フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ヴェルコール山塊北部を歩く

10日ほど前に行ったのはヴェルコール山塊のちょうど中部らへんでしたが、今回はそれよりもう少し北に位置するところです。ヴェルコール山塊の特徴である延々と続く(その長さ50キロメートル)万里の長城のように繋がった山々。その塀のような山肌を縫って地平線とほぼ平行に続く細い道。これをヴィール(vire)と呼びます。ヴェルコールに近いシャルトルーズ山塊も同じような石灰岩で構成された山ですが、地形がある程度似ているところも多く、同じような道をシャルトルーズではサングル(sangle)といいます。
今回のハイキングの目的はこのヴィールを歩くことです。


家から2時間弱と比較的近いヴェルコール山塊北部。一番気軽に出かけられる方面のひとつです。標高約1100mの村、エピナッスに車を停めます。
歩き始めはまるで公園みたいな野原。いきなりガッツリ登るコースに比べたら山歩き気分ゼロです^_^;


野原みたいなところの道を少し歩いた後は森に入ります。1時間ちょっと登ると開けたところに出てきました。峠はすぐそこのようです。


ひとつめの目的地、アルク峠(1736m)に到着。まだ太陽が低い位置にあり雲を照らして幻想的な風景が広がっています。


次の目的地は峠からすぐ北に位置する山頂、ピック・サン・ミッシェル(1966m)です。


たった200mちょっと上がるだけなので結構あっという間に到着します。とがったところが山頂のようです。奥に見えるのはシャルトルーズ山塊。目の下に広がるのはグルノーブルとそのすぐ南に位置する町ヴィフ(Vif)。


はい、着きました。南西方面は峠からと大して景色は変わりません。



こちらは北東方面。


さて、ここは今日のメインではないのでさっさと峠まで下りて次に向かいます。


ここから南に向かってヴィールを歩きます。


少し歩いて振り返った景色。歩いてきた細いヴィールが薄っすらと見えます。


面白い感じの道になってきました。


おおっ。。これは・・面白すぎる(^▽^;)


西方面。デヴォリュ山塊やエクラン国立公園が遠くに見えます。


さて本日のハイライト、ロック・コルナフィオンに登り始めます。前にハイキング客のグループがあります。結構いい歳のおじさんおばさんグループでしたが、わいわいギャーギャーと楽しそうでした^_^;


かなり急こう配ですが、わいわいギャーギャーさん達も登れたわけだからわたしも頑張ります。


ロック・コルナフィオン頂上(2049m)
途中から道を共にした夫婦の奥さんと。彼らはふたりともクライミングをやってるそうなので楽勝だったみたいです。
この山頂に登る少し前にわたしも彼らも道を間違えて(さり気に分岐していたところがあり、峠以降はコース外だったため何の看板もなく、太いほうの道を選んだら間違ってた)正しい道より低いところを歩いてるようだったから3人でめっちゃ急な崖みたいな坂をひーこら登りました。それのほうがよっぽどキツかったです。


頂上で3人でお昼を一緒に食べ、ふたりは頂上にあまり滞在する気がなかったので先に下りていきました。ネパールなどにも遠征する本格的な山好き夫婦で、メールアドレスを交換し、今度一緒に山歩きしようと言って別れました。ふたりのスピードについていける自信はありませんが(;´Д`)



さて、わたしもそろそろ下りようか・・・11月は日が暮れるのが早いのであまり長居はできません。
コース外だけあって結構急で細いところが多いです。あまりに酷いな…というときは間違っている可能性もあります。「え、まさかこれ?危ね・・・ふたりにひとりは落ちるん違うの」みたいなところのときはそのちょっと前に道から外れてたということが多いです。


ケルン、頼むぜよ~あちこちにあってくれよ。。


ようやく次の峠に到着しました。ここを反対側に越えるとあのざーっと連なった山々の裏側に入り込むことができます。反対側からこの峠に登ってくるのはちゃんと地図にも載ってるコースなので、この峠にも行先案内プレートがあります。


かなり下りてきました。先ほどまではこれの裏側を歩いていたわけです。


羊飼い小屋と水飲み場がありました。あと1時間ほどで駐車場です。
真っ暗になる前に駐車場に到着できてよかったです(´▽`)

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