フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

スノーシューハイキング、本日の頂上を求めて

日曜日、晴天に恵まれてやって来た比較的近場のタイユフェール山塊。林道スタートで森を抜けたあとは緩やかな斜面を登っていきます。


右手後ろにはヴェルコール山塊のズラーっと並んだ山頂が、南北に細長い山塊なのです。


右先方にズーム。子供たちを先月連れてきたこじんまりとしたサイズのアルプ・デュ・グラン・セールのスキー場です。


この斜面を登ってる途中に正面からお日様が。


初めはノートレースのところを歩いてましたが、ふたりの山スキーヤーに抜かされました。


お天気は最高に良いのですが、ここにきて風が強くなってきました。雪をまき散らしつつビュンビュンと吹いています。そう言えば午後から風が強くなるとの天気予報でした。まだ9時台なんですが、こういうまわりに遮る山がないようなところでは予報は関係なしにしょっちゅう風は吹いてるものです。


強風で、ほんの少し前に通ったばかりの山スキーヤーさんのトレースがもうこんなに薄くなっています(@_@)


白く雪を被ってる辺りがスキー場エリア。その左奥にはタボール(2389m)、ここと同じくタイユフェール山塊になります。そのさらに左奥は少し離れたデヴォリュイ山塊の最高峰、オビウ。とても美しくフォトジェニック、そしてとっても登り甲斐のある大好きな山のひとつです。前回ここを歩いたとき(去年の元旦)、ちょうど朝日に照らされて神々しい姿を見せていました。👇

もう最近は日が昇るのが早くなって、5時台くらいに歩き始めない限りは(朝いちばんに駐車場で会った軍隊勤務の兄さんみたいに)この光景には出会えなくなってしまいました…あとはもう少し暖かくなるのを待って山小屋や避難小屋に泊るかですね。


少しずつ高いところまで来ると、右手の窪んた所にポツンと小屋が見えてきました。上の写真の左下の辺りです。雪で見えませんが、小屋の後方にひとつと前方にも小さな湖があります。ブルフィエ湖です。この場所には2度行ったことがあります。今日も最後にここに寄ろうかなとも思っています。


前からシュルシュルとスキーヤーが下りてきました。二人目にわたしを追い越した兄さんです。すぐその上までしか行かない、とのことだったのでもう往復して来たんですね。


軽く挨拶を交わしそのままするすると滑り降りていく兄さん。


げげげっ(;´Д`)
この後アップダウンが2回ほど待ってました。


もう3時間近く歩いてます。


とりあえずはおやつです。


おやつ休憩に立ち止まった場所からは左手にベルドンヌ山塊の山々が見えてきています。


こっち方面に来ることを決めたときには昨年のお正月同様にル・タイユフェール(2857m)に登れるといいな、と思ったのですが調べていくうちに今雪がかなり多いので、途中通らないといけない峠(峠っぽい形ではないのですが、山の裏側に回り込むことのできる地点)が難関っぽいことや、同じ地点が雪崩の起きる可能性のある場所であること(この日のこのエリアの危険度は5段階の3)、ひとりで通過するのはリスクがあり過ぎです。昨年の元旦は雪が少なくて慎重に歩けばまあ大丈夫だったのですが・・・
一度通ったことがあるだけに、雪がなくてもそれなりに怖い場所だったことは記憶に新しいし、しかも雪崩の可能性もある・・・調べてるうちにそれを知って、もうそちらまで行く気は萎えてしまいました。なので、その少し手前か、別のなだらかな場所があればそちらに歩いてみて、帰りに先ほど見えた山小屋に寄る・・というのが想定してるパターンです。
もし雪がそこだけ奇跡的に少なく、かつ山スキーヤーさんたちが同時に歩いてくれるなら、という場合に備えてアイゼンとピッケルは持って来ましたが要らない荷物になりました😅


ここで、一人目に出会った山スキーヤーさんが滑り下りてきました。先ほど抜かされたときにしばらく立ち止まって話をしましたが、彼はル・タイユフェールまで行こうと思ってたそうでわたしと同じ地点の心配をしていました。
「ダメだったですか」「あー、ちょっとね・・見るからに行きたくない感じだったから戻ってきたよ。まだ早いから一度下まで滑った後、どこかまた少し登ってみるよ」うわ、元気ですね・・・60歳前後くらいに見えましたが山スキーヤーさんは歳はあんまり関係なく体力ある人が多い気がします。


問題の地点・・・こういう感じの場所です。
裏側に回る地点も怖いのですが、そこに達するまでの急斜面をトラバースするのも怖いです。
前回歩いたとき👇

これはもう半分以上歩いたところです。雪が少ないのでスノーシューは持って来ておらずアイゼンのみでした。


そしてここら辺が問題の怖い地点。パ・ド・ラ・ミーヌ(Pas de la Mine)と呼ばれる場所です。ちょうど雪が少なくて助かりました。


・・・ということで山スキー歴40年のこのおじさまも「無理でしょ」と諦めた地点、遠くから見るだけでもイヤーな感じだったの心残りなく諦めることができました。ル・タイユフェール、パノラマが素晴らしかったので雪が融けてきた頃にまた挑戦したいと思ってます。


ここらで一休みしようか・・・11時になったところでまだお昼にはちょっと早いか。。


周りをキョロキョロします。適当な「本日の頂上」はないかなー・・・
あ、これなんてどうでしょう(;´∀`)
👇

左のこんもりと盛り上がった地点。ここから30~40mくらい登るくらい?


こころざし低い頂上ですが・・・(^▽^;)
次回に続きます。

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