randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

「女王の鏡」ゴレオン湖へ

今週の水曜日に出掛けた日帰りハイキングです。わたしは日曜も休みなのですが最近ずっと日曜のお天気が悪く、平日の休みに山に行くことが多いです。
この日の行き先はグランド・ルース山塊。エクラン国立公園の最北部と隣り合わせのエリアです。


うちから2時間半ほど運転した辺り。最後の村を通過し、あとは小さな集落をひとつふたつ経由しつつ林道の終点が駐車場になってるはずなのですが、村をでたところに「(この先)通行止め」の看板がΣ(゚Д゚)
この先200m、にゼロが手書きで付け足され2000mってなってるけど、これって落書き?それとも本気??グーグルマップではあと終点まで2,5キロほど残っているということになってます。


目の前のすぐ左に車が停まっていて、ライトが付いています。車から降りて話しかけに行きます。そしたら中の男性から先に「あなた、地元の人?」いえ、ハイキングに来たんですと答えると、向こうも同じだと。
「これってここに車停めたほうがいいってことですかね(ちょっと広くなってる)」「そもそも通行止めは200m先?2キロ先?」「通行止めのバリケードがある部分が狭くて車停められなかったり、Uターンできないくらい細い道だったりするとまずいよね」「うん、この先、崖に沿ったガードレールもない道になってるみたいだしUターン難しそう」などと1分ほど話し合ってたんですが、とりあえずもう少し進んでみようということに。


結局問題の地点は200m先ではなく2キロ先でした。工事関係の車両もなければバリケードも置いてあるものの、開けられています。もう一度ふたり車から降りてこの先進むかどうか考えます。結局その周辺に車が停められるほどのスペースがなかったため、すぐ目の前の集落を通り抜け、道路の終着地点の広い駐車場に車を停めました。


男性ハイキング客とわたしの車。標高1870mの地点です。
「夕方帰り道、シャベルカーとか道の真ん中に停めてあって通れなかったりして」「道に穴が開いちゃってるというパターンもある」とか話しながら(ホントにあり得ますよね)靴を履き替え、出発準備を整えます。


少し先にも車が1台停まっています。停めてある場所からして、ハイキング客ではなさそうです。放牧地帯なのでそれ関係の人の車かもしれません。
男性は「僕は平日に来ることが多いから、夏以外はあんまり人に会わないんだよ。湖まで行くんだけど、一緒に歩いても構わない?」「もちろん!わたしも平日だと特にひとりも会わないことが多いかな。今日は湖を経由してその先の山に登るつもり」「どこ?(地図見て)え~これ、道ないじゃん💦」「最近は3000m以上の山ばっかりだから、大抵道ないんですよ」「君って・・どこの国の出身(フランスでは外国人っぽくてもフランス国籍の人も多いため「なにじん?」って聞き方はあまりしません)?」「日本人です」「やっぱり!女の人なのにひとりでコース外の山に登るとか、しかも夏でもないのに、絶対日本人だと思った」「え、どの辺が日本人なんですか?(◎_◎;)」「いや、他の国の人よりオリジナリティがあるというイメージだから」・・・分からんもんです、フランス人が日本人に抱いているイメージって(^▽^;) 
そんな会話を交わしつつ一緒に歩き始めました。


谷の反対側にはエクランでも最も美しい山のひとつ、メイジュ(中央・3984m)が朝の光を浴びています。この日1日中眺めることになります。右隣はラトー(3809m)。


わたし達は反対方面の峠のようになってる方に登っていきます。
男性は研究者で、クローンの研究をしているそうです。休みの日に山に来て気分転換するのが何よりの楽しみなんだとか。湖巡りがテーマらしく、先ほど車に積んであった湖の写真集を見せてもらいました。本に載っている湖をひとつひとつ制覇しているそうです。


登って来た谷を振り返って。朝の光が終わりつつあります。


ほんの5分か10分で普通の昼間の光になってきてしまいました。それでも、快晴の予報なのでありがたいことです。


単調な道が続くので、しょっちゅう振り返ってはきれいなメイジュやラトーを見ながら歩いていました(^^;


だいぶ登ってきました。


下の草の多い辺り方には牛もいましたが、羊の放牧地帯でもあるようで群れを高い位置で何度か見かけました。


もうすぐです。湖の畔にあるという山小屋が見えてきました。


ゴレオン湖(Lac du Goléon 2458m)に到着です。駐車場から600m弱の高低差、約1時間10分でした。分かりやすく障害物もなく普通に歩ける道だったのでさっさと登ることができました。


ゴレオン山小屋。


湖の反対側に回ってみます。無風で水面に波がないため、この美しさ!


このアングルは有名で、「女王の鏡」と呼ばれるそうです。美しさでは類を見ないメイジュ(しかもLa Meije、と女性系)を女王に例えているのでしょう。


ゴレオン湖がまでがハイキングコース(ピンクの線)になっており、その後はコース外になります。
わたしがこの後目指すのはその北に位置するエギーユ・ダルジョンチエール(Aiguille d'Argentière 3237m)です。この辺りの山の山頂を結んだラインがオート=ザルプ県(こちら側)とサヴォア県との県境になっています。


男性は湖の辺りでしばらくのんびりしてから下山予定、というのでここで別れました。
次回に続きます。