フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ドン曇りのモン・トレロ(2181m)から下山編

お昼から快晴という予報を能天気に信じてお昼直前に登頂したモン・トレロ。自宅から2時間以内で行けるので近場に数えられるボージュ山塊です。


2年前の初冬に今日と同じコースを歩きました。その時は雪も少しあり、頂上周辺の岩々ゾーンでは苦労しましたが、お天気はよかったのです。


頂上にはこんなものがあります。他の山頂でもごくまれに見たことがあります。測量の目安の地点(日本で言う三角点)になっているので、その目印みたいです。


そのことが書かれたプレートが岩にはり付けられています。


👇これですよ…同じ場所が。2年前の12月です。

今日もこうだと信じて登ってきたのに(T_T)


似ても似つかぬ景色です。


頂上に着く直前に、今年の8月に別の山頂でお会いして少し話もしたご夫婦と偶然会ったのですが、お二人はすぐに下りて行かれました。わたしが頂上で写真を撮っていると一組、その数分後にはもう一組の中年のご夫婦が到着され、しばらく5人でおしゃべりしていました。後から着いた方のご夫婦は、晴れ間が出るのを期待して頂上にしばらく残るといいます。ご飯もここで食べるそうです。先に着いた方のご夫婦は、ガスが明けそうにないとみて、しかもここは風が強くて寒いのでこのまま周回で下りて行って適当なところでご飯にすると言います。わたしも、これは何となくすぐには晴れそうな気がしなかったので、今から下りるというお二人とご一緒することにしました。


前回来た時は、雪が多くてどこから下りたらよいのかまるで分からず、適当に急斜面をヒーコラ言いながら下りた気がしますが、ご夫婦は念入りにケルンや道の跡を探し、正しい道を探し出して下りていきました(;'∀')


頂上周辺は道の形がはっきりせず分かり辛かったのですが、幸いケルンがところどころにあり助けられました。その後ははっきりと分かる道になりました。それもそのはず、この道がモン・トレロへのメインコースなのです。


ボージュ山塊の2000m超えの仲間たち。


急な下りが続きます。頂上周辺のみ集中していたガスからは脱出しつつあります。


岩々地帯から草と土の地帯になりました。同時に、めちゃくちゃぬかるんでいます💦
前の週に降って積もっていたらしい雪が融けてきているためみたいです。


ハイキングに行ったのは11月11日でした。これを書いている今では恐らくもっと雪があるものと思われます。そこそこの標高の山を雪のほとんどない状態で夏山同様に歩ける今年最後のハイキングだったんじゃないかな?と思っています。


登りで眺めることが出来たモン・ブランを再び拝むことが出来ています。要は頂上以外はそこそこのお天気だったと言えるこの日のハイキングです。


つい何度も眺めてしまうモン・ブラン。


こちらはモン・ブランと同じくオート=サヴォア県のアラヴィ山塊。左端の尖っているのが最高峰のポワント・ぺルセ。去年の夏に友達ふたりと登りましたが、ここでもガスっててすぐ近くのモン・ブランがまるっきり見えなかったのでした(;´Д`) でもとても登り甲斐のある山だったのでもう一度行きたいと思っています。


基本的に夏の花なんだけど、なぜか晩秋にもポツンと咲いていることのあるジョンシアン。

この周回コースの下山途中に山小屋を経由したのが記憶にあります。避難小屋ではなく、誰かの持ち物のようで鍵は閉まっていましたが、外にテーブルがあったのを覚えています。ご夫婦にそこでご飯にしませんかと提案すると賛成ということで、ずんずん下りていきます。


今下りてきたばかりのモン・トレロを振り返ります。うんうん、よしよし。まだ頂上は曇っています。下りてきた途端パァーっと晴れるほど悔しいことはありません。


南側の奥にはサヴォア県の県庁所在地、シャンベリーを挟んで向かい合ったシャルトルーズ山塊のグラニエが。こちら方面にも結構雲がかかっています。この日の天気予報は、この地方では大体どこも朝は雨、午前中は曇り時々晴れ、午後から快晴、というものでしたがあんまり当たらなかったようです。


シャルボネ山小屋に到着します。最後は少し登りでした。


1880mとそんなに標高が高い場所ではありませんが、視界が良く開けていてここからもモン・ブランが美しく見えていました。


おおっ、若者たちがお食事休憩中でした。というか食べ終わって出発準備をしているところです。わたしが一緒に歩いていたご夫婦のご主人はとってもひょうきんでおしゃべりな方だったので、すぐにこのグループと打ち解けて冗談の飛ばしあいをしていました。


てか・・雪はないとはいえ、かなり寒いのになんで短パンの人がいるのかが謎です。。


ご夫婦はなんとローストチキン一羽まるまるご持参でしたΣ(゚Д゚)
ただし温めるものは持って来ておられないので、そのまま常温で食べておられました。


わたしが持参していたサラミとチーズを味見していただいたので、お返しに今朝買ったという地元の山羊チーズを少し頂きました。


わたしの持って来たのはこれです。寒いと思ったので温まりそうなフォー。ミントなどのハーブもあったので持って来ましたが、寒さでしなっとなってました(;´・ω・)


タイバジルとディル、ミントでした。風が結構あったのでみじん切りにしたら半分以上飛んでいきそうな感じだったので手で適当にちぎって入れました。ご夫婦に「なになに、あなた本気で調理してるんですか!?」って驚かれたんですけど、ローストチキンまるまる一羽持って来てる人を見るのもわたし初めてですけど!?と返事しました😅
確かにフランスではハイキング中に火を使ってご飯を準備している人はあまり見かけません。わたしと同僚のS君くらいです、肉焼いたりとかしてる人は…
ここで会った若者グループは少し離れたところにある避難小屋に1泊したそうで、バーナーとジェットボイルを持参していましたが、ご飯が出る山小屋以外のところに宿泊する人は自炊のために何らかの調理器具を持って来ていることが大半だと思います。昼ごはんは冷たいものでもいいけど、夜は暖かいものが食べたい、という心理でしょうね。わたしは日帰りのハイキングでもお昼にも暖かいものが食べたいです、特に寒い時期は…


食後のコーヒーやデザートという考えはご夫婦にはなかったため、ご飯を食べたらさっさと片付けて出発しました(^▽^;)「わたしはもうちょっとゆっくりしたいので先に行って下さい」と言ってもよかったんですが、結構風があってじっと座っていて寒くなってきていたので早く動きたい、という気持ちもあり、お二人と一緒に出発することにしました。
まずはすぐそこの峠っぽいところまで登ります。食後でキツかったんですが、先ほどと逆でわたしが前を歩く形になってしまったんので「なんだコイツ遅いなー」って思われてはイカン!!と、こっそりゼーゼー言いながら大急ぎで登りました(^▽^;)


峠みたいなところの後も何となく登りが続きますが、ゼーゼー言うほどではありません。


斜面をガーッと下りる直前にこんなものの麓を通ります。これ、結構普通に登れるみたいで高低差にしても100mほどなので出発前には登ってもいいかな~って思ってたんですがお二人には登る気がゼロだったみたいで全く無視だったため、わたしも「ま、いっか。早くうちに帰れた方が嬉しいし・・」と却下で、下り続けました。


あとはジグザグに下りていくことになりいます。


途中にひとつ分岐があります。真下に森を下りていく近道コース(約1時間15分)、もうひとつは森を避けつつ少し遠回りで草原を下りていくコース(約1時間半)です。
前回は後者で帰ったのですが、お二人はなんの迷いもなく近道コースへ。まぁわたしも前回と違う方がいいかな、とは思っていたのでちょうどいいです。でも結果から言えば後者の方が周りの山の景色を最後まで楽しめる分、良かった気がしました。


前半はぬかるみだらけ、後半は枯れ葉がどっさりで滑りやすいズルズルコースでした(;´Д`)


駐車場に到着です。ただし、ここはわたしが車を停めている駐車場ではありません。多くの人は県道の終点であるここに停めてモン・トレロを往復するらしいです。わたしは周回するのに、3キロほど手前の村に車を停めて歩き始めました。
お二人はわたしと同じ周回コースだったけどここから出発して、初めに道路を3キロ歩いてわたしと同じところから登り始めたそうです。あ、ラッキー、最後の道路3キロ、この人たちの車に乗せてもらって車まで帰れる♬と思ってたのですが、なんとこの人たち、キャンピングカーでもないのに車で寝泊まりしての2泊3日週末旅行だそうで、この駐車場にて宿泊するので今日はここから動かないとのこと・・・読みが外れました💧


おふたりと分かれ間際に少しお話していると、頂上に後から登って来て「ガスが晴れるかもしれないから、少し待つ。ご飯もここで食べる」と言っていた二人組が下りてきました。彼らはわたしと同じ駐車場に停めているというので、一緒に歩きました。
「晴れ間はでましたか?」と聞くと「一瞬モン・ブランが見えた」との返事(;'∀')


帰りもリンゴがいっぱい落ちていたので3人して齧りながら周辺のお勧めの山情報の交換をしつつ歩きました。


お隣はベルドンヌ山塊です。右の尖ったのが最高峰のグラン・ピック・ド・ベルドンヌです。3000m近くまであるので、雪の積もり方が準・里山(勝手に言ってる😅)のここら辺とは違います。


車を停めていた教会の前に戻って来ました。
道路の部分が結構遠かったイメージでしたが、お喋りしながらだとあっという間に着きました。15㎞、高低差1300mのコースですが上りで道を間違えて無駄に登ってしまった部分があって1400mくらいにはなってしまいました。でもこの最後一緒に歩いたお二人も全く同じ間違いをしたということでした。かなり分かりにくい地点なんだと思います。


ぬかるみが多かったおかげで靴がぐちゃぐちゃです。


靴も洗えるようになってるんですが、早く帰りたいので使いませんでした💦


ボージュ山塊は牛の放牧が盛んで6月から9月くらいにかけてはハイキングコースでも放牧地帯で牛さんをたくさん見かけますが、それ以外の季節は低いところに下りてきています。これはおいしいミルクを出すタリーヌ(またはタランテーズ)種の牛さんです。


こっち方面に来たら必ず寄るところがあります。


ラ・コンポートというおいしそうな名前の村を通ります。しかも看板のすぐ後ろにリンゴの木があるという💖 一番上はサヴォアのシンボルの十字、村の名前、「県道60号線」、一番下はボージュ地方自然公園のロゴマークです。
この村を抜けて少しのところにお気に入りのチーズ農家があります。


ほとんどの牛さんはお外のようですが、ほんの少し牛舎に残っていました。


山羊さんもいます。


ここのチーズは4年前からこちら方面にハイキングに来るたびに買っています。


チーズ以外にも豚肉加工品を作っておられ、どれもおいしいのでいつもついつい色々買ってしまいます。


日が暮れるのが早くなってきています。


夕焼けがきれかったので一度車を降りました。なんでかって・・・


お昼のデザートにと思って、前の夜に焼いたクルミ入りチョコレートケーキを持って来ていたのに食べていなかったので、おやつタイムです。生ぬるくなってたけど保温マグのコーヒーと一緒に・・・


3回に分けて書いたモン・トレロはこれでお終いです。間が開いてしまって読みにくかったと思いますが全部読んで下さった方、どうもありがとうございます。

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。