フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

2017年まとめ(4月~6月編)

遅ればせながら去年1年間のハイキング記録をまとめてみました。毎日お天気が悪くてなかなか山に行けないので苦し紛れです(^_^;)


4月3日 ロシーユ峠近くの約2550mの地点 (セルス山塊) 標高差 約950m
もともと雪が少なかった昨冬は4月にもなると山によっては雪がかなり融けてきてしまっていました。行程の半分以上をスノーシューを背負って歩くのは好きではないので初めからスノーシューで歩ける場所…と思い雪深い地方を選びました。2400m台に外国人部隊の駐屯地があり、軍隊のトラックがこんな雪の中を走って来て除雪してくれたおかげで(^▽^;)登りの一部は楽させてもらいました。


4月9日 ル・ヴァイ(2439m・ベルドンヌ山塊)高低差 約1400m
予定していた山小屋への斜面が急で雪が多すぎてアクセス不可能だったため急遽行先変更で登ったペルチュイ峠。帰ってから調べたらアルピニスム向け(協会指定の難易度は7段階の下からふたつめ)コースでした(;´Д`) 
急こう配でガチガチに凍っていたためアイゼン&(わたしのハイキングではめったに登場しない)ピッケルが大活躍。下りは陽が当たってきて氷が融け気味、アイゼンに引っかからなくなり怖くてめちゃくちゃ時間かかりました。しかも1泊のつもりで来てたから荷物も重く(結果的に日帰り)。。1年間で怖かった場所・冬編でぶっちぎり1位を獲得する悪夢の峠でした。


4月14日 グランド・シュール(1920m・シャルトルーズ山塊)高低差 約1200m
数日前のベルドンヌで間違えてアルピニスト向けの峠を必死こいて登ってしまったトラウマで里山感覚のあまり高くないところで癒されようと近場のシャルトルーズへ。一番簡単なコースは小学生の遠足並みに楽なのでもうちょっと登り甲斐のあるコースを、と思ったらこれまた硬い雪の残る垂直みたいな岩場から登る羽目に・・・あんまり癒されない里山でした😅


4月23日 グラン・ガルベール(2561m・タイユフェール山塊) 高低差 約1300m
前日まで体調が悪かったので病み上がりハイキングということで湖の周りだけ歩く高低差800mほどの癒し系コースを考えていたのですが、来てみたら十分に元気だったので山をひとつ付け足しました(^▽^;) 雪が少なく例年よりも早くに雪どけ真っ最中だった湖や、そこから500mほど上がったグラン・ガルベールからの美しい景色のおかげで病み上がりからすっきり回復しました。


4月30日 (モン・コロンビエ 2045m・ボージュ山塊) 高低差 約1150m
少し雪が降ったようだったので友達とスノーシューしに行きましたが、標高のあまり高くない山なので途中までは雪が十分になくて半分以上はスノーシューなしで登りました。帰りに通った斜面には比較的雪がありました。


5月7日 パラルーサン(2675m・ケラ山塊) 高低差 約1100m
1泊2日で2度目になる南仏ケラ山塊に遠征。5月だというのに新雪がたっぷりとありました。イタリア国境の峠でランチにした後、適当に隣にあった勾配の比較的緩やかな山に登りました。


5月8日 ジラルダン峠とテット・ド・ジラルダンの中間地点 (約2800m・ケラ山塊)高低差 約1000m
ケラ山塊2日目は1日目と全然違うエリアに来てみました。ウバイ峡谷を望む素晴らしいパノラマ。日焼け止めを忘れてきて前髪の跡が分かるレベルに顔が日焼けしてしまいました。雪山UV、恐るべし・・・


5月16日 メルレ避難小屋(1941m・ベルドンヌ山塊)高低差 約900m
日が長くなり寒さも和らいできた5月の半ば。避難小屋に泊まりたい病を発症しウズウズしていました。仕事が終わってから出掛けたので歩き始めは午後6時。峠の手前辺りから雪が多く残っていて歩くのに時間がかかり2286mの峠を越えて避難小屋に到着したのは日が暮れる直前の9時前でした。まだ雪の多いこの時期、しかも平日だったので他に宿泊客はありませんでした。


5月17日 モレタン湖 ~メルレ峠(2055m、2286m・ベルドンヌ山塊)高低差 合計600mくらい?
避難小屋にザックを置いて湖が複数集まるエリアへ。小屋周辺でお昼ご飯を食べてから再び峠を越えて駐車場に戻りました。1日目2日目ともに誰にも出会わず(ライチョウさん一羽にだけ会いました)美しい景色と初夏の清々しい空気をひとり占めの1日半の休日でした。


5月21日 グラン・ヴェイモン(2342m・ヴェルコール山塊)高低差 約1100m
2度目になるヴェルコール山塊の最高峰へ。雪はほとんど残っておらず、少し南になるためか初夏の花が多く見られました。頂上でご一緒したおじさまグループの宴に寄せてもらい楽しいひと時を過ごしました。


5月27日 グラン・ムーラン(2594m・ベルドンヌ山塊) 高低差 約1700m
10日前に来た避難小屋泊ハイキングがあまりに楽しかったので味をしめ、避難小屋に泊まっての2泊3日の周回コースを組んでみました。自分で考えたものなので正確なコースタイムとかは分からないまま若干の不安を抱えての出発となりました。全体的に少しハードで1日中歩くことになったけれど、日が長いので特に問題はありませんでした。今思い出しても幸せな気分に浸れる、思い出深い3日間になりました。


5月28日 ポワント・ド・ロニエ(2342m・ベルドンヌ山塊) 高低差を計算するの面倒なくらいいくつも峠を越えたのでよく分かりません(^^;
出発前日の夜中に急いで決めたため大体の距離しか見ていなかったのですが峠をいくつも登ったり下りたりしつつ山頂を経由し避難小屋に向かう厳しいコースでした。高低差も見とけよ・・・ 年間ワーストコースの上位に食い込むこと間違いなしの悪夢のコースでした。前日も避難小屋にはファミリーが泊まっていてマシュマロ焼きごちそうになったりしたのですが、この日も可愛いルナちゃんという女の子を連れた若い御夫婦とご一緒して楽しい夕べを過ごしました。充実した1日でしたがめちゃくちゃ疲れました。


5月29日 避難小屋から駐車場まで周辺の峠や稜線、湖、森を周回して駐車場へ (ベルドンヌ山塊) 50~150mほどのアップダウンをひたすら繰り返したので高低差はよく分かりません💦
3日目はこれといった有名な山などには登らずに周辺の良さげなところをわたしなりに組み入れた周回コースで思いっきり遠回りしながら駐車場に向かいました。1日目2日目がかなりハードだったのでよいバランスだったと自画自賛(^▽^;) 
南部に比べて人気のないベルドンヌ山塊北部を満喫した初夏の3日間でした。


6月6日 ヴァンス湖・山小屋(2380m・メルカントゥール国立公園)高低差 約1400m
かねてから行きたかった南仏メルカントゥールへ初遠征💛6時間半運転しました。マイナーな駐車場から出発したためか草花がボーボーに生えてハイキング道がすっかり隠れてしまっており、この森の部分が3泊4日の行程で一番の難関となりました😅 元羊飼いのおじいさんに助けられ正しいハイキング道に何とか戻ることができました。
途中ソロのハイキング客の兄さんと出会い翌日のお昼くらいまで行動を共にしました。2500m台の峠を越えて湖がどんどん出てきたときは感動でした。山小屋には他にソロの若者、ソロのイギリス人がおり4人ソロが揃って(^▽^;)たったの一晩でしたが楽しい滞在になりました。


6月7日 ラビュオンス湖・山小屋 (2523m・メルカントゥール国立公園)この日もひたすらアップダウンの繰り返し…高低差を計算するの面倒でよく分かりません。。
ハイキングコース上で土砂崩れのため通れなくなっている部分があり、迂回して次の山小屋に到着。ここも前日に泊まったところ同様、夏には管理人さんがいますがそれ以外のシーズンは勝手に使って小切手を置いて行くようになっています(8ユーロでした)。いくつもの湖や色んなところを通り、あまりの美しさに息が詰まりそうな1日でした。


6月8日 モン・テニブル(3031m・メルカントゥール国立公園)高低差 約700m
メルカントゥール3日目はシーズン初の3000m台となるモン・テニブルへ。コース外でこれといった道がなく雪渓も多く残り、アドレナリン出まくりの登り甲斐のあるお山でした。頂上からのパノラマは今年印象に残った景色のひとつになりました。山小屋から歩いたのでプラスの高低差は700mほどですが、この後1200m台の駐車場まで下りたのでマイナスの高低差は1800m。足がガクガクになりました(^^;


6月9日 シーム・ド・プルゼット(2757m・メルカントゥール国立公園)高低差 約500m
ほんの1、2週間前に開通したばかりの峠道路をハシゴして帰ることに。途中にあるハイキングコースを午前中だけ散策。ヨーロッパでもっとも標高の高い道路といわれるボネット道路(2802m)も経由、ノリのいいスペイン人バイカーと出会いしばらく道のりをご一緒しました。雪どけ時の2000m台の山岳地帯を半日かけてゆっくりドライブしつつ帰宅。夢のような楽しいハイキング&ドライブの3泊4日旅行に幕を閉じました。


6月10日  モン・クア湖近くの2771mの山頂(ヴァノワーズ国立公園)高低差 約1100m
メルカントゥールから帰った翌日は子供たちとヴァノワーズ国立公園へ1泊で早朝に出発(^▽^;) 昨年度の残業調整分の休みを使い切らなければならす、1週間の休みを取ったのでした。久々のヴァノワーズの優美で雄大な自然に子供たちもわたしもうっとり。
夏山シーズン入りを1週間後に控えた山小屋の離れを使わせてもらいました。泊り客はわたし達だけで広々でした。


6月11日 シャンルージュ峠、メルレ湖など(2529m・ヴァノワーズ国立公園) 高低差 約900mくらい?
アップダウンが多すぎコース。疲れ果てているときにあとまだ600m登らないと駐車場に帰れないと知り子供たちが激怒。メルカントゥール旅行に気を取られ過ぎて慣れてる感のあるヴァノワーズの行程をテキトーに決めてしまったのは事実。車を停めているのとは別の駐車場に下りてタクシーで移動するという究極のエスケープルート(贅沢)を選択。何とか子供たちの「もうお母さんとは行かん」のセリフを封印することに成功(^^;


6月13日 アルバレタン避難小屋(1820m・ベルドンヌ山塊) 高低差 約300m
1日半の休みがあったので仕事が終わった夕方に翌日学校がなかった次男とベルドンヌ山塊に向けて出発。長男は友達との先約があり不参加(;´・ω・) ということで、次男の焚火の火起こし合宿という名目です(^^; 火起こし関係は長男の役割で次男はそのアシスタントをしていますが今回一人でも火を起こすことができました。


6月14日 ル・シャポテなど(2074m・ベルドンヌ山塊)高低差 約350m
避難小屋から遠くない辺りをぐるっと周回してもう少し下にある別の避難小屋でお昼を作って食べてから駐車場へ。ハイキングというよりかは避難小屋滞在を目的としたゆったり1泊の旅でした。


6月18日 グラン・シャルニエ(2561m・ベルドンヌ山塊)高低差 約1150m
ベルドンヌ北部で制覇していなかった山のひとつに登ってきました。
メルカントゥールの山小屋で会ったイギリス人ハインキング客が律儀に自炊していたのに影響され、パスタなどの一品料理がブームになってました(^^;


6月23日 グランド・ムシュロール(2281m・ヴェルコール山塊)高低差 約1100m
登り甲斐のある2姉妹峠や急な岩場の多いプチット&グランド・ムシュロールなど面白い要素が盛りだくさんの周回コースでした。峠を登り切ったところでアイベックスのオスがどっさりいて幸せな気分になりました。ソロの男性と途中から一緒に歩きました。



6月25日 ポワント・ぺルセ(2750m・アラヴィ山塊)高低差・約1150m
同僚のS君とその友人のアルピニスム女子と一緒に行きました。スキーをする彼らが子供の頃から行き慣れているアラヴィ山塊に行くのは初めてで、ポワント・ぺルセは山塊最高峰。1150mと高低差こそ大したことないものの、急な岩場が約半分というハードかつ楽しいコースでした。帰りに信じられないくらいおいしいルブロッションチーズをS君の行きつけの農家で買って帰りました。


6月27日 クロワ・ド・ベルドンヌ(2926m・ベルドンヌ山塊)高低差 約1850m
ベルドンヌ山塊最高峰・グラン・ピック・ド・ベルドンヌのすぐ隣に位置するハイキングでも登頂可能な山頂。いろんな場所を通って周回する距離でも高低差でも長い周回コースを日の長いこの時期にチャレンジしました。途中で出会った元山小屋管理人さんの男性とその孫の男の子と一緒にしばらく歩きました。
バラエティに富んだ素晴らしいコースでしたが、最後に油断して道を間違えて100mも低い駐車場に着いてしまい、林道を登り返したという(-_-;)



4月はそこまで出かけてなかったのですが(体調崩してた時期もあり)、5月と6月凄いです、我ながら(+_+) 仕事してんのか?って今回のブログ書いてて不思議になりました。5月に5日間、6月に1週間、前年度の使い切ってない有給と残業調整分の休みを無理やり取らされたからというのも大きいです。しかもお天気はよくて、休みの日ほとんど全部晴れてた感じです✨2週間近く天気が悪い今現在とえらい違いです。。

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