フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

2日目は遠足風ハイキング

素朴な民宿で1泊しての初遠征となったブリアンソネ地方。1日目は特に難しいところではなかったものの、これといった道もトレースもない場所を自分でコースを考えながら歩いたので少し緊張感もありましたし、ときどき強い風も吹く雪の中に何時間もいたので冷えてしまい(冷え性)翌日は「せっかく雪の少ない地方に来たんだから、雪がほとんどないところを歩きたい!」という気分になりました。
前もって山に詳しい友人に聞いていたお勧めのひとつは高低差が500mほどしかないお手軽なコースです。宿のご主人からも「簡単だけど景色はいいよ」とのお墨付き。出発地点となるこのエリアの中心ともいえる少し大きめの村、モネチエ・レ・バンにやってきました。
「バン bain」とはお風呂のことで、「レ・バン les bains」は温泉が出る湯治場の町であることを示します。ミネラルウォーターで有名なエヴィアン・レ・バンもその一例です。ここはエヴィアンに比べると極小の村ですが、一応湯治センターのようなものがありました。


民宿のご主人に教会の前の駐車場に停めたらハイキングコースにすぐに出られる、と聞いていたのですが満車だったので村の入り口付近に戻って別のもっと大きな駐車場に停めました。でもここにしても、唯一空いていた駐車スペースでした。ド田舎だからどこにでも停める場所ある、と思ったら大間違いです(-_-;)  ただし観光客で賑わってる、というわけではなく一台だけイギリスナンバーの車があったくらいで、あとは村周辺で働く地元の人や買い物に来た人たちの車のようでした。


プラプラと村の中心に向かいます。教会のすぐ近くに村役場があります。前の広場の噴水は思いっきり凍ってるように見えますが、水はちゃんと流れていました。
で、村役場の真前には・・偉人の像ではなく、アイベックスの像Σ(´∀`;)


ハイキングコースがどこから始まっているのかイマイチ分からずにしばらくウロウロしてしまいました。村の人に聞いて歩き始めることが出来ました。


村自体は標高1400m台になりますが、ほんとに雪がありません。前日に通過したオワザン地方などでは900m台の町にも30センチくらい積もってる感じでしたし、2日前にスノーシューをしたヴァノワーズではそれよりもっと積もっていました。


それでは晩秋のハイキングを楽しみたいと思います。


車も走れるくらいの太い道を歩いて行くと初めの分岐点と案内看板がありました。村の出発地点にも案内看板立てておいてくれたら歩き始めで迷わなくて済んだのに(;´・ω・)


ああっ、ここも雪が増えた際には「スノーシューのやつは低い辺りウロウロしとけや」コースになるみたいです。しかも矢印が下に向かっています。「これより上はお前ら行くなや」って・・・ヽ(`Д´)ノプンプン


ダムっぽい滝がありましたが凍ってました。時間が止まってしまったような派手な凍り方でした。


ほんの少し雪が残ってますが、申し訳程度です。


水場がありました。ここも凍ってますが、一部融けてきておりちょろちょろと水が流れていました。先ほどの滝といい、少し前にこの地方にも訪れた寒波の跡が感じられます。


この日のコースは高低差500mほど。急なところや危ないところはないので、いかにも地元の小学校の子供たちが遠足で来そうなコースです(;'∀')


この日以降、仕事が8日間休みがなく忙しくなるので、遅くならないうちに帰りたいと思っています。ちょうどよい癒されコースでした。


黄色いペンキマークは右に曲がる、の印です。


森の部分が半分以上でしたが、このように眺望も開けているところが多かったので明るいし気持ちよく歩けました。


避難小屋のようなものがありましたが、鍵がかかっていて中は見られませんでした。


小屋からしばらく登ったところで森林ゾーンを脱出します。


おお、日向に出ることができます。嬉し~~
分岐の看板も立っています。
ここの分岐ではこの高さのまま谷に並行して歩くか、もっと高いところまで登った後、やはり谷に並行して歩くかの2者選択(もっと遠くまで行っちゃうこともできるけど、それは想定外なので)になります。遠いほうで周回しようかな、と昨日の晩は思っていたのですが、民宿の近くの羊チーズ農家に12時までに戻ったらチーズが買えます。なので短い方(低い方の道)のコースで帰ることにします。


振り返って。風は全くなく、ポカポカしています。立ち止まるとそれなりに寒いですが…


中規模のスキー場、セール・シュヴァリエのゲレンデが目の前です。雪はまだ十分にありません。


ブリアンソン方面。
き、気持ちいい~~✨羊チーズ農家に寄るために早く下りたいとはいえ、この気持ちいいところを大急ぎで去るのももったいない話・・・


コーヒー&おやつ休憩です(^^;)
幸せ(≧∇≦)


ドーム・ド・モネチエ(3404m)が正面に。アルピニズムでしか登れない山のひとつです。


20分ちょっとくらい座っていたでしょうか。羊チーズ、諦めたわけではありません💦この後はできるだけさっさと帰りたいと思います。


あれ、さり気に登りが・・・
上に見えてるチャペル、経由することになるんですがちゃんと等高線見てませんでした。


しかも結構急です。もう下るばっかりだと思ってたのでサプライズです(;´Д`)


右に見えてるのは、昨日中腹辺りの峠みたいなところまで行ったグラン・アレアのようです。


やれやれ、チャペルまで登ってきました。


モネチエの村を見下ろして。


1925m。ここがこの日のコースで一番高い地点になります。
あとは急ぎ足で下ります。


小川が何本かあるので道も凍っている個所がいくつかありました。


下りていくとまた別のチャペルがありました。


その前には十字架。信心深い地方なのでしょうね。


もう村まですぐなのですが、この時点で12時5分前。村から農家までは5分くらいなのですが、12時には間に合いそうにありません。小走りに下りながら農家に電話を入れました。「もうすぐ行くので待ってて下さい~」


ぜーぜー・・
羊チーズ農家に着いたのは12時10分くらいでした。
鴨もいます。


家禽の鴨は普段あまり見ないので(フォアグラが有名な南西部とかに行くといっぱい飼われています)ちょっと珍しくて見入ってしまいました(;´∀`)



この続きが最終回になります。

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