フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ベルドンヌ山塊・南部 その2

中・南部に人気コースが集まるベルドンヌ山塊ですが、「7つの湖」を意味するSept Laux(セット・ロー)と呼ばれる地方も山塊の中南部に位置します。
ベルドンヌは雪が多い山塊なのにスキー場が少なく(それからも自然が守られているという印象を受けます)、そのうちのひとつにはこの「7つの湖」という名が付いていますが、正確にはハイキングコースからは少し離れているので風情のないスキーリフトや木が刈り取られた山の斜面のすぐ隣を歩くというわけではありません(初めのうち少しは見えますけど)。
1200mほどの標高差でそう難しいところがあるわけでもないのでポピュラーなハイキングコースなのですが、わたしが行ったのは去年の11月でしたので日曜だったにも関わらず1日で7,8人しかハイキング客に出会いませんでした。


フランス中でハイキングコースに一番よく使われているのがこの黄色い方向案内。行先、距離、たまに所要時間も書かれています。…その下に誰かが手作り看板を付け加えた様子です。遠くから見た時、お祭りかなんかのお知らせの看板かと思った。。誰ですか、このお姉さん(汗)


ひとつめの経由地の峠に到着。ここは風情のないスキーリフトが近くに見えたけど仕方がない。。この後は離れていくばかりで見えなくなり、気になることはありませんでした。


少しずつ急な斜面も登場し始めました。そうこなくっちゃ♬


雪も少しずつ出てきました。そうこなくっちゃ♬


ひょえ~~。。雪っていうより凍っててツルツルで危ないです。


ふたつ目の峠、Col de la Vieille(2090m)日本語に訳せば「姥が峠」に到着。北東にはサヴォアのモリエンヌの山々が見渡せます。


一つ目の湖、ノワール(黒)湖に到着。フランスの湖の名前にやたら多いのがブラン(白)湖とノワール(黒)湖。どちらもわたしが行っただけでもベルドンヌにふたつずつあります。もっと凝った名前付けろや。。


次の湖に進みます。しょっちゅう凍ってるのでしょうか、鎖場になってありましたが、わたしは単に写真左上に位置する草の生えてる凍ってない場所を歩いて登りました。


ふたつ目の湖、真四角湖(…もう訳さないほうがいいのでしょうか^^; Lac Carée、キャレは正方形という意味です)


景色もきれいなのでここら辺でお昼ご飯にします。


湖プラス雪・・・山の景色でわたしが一番好きな組み合わせです。


奥に見えるのは山小屋。シーズンオフで管理人はもういませんでした。


真四角湖の次に登場するのはコットポンス(訳しようがない…あ、訳さなくていいです?)湖。


最後に通りがかったのはコス湖。それにしても次々といっぱいあるな~!


まだこの先にも湖はあるようなのですが11月で日の暮れるのが早いのでここ「7つの湖峠(2184m)」、全然峠っぽくないんですが、ここを折り返し地点に周回しました。


行きはワクワクして歩いたいくつもの湖の畔。どの湖も結構大きくて、帰る道のりが長くちょっとゲンナリしてきました(贅沢…)。


既に日がだいぶ傾きつつあります。下りは一気に下りてしまいたいので最後にコーヒー休憩。ちょうどシャレーの廃墟のようなものがあり、いい風よけになりました。


下りは上りと違う道なので急ぎつつも景色を楽しみます。


駐車場に到着。ちょうど日が暮れて街灯に灯がともされたのと同時でした(;´Д`)
駐車場のあるこの村の名前は「Fond de France」。フランスの底、奥、って意味ですが19世紀後半にフランスに統合されるまでベルドンヌ山塊はシャルトルーズ山塊などと同じくサヴォア公国とフランスとの国境となっていました。この村も、国境の手前にある最後の集落でした。
は~真っ暗になる前に帰ってこられてよかった・・・

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