フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

クロワ・ド・ベルドンヌ(2926m)へ 最終回

周回コースで挑戦したクロワ・ド・ベルドンヌ。日の長い今の季節だからこそ余裕をもって楽しむことができる長いコースです。


帰りに通ったラ・プラの谷の小さな湖周辺にはワタスゲがあちこちに。


ベルドンヌ山塊は湖がたくさんあることのも魅力の一つです。約70もあるそうです。


ラ・プラ峠(2170m)まで降りてきました。
この行先案内板からすぐのところでふたりの男性ハイキング客が座って休憩しています。挨拶をすると「頂上では青空は出てきたかい?」・・あ、この人たちはクロワ・ド・ベルドンヌ頂上に到着したとき入れ替わりで降りていった二人です。その時、写真を撮ってもらったのでした。
ここでわたしも彼らと話しつつ5分ほど休憩しました。なんとパリから遠征のおふたりでしたΣ(´∀`;) ベルドンヌ、わたしは大好きで近いからよく行きますが、全国規模で見るとそんなにメジャーな山塊ではないのでバカンスシーズン以外でそんなに遠くからのハイキング客に出会うことはかなりめずらしいです。


先に見えてきたのはクロゼ湖です。


ここは湖の畔ではないけれど常に小川が蛇行しているのでワタスゲがところどころまとまって咲いているのが見られました。


「森のゼラニウム」ゼラニウム・デ・ボワ


エゾムラサキ

クロゼ湖に到着します。ここは一番近い駐車場からだと680mの高低差なのでファミリーコースとして週末には多くのハイキング客が訪れます。
冬にスノーシューで来たとき↓

まだ誰も歩いてない新雪を歩くのが気持ちよかった♪


アザミが大きくなりつつあります。


湖の端まで来ました。


周回なので行きとは違う場所ですが朝と大体同じ方角に戻ってきました。


時間は午後4時前。出発から10時間経っています。


1月の同じエリア。


真向かいはシャルトルーズ山塊。
あとはどんどん降りていきます。ただしこの日車を停めているのは1月にスノーシューで来た時より離れた場所にある駐車場です。


この少し先で60歳前後の男女ハイキング客が数人座り込んで休憩しているのを見かけました。挨拶だけ交わして先に進みましたが、保険証がどうのという話をしていたのが聞こえました。もう少し降りていくと、ヘリコプターが・・・


初めは上空をちょっと行ったり来たりしていましたが、先ほどのグループの一人がタオルを降ってアピールしています。間もなく隊員がひとりロープにぶら下がって降りてきてひとりが救助され去っていきました。救助の場面に遭遇したのはヴァノワーズ国立公園でも一度ありこれで2度目です。


猛暑の時期でしたが、木の陰がある場所はありがたいです。


暑すぎて水遊びしていきたい気分です。


小さなつり橋を渡ります。


帰り道長い(;´Д`)


しかもあまり大急ぎでは降りられない種類のところがほとんど・・・


野イチゴが少しですが赤くなっていました。6月上旬の南仏の山で今年初めて熟しているのを見ましたが、ここら辺では初めてでした。


は~~やっと平らな道になりました(-_-;)


えーっと分岐分岐・・・少し前に通った分岐で地図と見比べつつ「次の分岐では山小屋ではないほうの方向へ」とだけ覚えていたのでもうここでは地図を出さずにそのように進みました。


・・・地図で見る限りアップダウンもないし15分か20分で着きそうな感じだったのになかなか着きません。おっかしいなぁ・・と思いつつも速足で降りていくと。。
別の駐車場に着いてしまいましたΣ(゚Д゚) わたしが停めたところよりも100mも低い地点です。な・・なぜに??
狐につままれたような気分で地図を取り出して確認すると。。今歩いてる道に、ハイキング道ではない林道が交差した地点があります。通常分岐地点の行先案内板はハイキング道同士が交差する地点にしかないのですが、ご丁寧に案内板がその地点にもあったようです。「ひとつめの分岐で山小屋ではない方向に進む」とだけインプットしていたのですが、先ほどの余計な分岐ではわたしの停めた駐車場と山小屋とはまだ同じ方向だったのでした…
まあまだまだ明るいですし、全く逆方向に歩いたという訳でもありませんが最後の最後にこんなオチを作ってしまいました。


100m低いところまで来てしまったのでなだらかとは言え、また上り坂です。
もともと1730mの累計標高差に自ら100m付け足してしまいました(;´Д`)
急ぎ足で歩いたんですが、疲れていたせいか20分かかりました。


午後6時半、駐車場に到着。出発してから12時間半が経っています。


最後の最後でわたしらしいどんくさい失敗が出ましたが、それでもバラエティに富んだとっても楽しいハイキングになりました。何より、いつも色んな場所から眺めてきたベルドンヌの象徴の山の一部に登ることができたのは嬉しかったです。

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