フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

2泊で雪国へ 民宿編

日曜から火曜にかけて出掛けた少し南仏寄りの山への旅行記です。
ツール・ド・フランスで有名なイゾアール峠への周回コースをスノーシューで歩いた後は予約していた民宿へ。到着すると間もなく日が暮れました。


週末には結構宿泊客があったらしいのですが、日月の晩ということでまたわたし以外にはお客さんなし・・・いつものパターンです(^^;
誰か泊まってんのかと思うくらい入り口にスキーとかスノーシューとか置いてあるのですが、全部ここの人のものらしいです。 


もともと民宿はそうたくさんないのですが、夏山シーズンとスキーシーズン(クリスマスバカンスがシーズン初めになる)の間の閑散期ということでまだ閉まっているところも多く、消去法的に決めた民宿でしたが、中に入るとかなり可愛い♬ 
入り口の部分はごく普通の民家といった構えでしたが、奥に進むと梁があちこちにあり古い建物独特の温かみを感じます。家の中心になっている部分は約400年前に建てられたのだそうです。
こういう古い民家や農家を使っている民宿も多くて、しかもそれを特にアピールポイントにしてるわけでもないことに驚かされます。「なんか古そうなおうちですね」と聞いたことからご主人が説明をしてくれたくらいで、特に自慢ってわけでもないようです(;´∀`)


扉や家具にも年代を感じさせられます。


ここの民宿も割安な寝室シェア型のジットと呼ばれるタイプのものです。といっても他に誰も宿泊客がないので一番小さい部屋(二人部屋)をひとりで使わせてもらいました。トイレは廊下(寝室のすぐ前です)にありますが洗面台とシャワーは室内にあります。シーツとバスタオルは持参というのがジットの基本なのですが前回泊まったジットもそうでしたがシーツはあったのでバスタオルを持参することくらいでしょうか、通常の民宿との違いは。朝ごはん付きで30ユーロ、半月前に泊まったところは24ユーロと格安だったのですが、ここはごく平均的な価格です。晩ご飯は宿泊客が多いときだと頼めるようですが、わたし一人のために作ってくれないようなので(^^; 台所を使えるということで自炊するために食材はしっかり持って来ています。


ご主人の趣味が一発で分かる内装でした・・・あちこちにキノコ関係のものがかざってありました。


各部屋にはキノコの名前が付けられていて、ご主人手作りのキーホルダーがΣ(゚Д゚)
わたしには毒キノコちゃん部屋が与えられました(^▽^;)


なんだか日本にありそうな・・・キノコちゃんのぬいぐるみがテーブルに。


使わせていただく台所です。鍋やフライパン、食器はもちろんのこと基本調味料も揃っていて快適です。ちなみに宿主のご夫妻は3階部分(ここは2階)に住んでおられるのですが、時々下りてこられて何か分からないことはありませんか、必要なものはありませんか、と聞いて下さいます。晩ご飯までのくつろぎタイム、ご主人にこの地方のことやこの古いおうちの歴史など色々聞かせていただきました。


2泊で結構民宿に滞在してる時間も長いんだからワイン持ってきたらよかったな~~
1日雪遊びで冷えたので(^▽^;) ハーブティーで暖まることに。


同時にお腹も減り始めているのでおつまみ系を出してきました。胡桃はここにあったものです。


わたしが到着するとすぐに暖炉に火を入れてくれました。靴とズボンを乾かします(そんなに濡れてないんですけど)。部屋にも暖房が入っていましたが、やはり暖炉の暖かさにはかないません。一晩中暖炉のある広々としたダイニングキッチンとリビングがつながったスペースで過ごしました。ここにいれば時々下りてくるご主人とも話をすることができます。


毎度登場の東ヨーロッパ食材店で見つけたインスタントスープです。仏訳がついてなくて写真だけが頼りという(^_^;) これはどう見ても白いんげん豆スープですね(*‘∀‘)
粉から作るインスタントスープとしたらかなりのおいしさです。種類もいっぱいありフランスの一般的なメーカーのものよりイケてることが多いのです。東ヨーロッパ食品、侮れませんよ~


前日仕事帰りに買った仔羊肉を持って来ました。イスラム教徒ご用達のハラールの精肉店なのですが、彼らが大好きな仔羊肉の質は抜群。値段も普通の肉屋さんより安いので牛肉も鶏肉もここで済ませることが多いです。さすがに豚肉はないのが残念ですが(^^;


ちょっと一人分とは思えない量になりましたが😅

どーして赤ワイン持って来んかったんだ・・・後悔されます(´Д⊂グスン


お肉の焼ける匂いに釣られてやって来た宿のワンちゃん。ご主人に「もう1週間も何も食べてない、みたいな目つきで寄って来ると思いますけど何もやらないで下さいね。彼用のご飯はちゃんと食べさせてるので・・・」と前もって言われていたので知らん顔してましたが、まん丸の黒い目で見つめられると無視するのが辛かったです。


食後にはデカフェインのコーヒーとチョコレート入りブリオッシュ。


テーブルから暖炉前に移動して寝る前のくつろぎタイムです。



翌日は「曇り時々雪、夕方から晴れ間が覗く」という天気予報だったのでハイキングに行く気力がおこりません。歩くとしても村の周辺を散策する程度にしてこの快適な民宿でダラダラしたり、近くの街ブリアンソンの観光に行くのもいいかな、と考えつつ眠りにつきました。

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