フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

冬の世界へ

昨日は結局、前回のブログで書いた3つ目の候補だったところに行ってきました。


しかし今回は到着する前からヘロヘロになってしまいました。まず高速が夜間工事の区域があり一度出て乗りなおさなければならずそれは大した事なかったのですが、後半走る国道も2か所が工事中でものすごい遠回りをさせられました。夜明け前で暗くてどのように遠回りするのかの表示がよく分からず工場街や田舎の山道で迷い、灯りがついていた工場の人に出てきてもらったり他のドライバーに停まってもらって道を聞いたりでドッと疲れました。


ようやく駐車場に近づきました。ヴァノワーズ国立公園の真向かいなのでそれらの山々がきれいに見えます。奥がモン・プーリ(3779m)、中央がドーム・ド・ラ・サーシュ(3601m)
 

中央が今回の目的地、グランド・サシエール。3747mと富士山並みの高さですが駐車場自体が2280mの地点にあるので、丁度富士山に5合目から登る感じです。ただし少しアップダウンもあります。


朝は0度近くて山頂用にと思ってた服やら手袋やらを総動員。


来るとき通ってきたシュヴリル湖が眼下に。後ろはヴァノワーズ。最高峰のグランド・カッス(中央、3855m)と左が弟分のグランド・モット(3653m)。中腹の町はスキー場として知られるティーニュ。リヨンのサッカーチーム、オリンピック・リヨネの夏季キャンプ地としても有名です。


ブクタン(アイベックス)


2時間ほど登ったあたりから新雪が。天気の悪かった先週末ですが、この辺りでは雪だった模様です。


グランド・サシエールが徐々に近づいてきます。ただし、この面(南壁)から登るのではなく、西側から稜線伝いにアプローチします。コース外なので、出発点を含め案内表示は一切ありません。唯一ケルンが道しるべとなっています。雪のせいで道の形は見えないし、ケルンも途中あまりない区域も多く、しかも小さいケルンは雪に隠れて見えないのでなんとなく地形を見つつ登るしかありませんでした。


👇参照


後ろを振り返った景色。


ここで一人のハイキング客がやってきたので写真を撮ってもらいました。へっぽこアルピニスタさん達に認証された「浮かれポンチ」レギンス着用^^  スノーパンツも持ってきてたのですが暑かったので結局履かずじまいに。
昨日はこのハイキング客と、男女二人組の計3人とすれ違ったのみでした。


一足先に冬の世界です。


遠い・・・

やたらと長い道のりで、しかも今回なんかしんどくて思うように足が進まず(高度もあるのかもしれませんが)、頂上じゃないけど途中でお昼ご飯に。


さて気分を取り直して頂上にチャレンジ~
ここでアイゼン登場


やっとのことで頂上へ。きつかった・・・


ヴァノワーズ


イタリア側


ときどき完全にガスに覆われます。わたしがちんたらしてないでさっさと昼までに登っていたらこのガスはなかったのですが。。


ちょうどいい風よけのようなものが作られてました。ありがとう、これ作った人!!


しばらく頂上からの眺めを満喫した後、下り始めます。ピストンなので行きと同じルートですが、登りはしんどくて余裕がなくあまり見られなかった雄大なヴァノワーズ国立公園、グラン・パラディッソ国立公園(イタリア)などの山々の景色を楽しみつつゆっくり下ります。

下り始めはガスの中




サシエール湖


またもやアイベックス達に遭遇~ 確かに彼らの行動の時間帯は朝夕です。
彼らを前にまたもパパラッチと化したわたしはトレッキングポールをそこら辺に投げ出してあちこち移動してパチパチ写真を撮ってたのですが、さて帰るか~と思ったらどこにポールを放り出したのかまるで分からなくなり、10分近く探し回ったという^^;


先ほど上ったグランド・サシエールが遠くなっていきます・・・ 
しかし。ほんっとに遠かったな~!


グランド・サシエールから写真中央のポワント・ド・ラ・トラヴェルシエールにかけての稜線(ちょっと切れてますけど。大雑把に言って)はイタリアとの国境になっています。


もちろん帰りの道のりも工事のため遠回りさせられまくりで疲労困憊で0時近くに帰宅。。でも美しい景色やかわいいアイベックス達のおかげでとっても充実した1日でした。

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