フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

サイクリストとバイカーの聖地・ガリビエ峠からロータレ峠へ

今月半ばに1泊で次男とハイキングに行った帰りに遠回りにはなるものの、1週間前に除雪作業を終えて開通したばかりだったガリビエ峠道路を通って帰ることにしました。
その頂上であるグラン・ガリビエ(3228m)には昨年夏に登りましたが、ガリビエ峠には行ったことがありませんでした。ちなみにガリビエ峠から頂上へは普通には登られないようです。


峠道路自体を走るのは初めてとは言え、この辺りには去年の春、今年の春にもスノーシューハイキングをしに来ています。
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今年の4月。ひとつ上の写真で眼下に見えている谷を進んでいるところです。


ガリビエ峠といば、グラン・ガリビエ自体よりもツール・ド・フランスを思い浮かべる人がずっと多いくらい大会がよく通る峠道路です。去年も組み入れられていました。
この日もサイクリストさんに多くすれ違いましたが、バイクの人も同じくらい見かけました。自転車にはナンバープレートがないのでどこの国の人かは分かりませんが、バイクは外国ナンバーがとても多いです。自撮りしているのはベルギーナンバーのバイカー達。


峠道路自体にほとんど建物はないのですが(なにか決まりでもあるのでしょう)、チーズ販売の小屋がぽつんとあります。チーズというと、この辺りではボーフォールになります。


開いていたので入ってみます。看板を見ると、このエリアの農協の売店のようでした。


ボーフォールに他にトム・ド・サヴォアも。壁にはサラミも吊るしてあります。観光客が多いエリアなのでチーズも高い目なのかなと思って入ったのですが、ほかの農協の売店と同じ値段のようです。
ここに来る途中に通った最後の大き目の町、サン・ミッシェル・ド・モリエンヌの農協に寄り損なっていたのでラッキー💕商品の種類が少なかったのであれこれ目移りすることなく本命のボーフォールだけ2枚切ってもらいました。


お昼が近いので、峠道路の適当なところでピクニックしていきたいと思います。良さそうなところを探しながらゆっくり上がっていきます。


峠道路にときどき設けられていたサイクリストさん用に便利に作られたゴミ箱。自転車をいちいち下りずにポーンとゴミを投げ入れられるようになっています。他の峠道路では見たことがありませんでした。
このすぐ先が駐車スペースになっていたので車を停めます。


座るのに良さそうなところを探します。


買ったばかりのボーフォール♬
結構寒くてダウンが登場です。。


サーディン缶、サバ缶は車に積んでありました。パンの残りとスープでピクニックです。
今月初めにも峠道路では国内3番目の標高になるボネット峠道路(峠の先に作られた道路が2802mでヨーロッパ最高標高)の峠直前でもピクニックしたのに続いて「自分の足で全く登ってないのに絶景ピクニック」となりました(^^;


ご飯を食べ終わったら峠まであとひと頑張り(アクセル踏むだけ)です。


サイクリスト向けの「峠まであと何キロ、ここは傾斜何パーセント」という表示が時々あります。見ていると傾斜は6~9パーセントくらいのところが多かったです。


着きました、ガリビエ峠。2645mで国内4番目の標高になっています。雪かきが終わって開通してちょうど1週間目でした。


バイカー達で賑わっています。ボネット峠道路でもそうでしたが、ここもフランスよりもイタリアやドイツのナンバープレートのバイクが多かったです。


そして自転車の人達も。自動車は少数です。


バイカーや自転車乗りには憧れの看板の前でみんなが順番待ちして写真を撮っています。あまりに人が多くて途切れないので(この日、日曜日でした)前で写真を撮るのは諦めました。グループで来てる人は「個人の写真」「個人+バイク(自転車)の写真」「集合写真」とやる人が多いのでやたら時間がかかるのですΣ(゚Д゚) 一緒に写真順番待ちしていたイタリア人バイカーが「・・ったく。ひとグループにつき1分までにしてくれよな?」みたいなことを話しかけてきました(;・∀・)


左側のザヴォア県側から来ました。今からオート=ザルプ県側に下りていきます。面白いのは、ガリビエ峠から下りた地点がロータレ峠という別の有名な峠になっていることです。ガリビエ峠に来たのは初めてでしたが、ロータレ峠はしょっちゅう通過しています。


昨年8月にグラン・ガリビエに登った時に山頂から眺めたロータレ峠👇

ロータレ峠からこちらに向かっている道がガリビエ峠道路です。
エクラン最高峰のバール・デ・ゼクラン(4102m)が遠方に。右半分にはメイジュやラトーがもっと近くに見えていました。


少し下りたところでグラン・ガリビエをバックに次男が撮ってくれた「宣伝のポスターっぽい」Mazda2(デミオ)の写真(^▽^;)
「ハンドル回して前輪ずらして!」という注文通りにしています。


峠からどんどん下りていきます。
車の中からとは思えない絶景ぶりにワクワクしっぱなしでした。


少し下りたところで。谷から見える遠くの山の説明がありました。


こちらはツール・ド・フランスの生みの親、アンリ・デグランジュの記念碑です。


ちょっと登ることのできる高台があったのでひとりでさっさと往復することに。次男が下から撮ってくれていた写真。


約5分で無事登頂( ̄▽ ̄;)
まるで自分でいっぱい登ったかのような写真を数枚撮ってすぐ下に下りました。


いかにも峠道路な風景。いいところに建っているレストランがあるもんですね・・・


ロータレ峠に到着しました。標高2058mですが、基本一年中開いているのでとっても便利、南仏寄りの山に行くときによく通っています。
この2週間前にもメルカントゥール国立公園からの帰りに通りました。
その時は白い水仙が咲き乱れていたのですが、この日はほとんど見られず、その代わりにすごいカラフルなことに・・・


目がチカチカするかというほど色とりどりの花が咲き乱れていました(^▽^;)



これで2週間前の次男と出かけた1泊ハイキング記は終わりです。読んで下さった方、ありがとうございました。

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