ル・ロシャイユ(3022m)で頂上ランチ&紅葉の中を下山
10日前の金曜日に一人で出掛けたエクラン国立公園の北西部でのハイキング記です。8月のリベンジでル・ロシャイユ(3022m)の頂上に着きました。
約半分登った地点(地図によると2268m)にある避難小屋以降は道らしい道もなく、ケルンを追って登ることになりましたが、途中見失ってちょっと違うところを歩いたり、峠以降の稜線の部分はどこを歩いたら危なくないか考えながら進まないといけなかったので結構時間がかかりました。
北側。上ってきた稜線が見えています。
エクラン方面。眼下にはローヴィテル湖。そんな感じしないですけど、ここからだと1500mも下になります。
ヴァロン湖。今いる山には別の駐車場から出てこの湖経由で登ることもできるようですが、高低差は1900m💦 湖、好きだけどちょっと厳しそうですね😅 今日のコースでも1700mでキツい目だというのに。
エクラン国立公園オワザン地方を代表する山のひとつ、ミュゼル(3465m)。
モン・ブランも遠くに浮かび上がっています。
風よけが作られています。今日はラッキーなことに全くの無風状態ですが、峠や山頂といった見晴らしの良い所(=ご飯を食べたくなるところ)に限って風が強いことが多いのでこういう風よけのお世話になることも時々あります。
最下位だろうが何だろうが山頂では阪神タイガースシートが登場します(^^;
夏に日本で購入したフリーズドライ。
日本のフリーズドライは色々あってどれもおいしいですね♬
早ゆでパスタとインスタントスープの素(キノコ味)でスープスパゲティにしようと思います。
フランスで売ってるのに(東ヨーロッパ食品専門店で購入)全くフランス語の表示がありません。現地語とドイツ語のみ。。フランスにはドイツ経由で入れているのでしょうが、英語もないしパッケージの写真が唯一の手掛かりです(;゚Д゚)
いただきま~す。
ネギを大量に投入したらいきなり日本食っぽいビジュアルになりました・・・
しかし量が多過ぎて食べるのに苦労しました。
お腹はいっぱいなんだけどちょっと甘いものも欲しいので駄菓子系で〆ます。案の定、ぼろぼろに崩れてますが😅いちごジャムの乗ったフワフワのビスケットです。
360度のパノラマ、お天気は最高で風もなく暖かく、何よりもリベンジ達成できたという満足感からとても気持ちの良い頂上滞在でしたが、帰るのにも時間がかかるのでそろそろ腰を上げなくては・・・
下り初め。名残惜しく頂上を振り返って。
山頂から少し下りたところにプレートがありました。登って来た時は反対側を歩いたのでしょう、気付きませんでした。この山で亡くなった方でしょうか・・・
稜線を下りていきます。この辺まで下りてくるともう怖くありません。
稜線の最後の辺りは面倒臭いのでザレザレの斜面を直接横切る形で峠周辺まで下りることにしました。
この辺りから石ころがオレンジっぽい色になっています。遠くから見ても峠の周辺は明るい色をしています。すぐ隣がモレ―ンで薄暗い色をしているのと対照的です。
間もなく峠ですが、寄らずにこのまま下りていきます。
谷の形に沿って右奥に下りていきます。
雪のたんまりたまっているところに戻って来ました。
雪の上を歩きます。2500mくらいの地点ですが、1日のほとんど日陰になっているからでしょう、残雪がひと夏融けなかったみたいです。猛暑だったのに・・・
雪渓を横切った後は別の谷に合流する形で下り続けます。朝上ってきた谷です。
このまま一番低い位置を歩いて下りて行くと一番早道ですが、右上の高台を登ると避難小屋のあるところに出ます。
あ、ありました。少し寄って一休みしていこうと思います。というのも、ここに来る山道が8時~18時まで工事中で通れないため、どっちみちそれ以前に車に戻ってもそれまで待たないといけないのです。それならこの気持ちのよい場所で時間調整する方がいいに決まっています。
レ・ソース避難小屋。いいとこに建ってますね・・・
8月に通った時も今朝通った時も、唯一屋根裏の部分を見ていなかったので見ておきたいというのもありました。いつか泊まるかもしれないのでチェックです(*^▽^*)
梯子で屋根裏に登れます。おおっ、素晴らしい!毛布まであります✨
小屋内は雨戸が閉まっていて薄暗いので(開けたら閉めるの面倒くさい😅)小屋の外に椅子を出しておやつ休憩です。爽健美茶のボトルは日本で買った時のもので水筒代わりです。日本のペットボトルの方が使い勝手が良い気がしていくつもストックしています。
さて、あとはどんどん下りていくのみです。・・いや、正確には最後にいやーなアップダウンがあるんですが(;´Д`)
なんだろう・・・花も葉っぱも、わたしには春から初夏に見られるプルサチーユ(ツクモグサとかの仲間の総称)にしか見えないのですが、10月に咲いてるってどういうこと?この秋は天候が良く暖かくて夏のような日も多かったせいでしょうか。
水の流れるところに見られる黄色のサクシフラージュ。これも7、8月、よくて9月が限度で10月の後半には見たことがありません。でもこれを書いている今(10月29日)では、一昨日昨日くらいに降った雨が1600m以上くらいでは雪だった様子なのですべて雪の下でしょう・・・
ロシャイユとその仲間たちを振り返って。
1900m前後の雪渓が残る地点。行きのときにも書きましたが、こんな低い位置の雪が猛暑の夏に融けずにいたというのも驚きです。
まだ結構ブルーベリーが残っています。葉っぱが落ちてきた分、実が取りやすいので(^^;ぼちぼちつまみ食いしながら下りていきます。
夏の後半の花、マツムシソウは少し低い地点にはまだ結構咲いています。秋になってもよく見られる花のひとつです。
車を停めているヴィラ―ル・ノートルダム村にだいぶ近付いてきました。
木のあるエリアに入ったので紅葉を楽しみながら歩きます。
といってもまだそこそこ標高が高いのでそんなには木が密集していないし日本みたいにもみじとかもないので山肌一面真っ赤!というのは期待できないのですが。
ローズヒップは何種類かあります。
夏の後半に咲く背の高い花、エピローブも枯れたあと紅葉します。
マーガレット(マルグリット・デ・ザルプ)がぽつんと。
白樺もときどきあり、黄色く色付いた細かい葉っぱがきれいです。
悲しいことに出発地点の村よりも低い位置に下りてきてしまっています。そう、これがいやーなアップダウンの地点なのです(-_-;)
わさわさと枯れ葉の中を歩きます。
上る。。足が重い💧
勘弁してくれ(;´Д`)
ススキみたいなのが生えています。まだ上りが続きます。
平たいところに到着。野原みたいなところ(放牧地帯)を横切った後また下ります。嫌がらせ?
川の流れている谷底まで下りてきました。
で、最後は上り(゚Д゚;)
左手の高台が平たくなっており牛さんが放牧されていました。みんな歩いています。もっと高いところから順番に下りてきている感じです。夕方なので農家に戻る時間帯なのでしょう。
車を停めている県道に戻って来ました。遠くから見えていた村のひとつ手前のカーブです。あれ?わたしの車の前に一台停まっています。今日は一日中誰にもすれ違わなかったけど・・・
地元ナンバーの日本車SUV・・・あ、もしかして牛さんの世話をしている(今、率いて下りてこさせてる)方かもしれません。というのもこの県道、下の辺りが工事中で1日中通行止めだったためそれ以上の地点からでないとここまで来られないはずです。
朝は薄暗くて分からなかったけど、この辺りも紅葉がきれいです。
幅の狭い怖い道です。上ってくる車3台ほどとすれ違いましたが夕方に上ってくるということはこちらにお住いの方なんでしょう。皆さん適当なところで停まってくださってうまくすれ違うことが出来ました。
帰り道にはベルドンヌ山塊最高峰のグラン・ピック・ド・ベルドンヌが「山」の字のように堂々と構える麓を走りました。
長くなりましたが、お付き合いくださった方、ありがとうございます。