フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

アンバン山小屋からノワール湖(2800m)へ

アンバン山小屋(2270m)で1泊した翌日は7時半過ぎに出発しました。前の日にはモン・ダンバン(3378m)登頂という大きな目標があったのですがこの日はこれといった頂上へ行くわけではなく、ひたすらアップダウンを繰り返しながら湖をいくつか経由して昨朝車を停めた駐車場(1660m)に戻る予定です。ただし途中から帰り方が2、3あるのでその時の気分や時間的な要素で決めていくつもりです。


橋を渡り歩いてきた谷の右側に移ります。川の流れ的には左岸ということになります。
これは歩いてきた方角を振り返って。


橋を渡ったところ。この斜面を登っていきます。


この日は前日のモン・ダンバンと違ってハイキングコースになっている道ばかりを歩く予定です。コースなだけあってマーキングもしっかりとあるところが大半でした。赤+黄色がカラーなんですが最近塗りなおされた様子です。赤のペンキを塗った人がへたくそというか筆につけるペンキの量が多すぎたようでホラーみたいになっています。それに加えて塗った日が風が強かったのでしょう、塗った先からペンキがあちこちに飛び散り殺人現場みたいになってるペンキマークもありました。


山小屋や、それ以前に最寄りの駐車場に向かう林道からも見えていたグラン・コルドニエ(3086m)の特徴的な山頂。


季節の割に暖かい日が続いていたせいでしょうか。すみれが咲いていました。


登るにつれ、何かの山のてっぺんが見えてきました。どんな景色が待っているのでしょうか。ワクワクします。


登りつつ左手に見える景色。


ポワント・ダンバン(左・3266m)とポワント・ソメイエ(3332m)の後ろが明るくなっています。


平たい地形の場所に到着しました。これは右手を眺めて。


手前のピラミッド型のシニャル・デュ・プチ・モン・スニは山小屋からよく見えてました。その奥は先月初めに10キロにわたる稜線歩きをした山々です。一番高くなっているのがポワント・ド・ロンス(3612m)。今思えばえっらい標高高い稜線歩きでした(^▽^;)


この辺りは道の形がなくなっておりペンキマークもまばらだったので道を探すのに少し手間取りましたがケルンがときどきあるので助かりました。


左手には高い山の雰囲気が醸し出されている風景が広がっています。
実際にはほとんど残っていないものの、地形的には氷河がそこにびっしりあった時の景色を思い浮かべさせられます。


川が何筋にもなって流れてきています。枯れたワタスゲがたくさんあります。枯れてるとはいえ、そんなに古い感じがしません。わたしがハイキングした場所では7月くらいによく見かけましたがこの辺りでは標高が高い(このあたりで2750mくらい)せいもあるかもしれません、先月位に咲いてたんではないかと思います。


季節の割に超暖かい~💛と思っていたものの、さすがに朝のうちは川にも氷が張っています。


朝日を浴びて歩くのは格別に気持ちいいです。


そんな朝の光の中、ひとり歩き続け奥から次々と新しい景色が現れる・・・山頂に着いたときとはまた別の幸福感に包まれる瞬間です。


残念ながら?氷河の方向(イタリア側)には行かずに、ハイキング道はぐるりと南方向へと向かいます。地図を見ると氷河方面の峠を越えたところにも駐車場があるのですが、これはもうイタリアです。そして道的にはわたしが昨日車で来た辺りとは全く繋がっていません(;´∀`)


お日様がまだ低い位置にあったため、周辺の山で日陰になった部分中心に歩いていたのですが、ようやく日が高くなり影も出きるようになりました。


いよいよ一つ目の目的地、ノワール湖に到着します。
というかハイキングコース自体は湖まで来ないので(すぐ近くを通るのですが)、勝手に分岐して湖まで向かいます(^^;


うぉぉ~キレイ😻
昨日モン・ダンバンの頂上の少し手前から見えました👇


そして水面にはモン・ダンバン(右の高いやつ)もきれいに映っています。


朝ご飯の残りのドライフルーツ入りのパンとコーヒーでおやつ休憩です。
奥には常にポワント・ド・ロンス。水面に映し出されれいるのがふたつとも登った山というのが嬉しい✨


岩にカメラを乗せてセルフタイマーで撮りました。2日間のハイキングで唯一の自分の写真です。
寒そうな格好してますが、お日様が照ってきて風もなかったので暖かくなり、このすぐ後に3枚!脱いでタンクトップ+薄手のヒートテックだけになりました(^_^;)



次回に続きます。






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