フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

南仏遠征・帰りは15歳の次男の運転(@_@)

もう2週間以上経ってしまいました。10月21、22日に南仏ケラ山塊のイタリア国境周辺にに子供たちとテント泊で遠征した時のお話です。
標高2900mに近い湖の点在する美しいエリアで1泊し、2日目の午前中は一度駐車場に戻ったのち、この一帯を代表する山のひとつパン・ド・シュークル(3208m)に登りました。
そして、ゆっくりとドライブがてらうちに向かいます。行きはわたしが5時間弱の行程を運転しましたが、帰りは15歳から取ることが出来る仮免許のようなものを取得したばかりの次男が運転することになっています。


アグネル峠。2744mで峠道路としてはフランスで2番目の標高です。
パン・ド・シュークルに登る駐車場は峠よりも少し下(=帰る方角)だったのですが、せっかくなので峠まで再び戻ってから運転を始めることにしました。
仮免練習中のマグネットを付けました。


それでは出発です。フロントガラスから見えているのが先ほど登ったパン・ド・シュークル。こちら側は南壁になるのでほとんど雪はありませんでしたが、テント泊したところからだと北壁が見えていて、雪を被って真っ白でした。そしてこれを書いている11月上旬だと天気予報サイトの積雪情報によるとケラ山塊のこの標高では1m近くの積雪量だということですΣ(゚Д゚) この峠道路もわたし達が通過した数日後には閉鎖されてしました。再開通はおそらく雪融けと除雪作業が進んだ来年の6月初め頃になるでしょう。


この日はこのようにまだ夏の終わりのような景色だったのに、数日後に真冬の景色に豹変してしまったとは想像に難いです。
でも考えてみたら、去年も同じようなことがありました。というか、その現場に立ち会いました(^^;
👇

子供たちと去年の11月初めに2泊3日で山小屋泊でお出かけした時、行きと帰りの同じあたりです。


管理人さんのいる山小屋の離れ(自炊する人用、または冬の間鍵が開いてる)に泊りましたが、上の画像2枚が1日目、2日目夕方から雪が降って来て3日目のお昼にはこんなこと(下の2枚)に💦いやはや、自然ってすごいです。。


脱線しましたが先月のお話に戻ります。


峠道路の左右の斜面に川というか水の流れてくるところが何か所かあったのを昨日通った時にチェックしていました。お水、車には少し積んであったので足りないことはなさそうですが念のため、というかわたし達的には「お山のおいしい水」を汲んで帰ります。


行きにも気になってたんですが…ヘンテコなというかむしろ怖い像が唐突に立っていました。スイスで山歩きブログをされているblueberryvinegarさん(「山便りfromスイス」)の「スイスの山にはアーティストの作品が無造作にあちこち置かれている」というお話に対して「そんなのフランスでは見ない」ってコメントしたばかりだというのに。。どうしてくれるんだΣ( ̄□ ̄|||)


高度をどんどん下げるにつれ、カラマツがたくさん生えているエリアに。ただ、面白いことに左側の斜面のみです。


村が近づいてきて放牧の牛さん達がいました。夏にはもっと標高の高いところで放牧されているのでしょう。サヴォア地方でよく見られるアボンダンス種の牛さん達でした。


標高2000m弱のところにある村ふたつを通り抜けます。この地方(オート=ザルプ県)では日時計がよく壁に描かれています。南仏っぽくピンクや黄色の建物もいくらかありましたが、標高の高い山間部ですので木造のシャレー的な建物が多かったです。


あっ、これはケラ地方の観光名所のひとつとしてよく画像が出てくる奇岩です。「ドモアゼル・コワフェ(髪を結ったお嬢さん)」と呼ばれているようです。なにがお嬢さんなんだかよく分からないのですが・・・


先ほどからピクニックに良さそうな場所を探しつつ進んでいました。県道沿いにテーブルとベンチがある駐車場があったので、ここでお昼にすることに。


お昼ご飯にしようって話なんだけど・・・車を降りるなり木の枝を集め始める焚火マイスターの長男。「次回のためのストック」なんだそうです😅


昨日の朝ごはんから数えてピクニックも5食目にもなると手抜きになってきました( ̄▽ ̄;)
とはいうものの、わたしにとっては贅沢品である「日本で購入のカップラーメン」です。激辛ラーメンはこちらのアジア食品店で買ったものでみんなで交互に味見しつつ食べました。昨日の朝ごはんの残りのブリオッシュが残っていたのでデザートに。


ピクニックをした駐車場からすぐのロータリーにいいお店があります。2回来たことがある、ケラ地方の名産品が買える道の駅的なお店で、一応農協だそうです。入り口にある郵便受けはケラ地方の伝統的な工芸品でした。小さな村に行くと、すべてのおうちの郵便受けが全部違った彫刻の立派なものばかりで散歩しつつ見て回ったことがあります。


中に入ります。とても広い売り場です。峠道路ふたつ(アグネル峠道路とイゾアール峠道路)の間に位置するだけあってサイクリストさんがお買い物中でした。


ケラ地方では焼き物も盛んなようで、数人の工芸家の方の商品が置いてあります。初めて来た時に一目ぼれして購入したのが、こちらに写真と共に紹介されている方のものです。自宅用に小さな湯呑み(エスプレッソカップだそうです)、2度目に来た時に日本の実家用に普通サイズの湯呑み、そして今回は小さなボウルを3つ買いました。


うちに帰ってから、前に買った湯呑みと合わせて並べてみました。裏にはサインが。漢字のようにも見えますが、アラブ文字か、それとも漢字風に崩したアルファベットなのかもしれません…


これは毎回気に入って買っている石鹸。カリテバター(シアバター)が2,5%含まれていて100グラムと小ぶりなのですが、ハーブやフルーツなど15種類くらいあって6つで10ユーロとお手頃価格(一つでも買えます)なのです。12個買いました。こんなにいっぱい種類があるのにバーベナと野イチゴが気に入ってほとんどそればっかり買ってしまいます(^^; 
買い物かごは木の板で出来ているので可愛いけどものすごく重い💦 


林業はケラ地方の主要産業のひとつですが、家具や木の工芸品が色々置いてあります。


うちも子供がもっと小さかったら色々買っちゃうんだろうな・・っていうような可愛い木のおもちゃがたくさん。バイクや自転車の木の飾りにはさっきまでいたアグネル峠やこの後通るイゾアール峠の名前が入っています。


ナイフや、ウールの素朴な洋服(羊の放牧も盛ん)、あちこちの村で見られる日時計の置物も。


一番のお楽しみはもちろん食品です。よそであまり売ってない珍しい野性のフルーツのジャムやシロップ、蜂蜜、そして前に買っておいしかったチーズも買いました。


道の駅を出たら黄色く色付いたカラマツを思わせるきれいな色のポルシェが。車好きの次男と談笑するお洒落な持ち主のおじさま。「ポルシェが買いたくて一生懸命働いたけど、やっと買えた時には70歳になっちゃってたよ」と笑っておられました。プロヴァンス地方アヴィニョンにお住まいだそうですが、ケラ地方に別荘をお持ちで時々こちらにも遊びに来られるそうです。しばらくこの地方の話、気候の話などをして別れました。


アグネル峠道路に次いでのお楽しみはイゾアール峠道路です。行きに通った時に黄色やオレンジのカラマツに感動していた次男、ここを運転できるのがとても嬉しいそうです。


峠に近付くにつれ、急なザレ場に奇岩が立ち並ぶ不思議ゾーンになります。


駐車スペースがあったので写真撮影。


間もなくイゾアール峠に到着。2361mで国内5番目の標高になります。3回の運転練習で上位5位までの標高の峠道路のうち3つ制覇の次男。「免許取ったらきれいなところいっぱい運転したい!」とよく言っています。


道路には「ツール・ド・フランス 2017年 ゴール地点」とあります。
イゾアール峠はツール・ド・フランスのコースによく組み入れられますが、昨年の大会の第18ステージでは峠としては珍しくゴール地点に設定されました。峠はコースの通過地点であることがほとんどで、普通は町がスタート地点、ゴール地点になります。


イゾアール峠を越えると色付いたカラマツばかりの暖かい景色になります。わたしの運転も含めて初夏から秋にかけて標高1位から5位までの峠道路を経験した次男に「どこが一番きれかった?」と聞くと6月初めに通った(開通した翌日でした😅)周りに雪の多く残るボネット峠道路と今回の紅葉のイゾアール峠道路だという返事でした。


👇今年6月初め、開通直後のボネット峠道路

ほんとにきれかったです。これは午後7時半くらいですが、6月は日が長いので夕方位の空に写っています。


また途中で焚き火用の木を集める兄弟。。


峠道路の終着地点、セルヴィエール村。このあとオート=ザルプ県の第2の町、ブリアンソンを通過してグルノーブル、リヨン方面へと向かいます。


ブリアンソンの町を抜けた辺りで・・ストーップ!次男に声をかけます。リヨン周辺ではあまり見かけないディスカウントスーパーがあるので寄っときます。


いいお天気が続いていたため仕事が休みの日にもれなく山に行ってしまい、日用品の買い物もままならず、主婦として失格のわたし・・・お買い物をするいい機会です(^▽^;)  テント泊用のいつもより多い荷物、フォンデュ鍋などに加え、買い物した大量の食品・日用品と焚き火用の木の入った袋で車のトランクと後部座席は空きスペースゼロです。あとひとつ、ロータレ峠(2057m)を経由するんだけど、重たそう💦


ロータレ峠が近付いてきました。ちょうど日が低くなってきてツルツルの山肌がきれいな色に染まっています。


6時過ぎにロータレ峠を通過します。ここの少し下の駐車場で昨日は日の出の時間帯に朝ご飯を食べたのでした。実は今日の夕ご飯もピクニック出来るように食料は準備してあったのですが、もう日が落ちて寒そうだったのと早くうちに帰りたい気分が大きくて、晩ご飯はうちに帰って食べることに満場一致(^▽^;)


ロータレ峠のあとはヴィラ―・ダレーヌ村とフランスで最も美しい村のひとつにも数えられているラ・グラーヴ村を通ります。ラ・グラーヴからはエクラン国立公園で最も美しい(とわたしは思っている)メイジュを拝むことが出来ます。あれ、道路の先の方がぼんやりと霧のようになっています。珍しい・・・ここは割とよく通るのですがこんなになってるのは見たことがありません。


う、雲海ですか!?高いところから見たい!!Uターンしたら少し高い所(100mほど)上がれる道路があるんですが、「どうする?雲海、上から見たい?」と子供たちに聞いてみます。「う~~ん。まあ、ここからでいい・・」という返事だったのでそのまま進むことに。まぁ雲海はものすごいのを今朝テント泊から帰るハイキング道や、イタリア国境のアグネル峠で見たからね・・・


「わー、雲海に突入~♬」楽しそうな次男。てか、濃霧の中運転するの初めてだけど大丈夫なんかな・・?


これは・・高いとこから見たかった~~(T_T)


あまり視界がなかったら運転代ろうかと思っていましたが、案外濃霧も大したことなかったのでそのまま運転すると言います。単なる曇り空みたいな感じでした。立派な滝を通り過ぎ・・・


1年近く前まで2年半にわたって工事のため閉鎖されていたトンネルがまた不通になっていたため、工事の期間中使われていた仮道路を約1年ぶりに通りました。細長く大きな湖の対岸に通常の道路とトンネルがあります。なんで閉まってるんだ??と不思議に思ったのですが、帰ってから見たニュースで、この1時間半ほど前にトンネル内の電光掲示板から火が出たため原因究明のために閉鎖されたと知りました。なんとそのまま3日間くらい閉まったままでした。1999年に起こったフランスとイタリアの国境にあるモン・ブラントンネルの火災では多くの死者を出したので慎重になっているのでしょう。


このあとさらに30分ほど運転したところで暗くなってきてさすがに疲れた次男が「もう今日は練習おしまい」と言うので高速の直前から運転チェンジ。それでも4時間近くを運転した次男。憧れの峠道路を運転し、とっても満足だったようですが翌日「お尻が痛い」と言ってました😅


とても長くなったテント泊南仏遠征旅行記、読んで下さった方ありがとうございました。

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