フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

バイヨンヌのハム祭りへ

フランス側バスク沿岸地方の中心地であるバイヨンヌでは毎年復活祭の頃に4日間ほどFoire au Jambon、いわゆるハム祭りなるものが行われます。フランスでは生ハムといえばバイヨンヌのものが一番有名。そしてこのお祭りはかなり規模が大きく、15世紀半ばから続いていて由緒もあります。


南だけあってお祭り好きな土地らしく、さらに大きなお祭りFête de Bayonneバイヨンヌのお祭りが7月末に数日間あり、友達はこのふたつのお祭りに真剣に参加するために😅毎年両方の時期に有給を取っています。今回も「どうせやったらハム祭りの時に来いや」と言われ、わたしもそれに合わせて有給(昨年度の残り)とったのでした。


お祭り期間中は車が非常に停めにくくなるのでスクーターで来ました。歩道とかにも停められて便利です。


バイヨンヌはバスク地方を代表する河川、アドゥール河の河口にできた町です。川沿いに白いテントがいくつも張られていますが、ここがハム祭りのメイン会場です。


町中にハム祭りの旗がかかっています。


お祭りエリアに鳥居のようなものがたてられています。
早速テントのひとつに入ってみましょう。


おおっ、めっちゃ混んでいます。


なんか独特のいい匂いが漂っています。
ハムとバスク名産のエスペレット唐辛子。


隣のテントに移動します。飲み物コーナーがあるのです。


友達はボトルで購入(@_@)
バスクの赤ワイン、イルレギーです。普段飲むことがほとんどないのですが、コクがあってとっても好きなタイプのワインです。コップもふたつもらいました。


15世紀から続いているだけあって(^^; 第556回バイヨンヌハム祭りだそうです。毎年コップのデザインは変わり、友達んちには毎年の色んなコップが置いてありました。
ちなみにバスク名産のもののひとつに、独特のボーダー模様のテーブルクロスや布巾があります。このテーブルに敷いてあるような感じのものが多いのですが、色のパターンにもバリエーションが多く、シンプルでお洒落なので滞在中に適当なの見繕って買って帰ろう、と思ってたのに何となく買い損ねてしまいました。やっぱり食べ物関係を探すのより気合が入っていないようです。。


おいしいハムになる黒豚ちゃんたちのぬいぐるみが。


ものすごい数の業者が出店しており、どこでも試食させてくれます。もちろんハム以外のものも大抵のお店では扱っています。


おいしい赤ワインと味わい深く上品なバイヨンヌの生ハムで乾杯✨


面白いのは、リヨンだとあり得ないほど知らない人同士がすぐに親しく会話するのです。友達もそこらの人とあまりに自然に話をするので、何度か「え、知り合い・・・?」って思ったほど。少し話をした知らない人にワイン分けてあげたりもしてました(;'∀')
「へーっ、知らない人にすぐ声かけたりって、やっぱ南だけあるね。マルセイユとかもこんな感じよね」と言うと、「いやいやいや、全然違う!あいつらはワ~ッと仲間みたいなフリして油断してると後ろから刺されるから」と訳の分からん非難をしていました💦 わたしには分かりませんが、どうやら一緒にして欲しくないみたいです。他所よりさらに地元LOVEな人が多いことで知られるバスクですから誇り高いのでしょう😅


ワインを飲みつつあちこちでつまみ食いしながら色んな人と話をして、あまりに大勢の人が集まった場所に居過ぎて疲れてきたのでちょっと外に出ます。


対岸が旧市街地になっているようです。


さっきよりも青空が広がってる気もします。
その目の前の橋を渡ります。


すぐ前にある緑の建物は屋内市場。バスクのおいしいものが色々揃ってるのですが、こういうお祭りの時期ですので普段以上に混雑してるみたいだったので入りませんでした。数年前に来た時にはもちろん入ってウロウロしたのでした。
それにしても人多いです(◎_◎;)


これですよ、この混雑(*_*)
ほんとはここまで混んだところは苦手なんですが・・・友達が自分の弟や友人たちの集まってるバーに顔出したい、って言うんで付き合います。


一歩裏通りに入ると先ほどまでの喧騒が嘘のように静かになりました。


バスク国旗を出したおうち。


おお、なんか懐かし過ぎる窓ガラスが・・・
しかも右下に見える缶か何かに「Lyon」て書いてるし。。


ノスタルジーな感じの壁の建物が並びます。


梁や雨戸を赤や緑に塗られた典型的なバスク建築の建物が連なります。


黒豚さん?いやイノシシかな。バスクベレーをかぶってカッコつけてます😅


「立小便禁止 お祭りをリスペクトしてください」
・・・きっと後を絶たないんでしょうね、、


カフェやレストランも一日中混雑するので仮設のテーブル席を出してるところも多かったです。


またお店の多いゾーンに入ってきました。


間もなく友達が学生時代から行きつけというお店に弟や友人たちがいるのを見つけて合流。

まあ・・何となく仲間に寄せてもらいます。


友達が次々やって来てきます。お祭りなので普段離れたところに住んでる人も休みを取って帰ってきたりしてるので盛り上がるようです。延々と話は尽きません・・雨も時々ぱらついて結構寒いんであんまりこんなとこで立ってるの辛いんだけど(-_-;)


寒そうにしているわたしに気を遣って(;'∀') 別のお店(2~3軒先💦)に移動。ここなら寒くないでしょーって・・・超地元男子のみのお店に日本人アラフォーおばちゃん、場違い感半端ないですが仕方ないので適当に参加(;´Д`)


ひとしきり飲んで騒いだあと、再びハムエリアに戻ります。だって色々味見はしたけどまだ買ってませんから~


は~~、こっちの方がイイね(*´ω`*)


食べてってよ!
はい、もちろん😻


お・おいしい・・・
今日食べた中でも特においしいΣ(゚Д゚)


18ヵ月熟成のものが高めだけど格別においしかったので真空パックになってる塊をひとつだけ購入。幸せなアペリティフタイムが約束されたも同然です✨


「俺が作ってんだゼ」って生産者のおじちゃんと。


友達んちに戻って、簡単にご飯を食べた後、今日はもうひとつお出かけがあります。
「バイカーたちの夕べ」です(^▽^;)
友達、バイカーなので。。。
前日にスペインまでツーリングした時の写真👇

ツーリングだけでも良かったんですが・・・(^^;
お付き合いもあるでしょうからミーティングにもちょっと参加。


入り口のへん。田舎の倉庫みたいなところを借りて会場になっていました。


2、3グループ(派閥?)があるようでした。


適当に飲み物もらって・・・


何か演奏会もあるんですか~?


地元バンド(ヘビメタっていうんですか?正確にはそれともちょっと違う何とかってジャンルって友達が言ってたけど忘れました)の演奏が・・・地味にピョンピョン跳ねる人おりーの、手を振り上げる人おりーの・・・でもこんな場に行くことがないのでリアクションに困りました(^▽^;)


ふたつめのバンドが出てきた途中でわたしたちはおいとましました。長ーい一日の終わりでした。


そして長ーいバスク滞在記も次回が最終回です。

×

非ログインユーザーとして返信する