フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ユバイ渓谷・帰りも飛びきりの絶景の中ドライブ

だいぶ日が経ってしまいましたが11月末にソロで遠征した少し南の山塊、ユバイ渓谷でのハイキング記です。
2日目は冬でも開通しているヴァルス峠道路の峠に近い地点に車を停めて400mほどの高低差のお手軽スノーハイキングを楽しみました。


前日のハイキングでは雪が多すぎてちょうどいい食べる場所が見つからなかった&風が強すぎてとてもご飯どころではなかったということでお昼ご飯抜きでした(;´Д`) 
今日は風も強くなく気温もさほど低くなかったのでゆっくりと山頂ご飯を楽しみました。


まぶしいけどサングラスしたままだとうまくセルフィー撮れないので(携帯の画面がよく見えず💦)・・・


結構急な斜面ですので行きはジグザグ気味に登ってきましたが、帰りは自分のトレースが奥に向かう山スキーヤーさんたちのトレースから離れて伸びているあたりを目指して適当に下りていくことにしました。


下り初め。先ほどまでいた稜線を振り返って。


そのあとは行きと同じところを通ったので早送りで(^^;)
最後に小川を渡ります。


雪を被った小さな小屋。ここら辺では夏は羊の放牧がおこなわれているので、おそらく、囲いなどの用具の収納庫にでも使われているのでしょう。


あれ、朝ほぼ同時に出発したスキーヤーさん達もちょうどお帰りになったところです。
朝にも準備がてら少しお話したのですが、またお互いの車の隣で話をしながら帰る準備をしました。隣の県(わたしが溺愛するオート・ザルプ県)の方で、日本人に会うのが珍しいみたいで、なんか色々聞かれました(;^_^A 


さてデミオさん、帰りも頑張ってください✨
きれいな景色のところばかり通るので楽しみです。


停めていたのは峠からすぐのところでしたので、まずは峠へと向かいます。


じき峠に到着しました。右の建物は軽食や飲み物を出す小屋ですが、昨日通った時は閉まっていました。これだけ雪はあるものの、最寄りのスキー場(ここから反対側に少し下りたあたりにあります)はまだ営業していなかったので、それほどの交通量ではないからでしょう。


サイクリストやバイカーのグループなどのステッカーが貼られまくったヴァルス峠の看板。2109m(2111mとの記載も)と、通年オープンしている峠道路の中では国内最高の標高のようです。とは言っても冬でも基本的に開いてる、という話で天候などの具合で一時閉鎖されたりは時々あります。


売店とトイレ(鍵がかかってました)、観光案内看板、ごみ箱があるくらいの質素な峠です。でもここに限らず、ツール・ド・フランスがしょっちゅう通るもっと高い有名な峠でも峠自体にはそんなに色々建っていません。駐車場があればよいくらいで、わたしが知ってる中では、この後にも通りますが、ガリビエ峠にも繋がっているロータレ峠(=三俣になっている)にカフェやホテルなど建物が複数あるのが唯一の観光名所っぽくなっている峠です。


駐車スペースがあるので車を停めました。
ハイキングをお手軽なものにしたおかげで、時間的に余裕があります。山歩きも好きですがドライブも大好きなので、気に入った景色のところで下りたりできる時間があるのは嬉しい💕いつも思うのですが、こういう素敵な景色のところに誰も(またはあんまり)いないのはどうしてなんだろう・・・


あっ、ちょっと雪に埋まってるけど(;'∀')テーブルと椅子があります。さっきはハイキング中コーヒー飲まなかったので、ここで飲んでいこう♬
ローカットのスニーカーに履き替えちゃってたので再び雪のところ用の靴に履き替えたのですが(はい、たった20mほどのために😅)・・・


思いのほか雪が深く、思いっきり靴の中まで雪が入りました(;´・ω・)
さっきはこれプラス雪のところ用ズボンも履いていたんですね・・・でもさすがに20mのためにズボンとかゲイターとか出してくる気にならず。。


まぁ細かいことは気にせずに(;'∀') アクセル踏むだけで来られる絶景の中、ぜいたくなコーヒータイムです。


さて、ここからうちまでは約4時間のドライブです。


峠から少し下りたところに・・・


駅舎にも似たような建物が立っています。


これはナポレオン山小屋と呼ばれていて、19世紀、ナポレオン3世の時代にオート・ザルプ県(先ほどまではアルプ・ド・オート・プロヴァンス県でしたが峠が県境になっています)の6つの峠に作られた旅籠のひとつなのです。戦争中に破壊されたりして、現存するのはここを含めた3軒だそうです。そのうちの1軒であるイゾアール峠のナポレオン山小屋では去年のちょうど今頃、スノーシューハイキング中にお昼ご飯を食べました。

ほぼ全く同じ外観なのに驚きました。あとひとつのところは行ったことがないのですが、ネットで写真を見る限りこれもほとんど同じ見た目です。


スキー場を経由し、峠道路を終えました。しかし、この後もブリアンソネ地方やエクラン国立公園などの美しい山々の合間を結ぶ県道を通って帰ります。


山ばっかりに気を取られていてはいけません!県道沿いにこの夏にオープンしたらしいディスカウント系のスーパーがあったので寄っておきます。いいお天気の日が続くと休みの日に買い物にも行かずお山についつい出掛けてしまうので冷蔵庫が空っぽになりがちです。


トイレットペーパーもなくなりかけだったので買えて助かった(´▽`) ホッ


木彫りのハイカーの像が。いや、ロープ持ってるからアルピニストかな・・・😅


ブリアンソンの町を通り過ぎてしばらく走ると、迫力のエクラン山系が目の前に迫ってきます。その後、いくつかのスキー場を擁する町や村を通り抜け・・・


岩々した山が増えてきます。


ロータレ峠(2058m)が近づいています。


年間何度も通る便利な道路で、景色もきれいので大好きな場所です。
通年オープンしている峠道路としては、先ほどのヴァルス峠道路に次いで国内2番目の標高になると思います。


峠というだけある地形です。


凧あげして遊んでいる人たちが・・・


先ほど書いた通り、カフェ、ホテルなどの建物が複数あります(この写真の左側も駐車場になっていて建物がふたつほどある)。しかし、シーズンオフでお客さんが少ないためか閉まっていました。駐車場も一部しか除雪されていませんでした。


その一部のとこに停めます。


この地点からガリビエ峠道路(2642m)が始まります。10月末から6月初めくらいまでは積雪のため閉鎖されています。

何をするわけでもないんだけど・・・好きな景色のところなので降りてちょっとウロウロします。長時間運転していると少し降りるもの腰が楽になっていいです。


さて、休憩終わり~ここからうちまでは2時間半ほどです。
塩カルでフロントガラスが汚れてきました💦


ハイキング中かと思うような絶景が続きます。


峠道路ならではのグネグネが楽しいドライブです。


最後のお楽しみは・・・


北エクランの宝石、ラ・メイジュ(3984m)😻。・・・なんか後光が射したみたいに(@_@)なっています。


グルノーブルに向かう県道・・・雨が降ってます(;´Д`)さっきまで素晴らしいお天気だったのに。
最後の1時間弱だけ高速を通りましたが、峠度道路を含む山道の県道を中心にとっても楽しいドライブで1泊2日のハイキング旅行を終えました。長くなってしまいましたが、読んでくださってどうもありがとうございます。

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