フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

半年ぶりのスノーシューでバテバテ(-_-;)

11月末にひとりで1泊遠征してきたユバイ渓谷にてのハイキング記です。昨シーズン最後のスノーシューは今年の5月半ばでしたので、約半年ぶりのスノーシューハイキングになります。平たいところを歩くのさえ疲れる深い新雪です。ゼーゼー言いながら登ってきました。


自分の足跡。こんなにズボズボです。


これも振り返った写真。今まで見たことも聞いたこともないけど立派な感じの山・・・とその時思ったんですが、ブログを書くにあたり山の名前くらい調べとこか、とハイキング地図を今見てびっくりしました。というのも、この正面の山の稜線、1年半前に歩いたことがあるのです。全然違うところから出発したので全く結びつかなかったのでした。右に見える大げさな感じがする山はテット・ド・ジラルダン(2875m)。
こんな感じでした↓

あ~ここもきれかったなぁ・・・
この稜線は県境になっているのです。昨年5月に歩いたのはオート・ザルプ県南部のケラ山塊でした。今いるのはアルプ・ド・オート・プロヴァンス県のユバイ渓谷です。
稜線上に小屋があり、確か積雪のためドアが開かなかったんだけど小屋の前のベンチにてお昼ごはんにしたのでした。5月だというのに新雪が真冬並みにあり、道路も小さな道は除雪されておらず、面倒くさくて付けっぱなしになっていた冬タイヤが役に立ちました(;^_^A


さて、今歩いているところの真横はこんな景色です。斜面の角度がよくわかると思います。めちゃくちゃ急だというわけではないものの、しばらくこの斜面をズボズボと登っていくので息が切れます💦


あれ、何か声が聞こえる・・・
よく目を凝らすと遠くに3人組の山スキーヤーさん達の姿が見えます。山ってやまびこっていうんでしょうか、かなり遠くにいる人の声が聞こえたりするんですよね。


次々に降りてきました。


3人、少しずつ違うところを滑り降りてきましたが、そのうちひとりはわたしの近くを通り少し下でストップ。じっとこちらを見上げているので「・・ボンジュール!」と声を掛けました。すると2、3秒ほど間があり「・・・ヘロウ♬」Σ(´∀`;)
外国人と一目でわかるわたしに気を使って?英語で挨拶してくれたのか、フランス語もままならない!?英語圏の方だったのか・・多分前者ですね(;^_^A


しかしキツい・・・一歩一歩深く沈むので体力がすごくいります。風も先ほどからひどくなってきて寒いのなんの。あ、そうだ。思い出した。今、斜面のテキトーなとこ歩いてるけど、稜線のできるだけ高い位置のほうが風を受けて雪が吹き飛ばされて薄くなってるんじゃなかったっけ?色んなことを忘れています😓遅まきながら、前進する前にこの斜面を登っておこう・・・


ちなみに小さいながらもスノーバスケットの付いている次男のポール(トランクに入れっぱなし)を勝手に借りました😅わたしのは残雪期以降、スノーバスケットを外しています。また付け直さないと・・・


稜線・・というほどでもないけれど、一応高くなっているあたりまで登ってきました。
シュカブラからも分かるように、風がしょっちゅうきついのでしょう。雪が少なくなっているのか固くなってるのか、なにせ足が沈みにくくてだいぶ歩きやすいです。
ところで・・・あわよくば左側の山の山頂(2865m)まで行くつもりでした。1000mくらいの高低差、スノーシューでよく登ってるからいけるんちゃうんかなと思ってたのですが、こんなにズボズボはまる新雪という条件でそんなに登ったことはないことも思い出しました(~_~;)


右側にスキーヤーさんのトレースが。左の山への稜線に向っていっています。
さて。どうするよ・・・日が暮れるのも早いし、1時間ちょっとしか寝ないでいっぱい運転して来て少し疲れ気味なので早い目に民宿に着きたいし、民宿自体けっこうここから遠いし・・・第一回目のスノーシューだけどさっそく撤退。だけど、そこの盛り上がりのところくらいまでは行こか・・・


おおっ。なんとケルンが✨きりのいいところまで登った感じがして嬉しい♬


高い山によく見られるキムチの汁が飛び散った系のオレンジ色の苔のようなのがいっぱい貼りついています。


自分の体力のなさにちょっと落ち込みますが、とりあえず 2555mのこの地点が本日の頂上ということで・・・㊗シーズン初スノーシュー \(^_^)/ 
駐車場が1900mでしたので、アップダウンをカウントしなければ650mほどしか登っていないですが、正直疲れました。もしもっと時間が早かったとしても頂上まで行く気が起こったかどうか疑問です(-_-;)


振り返って。スキーヤーさんのトレースと、リスペクトしてつぶさないように隣を歩いた私の足跡と。
ところでもう午後2時になろうとしています。お腹がかなり空いてるんですが、腰をかける場所さえありません。いつも雪のところに来てもそれなりに露出している岩とか見付けてランチタイムにするのですが、ほんと何もかもが雪の中です。しかも相変わらずの強風で寒いぃ💦
あ、このケルン??そうだ、ここに軽く腰を掛けることくらいはできます。仕方ない、それでいこか・・・


石で雪を払って・・・
この瞬間、悲劇が起きました。ケルンの上に置いた阪神タイガース座布団が突風で一瞬にして飛ばされてしまったのですΣ( ̄□ ̄|||)


瞬く間に、下を流れる小川の谷に飛んで行ってしまいました。もっと先に飛ばされたようで、ここからは見えません。谷底に転落・阪神タイガース・・??前シーズンの絶不調ぶりに何か関係があるのでしょうか(呪)
あれ、カメラ枠の角に黒い影が??


あ、この黒い影、これはカメラの蓋です。あまりにひどい風で蓋が開かず閉じずの中途半端なところで動かなくなってしまいました💦前にも一度、頂上で突風が吹き荒れていた時に同じことが起こりました。ちなみに斜めにぼやーっと写ってる線はカラマツの落ち葉がレンズに挟まってたものです。もう、何もかもが・・・_| ̄|○


はい、とりあえずカメラの蓋は手動で(^^;)こじ開けました。
どこいった~タイガース??あかん、全然見えません(;´・ω・)
どうせ下に降りていくんだから、先ほどは稜線やそれに近い位置を歩いて登りましたが谷底を通って下りることもできるはず・・・


目を皿のようにして黄色い座布団を探しながら進みます。あれ、もしやあの点は・・・


ドドドドーっと谷底に下ります。


ほらっ✨ お母さんが行くまでいい子で待っててよ・・頼むからまた風で吹き飛ばされたりしないで💦


エイヤ〜〜〜


捕まえた(≧∇≦)
タイガース、最下位脱出(違)


このまま谷底を歩いて行ってもよかったんですが、あとから変な急斜面とか出てきたら嫌なのでほんの少しずつ上がりながら斜面をトラバースして元歩いてきた稜線または斜面のあたりに合流することにしました。


振り返って。


実はさっき「本日の頂上」から見えていたんですが、小屋があります。行きは少し離れたところを歩いたので通りがかりませんでした。


羊飼い小屋のようでした。この辺りは夏には羊の放牧地になるみたいです。


スキーヤーさんのトレースがあるとことろに合流しました。まもなく自分のトレースもありました。


羊の放牧地帯に入るときに立っている看板「羊の群れと羊飼い犬に近づき過ぎないようにして下さい」マジックで「猛犬注意」と書き足されています。猛犬って・・ちょっと違う気がしないでもないですが。。


森の部分は早送りで(;'∀') 村の近くまで戻ってきました。太陽がもうだいぶ低い位置にあります。川を越えます。


下りてきた方向を振り返って。


ようやくスノーシューを外します。身軽になる嬉しい瞬間。
気温が上がると雪が融けてべっちゃりと濡れていることもあるんですが、この日は寒かったのでパラパラとした雪の塊があちこちに挟まっている程度でした。


村の中心に戻ってきました。


朝よりも天気は良くなっています。明日も晴れるようです。


村の中心にマルジャセ山小屋があり、朝はあまりゆっくり見る余裕がなかったので今一度様子を見てみます。山小屋風ホテルというのではなくて、ちゃんとクラブ・アルパン(山岳会みたいなもの)に加盟している正式な山小屋であることが看板から分かります。


1泊2食付きの値段は40,20ユーロ、山岳会に加盟してるメンバーは32,60ユーロと一般的な山小屋よりも少し安い目です。食料や燃料などをヘリとかでなく普通に車で搬入できるからでしょうか。


村の入り口にある駐車場に帰ってきました。やはり他に車はありません。


さて、民宿に向けて出発です。夏山シーズンとスキーシーズンの間のオフシーズンということでここの周辺では営業中のところがほんとに見つからなかったので車で45分くらいかかるところに予約してあります。



次回に続きます。

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