通りがかりにスキー
先月後半のお話です。留守にしている友人夫婦のおうちに一泊させてもらい、翌日、彼らがリノベのために滞在している別荘に向かいました。行先はイタリアで、高速を使うと3時間半、地道だと5時間くらいかかる地方です。
5月も中旬というと初夏みたいな日もあるものですが、ここは標高が1700m近くもあるため朝はこんなことも珍しくありません。ガリガリするやつはほぼ1年じゅう必要かも(・・;)
この時期、道路から近いところに雪があったので寄り道スキーをしていくことにしました。
というのも、友達夫婦は日中は別荘の工事に来る業者さんの相手をしなければいけなくて、夕方以降に着いたほうが邪魔にならないみたいなのです。
これはメインの県道から少し未舗装路を進んだところにある駐車場で、夏の間はキャンピングカーが何台も停まっています。この時点で一番歩かずに雪に辿りつけるのはここのようです。今現在ではこの場所にはもうこんなに雪はなく、雪に一番近いのは先週からオープンしているガリビエ峠道になります。
駐車場の真向いには既に雪がありましたが、わたしの行きたい方面だと、数分間歩く必要がありました。
春の終わりや初夏は気温が高くて雪が柔らか過ぎると、登るのはもちろん滑るのも大変だし雪崩の危険が高まるので、朝早くから歩き始めるのが基本です。
意外にもガチガチ過ぎて、結構急斜面だったのでエッジが引っ掛かりにくくて怖い💦一歩一歩ゆっくりと歩いて土の露出しているところに到着しました。
ここはちょっと平たくなっているし、植物のおかげで滑らないのでクトー(スキーアイゼン)を付けるのに最適です。今の時期、日向でまさかクトーを使うとは思っていませんでしたが、この辺り、風が強いこともあるのか、積雪が頻繁にある厳寒期でも硬いことが多いのです。もっと前もって装着しておくべきでした。
クトーを付ければ、恐る恐るではなくさっさと登れるので、スピードが全然違います。
ところで、わたしは怖くてクトーを付けましたが、慣れている人だとなしでも登っていけると思います。
だいぶなだらかになってきました。
クトーを外します。
必要のない時にまで付けていると、一歩一歩雪に引っ掛かって歩くのが遅くなってしまうのです。
薄っすらと新雪がありました。
うさちゃんとスキーヤーさんの足跡。
右手には1~2日前のものと思われる雪崩跡が。
ここら辺を見ると、そんなに急には見えないのですが、急になっているもっと上の方から流れ出したようです。
柔らかくなり始めていて、少し登りにくい状態でした。ガチガチとは逆の状況ですが、こういうときにもクトーを嵌めることがあります。わたしは柔らかくて困る時にはあまり出さない派!?なのですが・・・
ところで、前方にひとりスキーヤーさんが写っています。わたしよりも先に登っていた3人組のうち一人が滑り下りた直後、あとのふたりが続くかと思いきや、何か問題があるのか動き出さない・・・という場面でした。
ふたりを通り越した辺りで振り返って。中央右端に連れのスキーヤーさんが待っているのが写っています。「どうしたのですか」と聞いたらビンディングに問題があって、上手くスキー靴に嵌まらないとのことでした。駐車場までそんなに遠くなくて、まあ最悪徒歩でも帰れるので心配ないと思われます。
峠以降は雪がまだ残っていて、スキー板を再び履いて歩き出します。
やはりスキー板を付けてないと、足がズボズボなって歩きにくいのです。
この辺でやめておきましょう。
今シーズン2度目のローリシャール峠(2600m台)でした。
おやつにレモンジャム付きクッキー。
それでは滑り止めを剥がして下りていきます。
下り始め。
アクションカメラのGoPro動画から切り取ったものです。幅の狭い稜線部分はドキドキ感がたまりません。雪が柔らかいので余裕こいてますけど、ガチガチだったら素直に板外して歩きます(^▽^;)
稜線部分おしまいで急な斜面。雪が柔らかいのスピードが出ないため怖くありません。
その後の大部分はなだらかで広々とした斜面でしたが、雪はあまり良くないところが多かったです。まあ残っているだけありがたいんですけどね。
最後は板を外して歩きます。ルノンキュール・デ・ピレネーが咲き誇っていました。
お読みいただきありがとうございました。

















