代車シビックでボージョレ地方へ(前編)
せっかくの日月の2連休が二日ともお天気悪くて全く山に行けないという甚だしくやるせない週末となりました。お天気が若干回復するのが月曜の午後。どんなに近い山でも1時間半くらいはかかるので、かかるガソリン代高速代や日が短いことを考えるとこれは無理ということでやむなく諦めました。
その代わり苦肉の策で思い付いたお出かけが月曜の昼から近場に先週から代車で借りているデラックスな新車シビックでドライブというものです。
「これ代車です」と出てきたときは「こんなデラックスでスポーティー(6速MT)な車運転できない」と困惑しましたが何度か運転してると慣れてくるもので、返す前にアップダウンのある田舎道でも運転したくなりました。
月曜ということで子供たちも学校、暇な人も周りにはいません(;´・ω・)
ひとりで外食することは普段ほとんどありません。うちで簡単にお昼を食べてから出ようと思ったんですが、なぜか急にたった半日の観光気分を満喫したい気分に駆られ、ご飯を食べないで12時半ごろシビックを地下ガレージから出し、雨の降る中出発しました。たまにはツーリストとしてドライブ中にレストランに入るのもよかろう・・・
ブドウ畑が丘陵地に広がる美しい地方なので晴れていたらピクニックしたかったのですが回復しそうとはいえ今まだ雨降ってるし、しかも風も強くて寒いので屋外で食べるのは辛そうです。
上の写真は晴れていますが、うちを出て40分ほどして目的地であるボージョレ地方南部に入ってきたとき急に晴れ間が出てきたところです。
写真の中央辺りに若干虹が出ているのが見えるでしょうか。
が、このあとまた掻き曇ってきてまた雨が結構強く降り出してしまいました。
間もなく一つ目の目的地、テゼ(Theizé)村に到着しました。村の中心まで車で行きましたが駐車場はいっぱいで停めるスペースがありません。村の外の駐車場に車を停めるともう1時半を回っています。これ以上遅くなると、大きな町と違ってお店の少ない田舎では食いっぱぐれてしまいます。駐車スペースを探しているときに目に付いた村の広場にある大き目のカフェ・レストランが営業していたので(月曜休みのところが多いのですが)、清潔そうな感じだったし外に書いてた本日のメニューも良さそうだったのでさっさと入りました。
14,50ユーロの本日のメニュー
・オックステールのテリーヌ
・バヴェット(牛のお腹の辺りの肉)エシャロット風味
・デザート
中はクラシックかつシンプルな内装ですが、木製の年季の入ったテーブルや家具が温かみを感じさせてくれます。手書きで日替わりメニューが幾種類か書かれた黒板もいい感じです。
サービスをされている男性に「まだ食べられますか?」と聞くと「シェフに確認します」すぐに戻ってきて「大丈夫ですよ、おかけください」
メインのホールにはいくらかのグループ客が。そして奥にはもうひとつホールがあるようでそちらから談笑する声が聞こえてきました。月曜の昼なのにそこそこ入っています。いい兆候です(*‘∀‘)
窓際の席に案内されました。外はまだ雨が降っています。
本日のメニューをお願いしました。飲み物には地元ボージョレの赤ワインをグラスで。日本と違って運転するときもアルコールは少しはとれるのがフランスです。0,5 g/血液1リットルが法律で許容されている量で体重や性別、体質なんかにもよりますがこれは約ワイン1杯分に当ります。(初心者マークのうちは0,2gまで) 体重の重い男性の場合は2杯くらいまでは飲酒運転にならない範囲のようです。
ボージョレのヴィラージュでもない一番軽いタイプのやつでかなり冷やして出てきました。タンニンのほとんど感じられない軽いボージョレは白やロゼのように冷やして飲むことが多いのです。ワインというよりかはワイン風ブドウジュースといった感じの軽さです(^^; ボージョレでも村の名前を名乗るクリュと呼ばれるタイプのしっかりしたものは冷やしたりせずに常温で飲みます。
間もなくオックステールのテリーヌがきました。身をほぐしてゼリー寄せのようになった冷製のテリーヌでサラダとピクルスが添えられています。
お、おいしいΣ(゚Д゚)
奇をてらわないストレートなおいしさです。
ワイン生産地だけあって?お皿の模様がブドウの房でした(;'∀')
テリーヌをおいしくいただいた後はバヴェット(ステーキ)とフライドポテトがやってきました。外でステーキを食べるのも久しぶりです。
セニャン(血が滴る、という意味でレアの焼き具合のこと)とお願いしてありましたが、まさに理想通りの焼き加減です💕 おいちい(≧∇≦)
デザートは洋ナシのタルトやババ・オ・ラムなどあったのですが大好きなクレーム・ブリュレにしました。
平均的なものよりちょっと卵が多い感じのプリンっぽいクレーム・ブリュレでした。
隣のテーブルのおじさんふたりがおもしろかったです。ひとりと写真を撮りました。かなりハチャメチャな英語で話しかけてきてくれて、もうひとりのおじさんが「彼バイリンガルなんだよ」と(^▽^;)
お会計では「グラスワインはサービスです」とおまけしてくれました(*'▽')
田舎のレストランっていいなぁ💙
お店を出ると晴天です✨ 左が今出てきたレストランです。
おお、山にあるハイキングコースの案内板と同じタイプのものが立っています。村はずれにあるお城や隣村、駐車場なんかが行き先として描いてあります。
丘の上にある村なので標高も455mと少し高い目です。
この村には2度来たことがありますがお天気も回復してきたし可愛い村なので少し散策してみたいと思います。
こんな季節にもアジサイが咲いてるんですね(@_@)
個性的な民家が多いです。
ボージョレ地方南部には「pierres dorées」と呼ばれる黄色っぽい温かみのある石で作られた家や農家が多いのが特徴です。英国中部のコッツウォルズ地方には蜂蜜色をした古い民家が並ぶおとぎ話に出てくるような村が点在していますが、それに似ている気がします。
古くは11世紀の書物にこの村の記述があるというだけあり、当時の趣を感じさせられる街並みが残ります。
ただ・・道がこんなです(;´Д`)
しまった・・こんな靴で来てしまった💧ヒールはないけど底がぺったんこで硬く薄い皮の靴なのであんまり歩けませーん(;´Д`)
少し歩いたところに村で一番の観光名所のお城があるんですが、この靴のせいで諦めました・・
村の入り口、レストランがあった広場にも教会がありましたがこちらの方が古い教会だそうです。ここらへんはちゃんと舗装されていて助かった・・
梯子・・??
ゆっくりと村の出口に向かいます。
味のあるステンドグラス風の素朴な窓。外からお日様が差した時はうっとりするような暖かい色になるんだろうな…と部屋の中の様子を想像してしまいした。
ブドウ畑の真ん中にある駐車場に戻ってきました。先ほどの雨で車が濡れたままです。
この近くにもうひとつ可愛い村があるのでそちらにも寄っておきます。
後編に続きます♬