フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雲海ランチ

久し振りにお天気が良かった休みの日に出掛けたスノーシューハイキング。
普通だと朝のうちに消えてしまうことが多い雲海を眺めつつの贅沢な頂上ランチとなりました。


標高2000m少しと大して高くはないものの、この雲海に加え、周りを取り囲む山々が立派なので自分がスゴイところに登ったような錯覚を覚える素晴らしい場所です(≧∇≦)


稜線の奥にあるのはグラン・ルノー(2776m)。その右奥はプチ・ルノー。グランがあればプチが大抵その横にあります。


この日の一番よく眺めた美しいグランド・ルース山塊。


エギーユ・ダルヴ3兄弟とエギーユ・デュ・ゴレオン。3400~3500m台になります。


エクラン国立公園


モン・ド・ランス氷河とその後ろにはメイジュ、ラトーの先っぽが見えています。


さて、お昼前になっているのでお楽しみのご飯です。と言っても大したものは持って来ていませんが・・・
ここまで全く風がなく寒くもない快適な気候の中歩いてきましたが頂上や稜線はやはり風が少しきつくて急に寒くなってきました。早く温かいスープが飲みたい~!


スープは2種類入っていましたが、夏に日本のイオンで購入のコーンポタージュにしました。


あとはチーズとくるみパンです。思いのほか風が強くなってきてほぼ無敵のジェットボイルの火が何度も消えたという・・・それでも何とかお湯が沸きました。
いただきます(^O^)


さて、寒いので無駄に座ってるのも冷えるだけです。食べ終わったらさっさとお暇することに。コーヒー&おやつは少し下りて風のないところで楽しむことにします。


行きに登ってきたところはちょっと頭おかしい人が登るみたいな(;´Д`)急傾斜のところだったので、
(これでした 👇)

もっと別の緩やかな場所から下りたいと思います。少し稜線を歩きつつ左手に下り易そうなところを探そうと思います。


これは振り返って。中央の先っぽのところが頂上で今お昼を食べてたところです。
これから向かう先もどんどん細くしかも雪庇になってるので適当なところで下り始めます。


左下に斜め下りしていきます。
前回に書きましたが、木の茂った部分はテトラ・リールという鳥の冬眠場所になっているため、一部は立ち入り禁止になっているようです。なので、下りられそうならどこでも通って下りてもよいわけではありません。


👆画像の左下端に木の枝が立ってますが、これが立ち入り禁止ゾーンを示しているようです。


時々このように分かりやすいフラッグがかかっていました。ニワトリみたいなシルエットはオスのテトラ・リール。登ってる時にメスは何羽か見かけましたがライチョウにそっくりです。ただしライチョウは今の時期真っ白なのに対し薄茶色の羽のままで、しかもライチョウより高く長い距離を飛んで行きました。ちなみに禁止ゾーンは通らなかったのですが、お天気が良いのでお散歩中だったのでしょう。前回書きましたが、冬眠といっても一冬出てこないわけではなく、悪天候の時期だけ数日間とか雪の下にもぐってるだけだそうです。


朝に付けた自分のトレースに戻って来ることができました。
あれ・・・わたしのスノーシューと違う形の跡が上から付けられています。しかも下りていく足跡です。おかしいなー、今日誰にも会ってないし、もちろん頂上でも・・この斜面上がって来て頂上に行かずにこんな中途半端なところで往復しちゃう人なんているんでしょうか・・?


腑に落ちない気持ちで下りていくと、前を歩く人があります。この人に違いありません。わたしに気付いて手を振って挨拶してきたので急いで下りて追いつきました。


60代後半くらいの男性でした。わたしが車を停めている村に住んでいるそうです。
ハイキングに来たのではなく、テトラ・リールの保護ゾーンの周辺に木の枝&時々フラッグを設置するために来たそうです。道理で山頂では会わなかったわけです。


ノコギリらしきものがリュックに突っ込んであります。
お仕事ですか?と聞くと「いやいや、単にやりたいからやってるだけだよ」と笑っておられました。ここはエクラン国立公園からすぐ近くなのですが厳密にはゾーンには入っていないので国立公園ではなく自治体(麓の村)が立てた鳥さん保護地区の看板がありました。


男性はこの周りの山のことを自分ちの庭のように知り尽くしていたので、コースのことなど質問攻めにしてしまいました(^▽^;)  有名なコース以外だとネットや本だけではなかなか情報が見つからないことが多いのです。遠景に見える山頂も教えてもらいました。わたしが想像してて合っていたものもあれば、違ったものもありました。


まだお昼過ぎなのですが日が少し傾きつつあります。男性曰く「あと1時間半ほどでそこの山の後ろに太陽は隠れてしまうね」とのことです。
雪の上の木の影が長くなってきてきれいです。



下山中にも結構写真を撮っていたため、少し長くなりすぎるので2回に分けます。次が最終回です。

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