしてあまり歩くモチベーションが高くないという背景があります・・・


前夜は少し雨がぱらつきましたが、今日はお天気は良さそうです。


10時前に寝たにも関わらず7時前まで爆睡してしまいました。山ではその日歩いたところや次の日歩くところのことなど脳裏から離れず、眠りが浅くなりがちなのですが前日はほとんど歩いてませんし、当日もあまり歩く予定がありません。もし次男がほんとに歩きたくなかったら駐車場に帰るだけでもいいと考えているくらいです。そりゃーよく寝られるはずだ(^^;)


目が覚めてすぐに寝床から撮った一枚。
屋根裏が寝室スペースになっています。ここの避難小屋はマットレスが何枚もあり、地べたに直接置いてあるものやベッドもあります。それだけでもありがたいですが、毛布も3枚ほどあります。でも誰か使ってるかもしれないしシュラフは持って来ています。


次男はわたし以上に爆睡でしたが8時には起こして朝ごはんにしました。


今回は何とバター持参です✨ お肉持ってくるにあたり、冷凍させておきましたがそれだけでは不安だったので凍らせたペットボトルを持ってていました。なのでバターも遠慮なく?一緒に持って来ていました。
ラズベリージャムは前週行ったメルカントゥールの帰りに買ったものです。


朝ごはんの後片付けをして8時45分に出発です。
若いカップルはまだ起きてきません。

薪にするための木がこれでもかというほど置いてあります。


ペルシュ峠に向かいます。


ヤマツツジ、3~4分咲きでしょうか。


もう間もなく峠です。


ペルシュ峠(1984m)に到着。


この後はこの小高い丘に登ります。峠の看板には20分とありますが2週間前にひとりで来た時には12分でした。今日はどれだけかかるでしょうか。


15分でした(^^; ル・シャポテという山頂で2074mになります。
今いるサヴォア県とオート=サヴォア県にまたがって広がるボージュ山塊が後ろに浮かび上がっています。


こないだ氷が融けかかっていた湖というか水溜りはきれいさっぱり融けてしまっていました。左はシャルトルーズ山塊。


2週間前には向かいのロニエにももっとたくさん雪が残っていたし、ここら辺にはクロッカスがいっぱい咲いていました。


来た道とは違う道から下ります。つい今しがた通った道と大体平行しているもう少し高い位置にある道を通って山小屋からすぐ上にある峠を経由して帰ります。


尾根の少し低い位置をあるくことになります。


前回少し出始めていたトレーフル・デ・ザルプが旬であちこちに。一番たくさん見た花のひとつです。葉っぱの形は違うけど花の形を見て分かるようにシロツメクサ(クローバー)の仲間です。


オモジン・デ・ザルプ


この辺りもブルーベリーだらけです。若い実が付き始めていました。実・・というか花なんですね、これ。赤いところが花びらで中はまだ空っぽなのです。


こんな街灯みたいなのがぼちぼちあって・・・


少し開くとこうで


もう少し開くとこうなります。凝ったタイプの風ぐるまみたいで可愛い・・・


峠に着きます。


グルヌイユ(カエル)湖のある峠に到着です。


この湖もこないだはクロッカスに囲まれて半融け状態でした。氷や雪が融けたうえ、干からびて水の量が少なくなっています(◎_◎;)
次男「カエル湖っていうけど、カエルいない~」


その代わりオタマジャクシはいっぱいいます。


小屋まで下りていきます。10時40分です。
すると先ほどはまだ寝ていたカップルが朝ごはんを食べている最中でした。


あとは駐車場まで戻るだけです。行きは1時間ちょいかかりましたが下りは1時間もかからないはずです。


駐車場に12時前か・・・昼ご飯どうしよう。うちに帰るのは2時半近くになりそう。
そこで思い付いたのは、昨日前を通った避難小屋あたりで食べてしまうというパターン。幸い食料は多めに持って来ているので何か作れそうです。


小屋の中


ストーブもあります。直接料理台にもなっている年代物っぽいストーブです( ゚Д゚)


玉ねぎとチーズ入りパスタにしました。
いただきま~す(*´ω`*)
ご飯を食べているとよちよち歩きの男の子を連れた初老の男性がやってきて孫の姿をパチパチと写真に撮りまくっています。少し話をしてみると今はすぐ下の村でリタイア生活だけどずっとリヨンで消防士をしていたそう。わたしも知り合いに消防士が何人かいておじさんが長く勤務していた消防署にも出入りしたことがあり、意外なことで盛り上がってしまいました(^-^;
単に孫とお散歩中かと思ったら、趣味でパラグライダーをされていて離着陸する場所がこの近くにあり、来週草刈りに来るから今日はその下見をしに来たということです。アクティブだぁ~~( ゚Д゚)


小屋の前の水場の彫刻。ちょっと怖いんだけど上手です。よちよち歩きの男の子、こっちに歩いて行き、彫刻を見てギャン泣きしてました(^▽^;)


バリケードの下をリンボーダンスでくぐり抜ける次男(^^; 「昔はもっと体、柔らかかったんだけどなぁ」・・・年と共にもっと硬くなりますよ(;´Д`)


小屋から5分で駐車場です。お、わたしの車の横に一台寄り添うように停まっています。
大して登らずにきれいな場所に行けるのでシーズン中の週末にはきっと多くの人が来ることでしょう。


高速の入り口まで約20分。空き空きの高速を楽勝で帰ろう~と思ったら、高速に入った途端にまた睡魔が・・・夜ちゃんと寝たのに。。満腹で運転するのも眠くなってダメですね…コーヒーを飲みに料金所近くのサービスエリアに寄りました。


この地方はフランスでは定番の登山用ナイフ、オピネルのおひざ元なのでコーナーがありました。


クラシックなイラストが印刷された缶詰のビスケット。つい先日エスケープルートとして緊急下山したスキー場、クールシュベルの缶もありました。思い出に買っておこうかと一瞬思いましたよ( ̄▽ ̄;)

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