フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

平均年齢65歳強のおじさま山スキーヤー達に出会う

今月半ばの10連勤明けの土曜日に出掛けたスノーシューハイキング記です。前後はお天気悪かったのに運よく晴天。ただし午後からは霞んでくるという予報でしたがお昼には頂上に着いていたので問題ありません♬


3度目の登頂になるモン・ロッセ(2449m)。前回の2回も冬に来ましたがそれぞれ別のコースから登りました。


南方面。


真横(西方面)、連なった山はグランド・パレと呼ばれています。


これも南、ヴァノワーズ国立公園方面。


奥にはボーフォータン山塊最高峰のロワニェ(2995m)がそびえています。
うさちゃんが稜線をかけていったみたいです。


1か月以上前にハイキングの帰りに農家で直接買ったルブロッションチーズを持ってきています。そこの農家のは超おいしいので、食べ頃のものだけでなくずっと先まで置いとけるようにと作りたての若いものも購入したのでした(全部で9個😅)。ここもサヴォア地方というのは同じなのですが、県的にはここがサヴォア県なのに対し、ルブロッションはオート・サヴォア県で作られます。


そして・・ドキドキしますΣ(´∀`;)
夏に日本で購入したフリーズドライの粕汁です。2種類あったのであわせて5、6個購入しました。寒くなるのを待って今回初登場です。


チーズはもう1種類、同じくオート・サヴォア県の農協からおいでのアボンダンス。チーズ好きの同僚が現地で買ってきてくれたものです。

風もなく、気温は低いもののお日様がさんさんと降り注いで全然寒くありません(まだ登ってきたとこなので温まってる)。10日前のハイキングでのランチは突風の中大急ぎでカップ麺を掻き込み逃げるように退散したのに比べるとパラダイスです。
では、いただきまーす💕


お・お・・おいしいっΣ(゚Д゚)


あっ、山スキーヤーさんがひとり登ってきました。晴天の土曜日なのに誰にも会わないなーと思ってたのでした。


こちらまで来られたので挨拶をして、お話をしました。ヘルメット、サングラスを外されてビックリ!なんと来年70歳になられるというベテランスキーヤーさんでした(゚д゚)!
仲間がまだ後ろから来るんだけど遅いなー、ってザックを下ろして迎えに滑り降りて行き、10分後くらいに別の人のザックを背負って登ってきました。元気過ぎる・・・


全員揃いました。平均年齢65オーバーの熟年山スキーヤーさん達でした。カッコいい・・・
ご飯は山頂では寒いから食べないそうで(そういえば少し風が出てきました)、休憩だけでしたが15分くらいお話をしました。皆さん、谷の反対側のヴァノワーズ国立公園の麓にお住まいでここまで1時間くらいという地元の方たちでした。特に手前の黒いウエアの方が饒舌でとってもひょうきんな方だったのでいっぱいおしゃべりしました。


おじさまたちが「ほら、天気が崩れ始めてるよ」と空を指さします。1時間前に登ってきたときには360度どこも完璧な青空だったのが、遠くの空には怪しい雲が広がり始めています。


おじさま達とセルフィー✨女性がひとりおられましたが、「わたしは滑るの遅いから、先に出るわ」と既に出発されていました。そして皆さんかっこよく次々に滑り下りていかれました。わたしも頂上を後にします。


エクラン国立公園(左半分)。そっち方面(オート・ザルプ県)のほうがお天気よくてこちら側(サヴォア県)のほうが天気イマイチなことのほうが多いのですが、今日は逆です。


すぐ手前の山。なんか夕暮れみたいな雰囲気です・・・


ヴァノワーズ、そして左奥はイタリア方面。こちらはまだ完璧な青空です。


下りつつ、振り返って。まだ青空だけど、ほんの少し雲が来ているのが分かります。
こんなに晴れてるのにまさかって思うんですが、この雲が曲者で少しずつ増えてきてあっという間にどんよりしちゃうんですよね。


正面右手の景色。影のでき方がもう夕方っぽいです。まだ2時にもなっていないのに。冬は太陽が低い位置を通るので影になる時間帯が長い気がします。
曇ってきたといってもこの不思議な色合いの空、雪の山肌にできる陰影が美しく、じっくり見入りながら下りて行きました。


曇り空と青空の境界線。曇り空が襲ってきます。


こんな緩やかな傾斜の斜面を下りて行きます。登りはヒーコラだけど、景色を楽しみつつ速足でテンポよく下りて行きます。


夏山コースの道しるべが。地図を見るとこのへんをジグザグに登るハイキングコースになっています。


スキーヤーさんの滑った跡がたくさんあります。
眼下には小屋が見えています。モン・ロッセ山小屋です。ここでは夏の間チーズ作りが行われているのです。放牧地帯であっても搾乳したミルクは運んで下りてチーズ製造は麓で行われることが大半なので、この形態は今となっては貴重だと思います。ぜひ放牧の期間(6月~9月)に来てみたいものです。
小屋の近くを通ると、先ほどのスキーヤーさんたちが小屋前のベンチでランチ休憩中でした。わたしも前回はこのベンチでおやつ休憩をしたのでした。皆さん手を振ってくれたので挨拶をして下り続けます。


ドドドドっと駆け下ります。


小屋へと続く坂道が始まる地点にある十字架。


同じ十字架、反対から撮ると南と北方面ではお天気がだいぶ違うのがわかります。


あとは川沿いに谷を下りて行きます。行きに通ったのとはちょっと違うトレースのない辺りを歩きたいと思います。


本当にこのエリアはシャレーがあちこちにあります。


わたしが行きに通ったのとは違う辺りですが、スキーヤーさんのトレースがあります。どうせこの後は林道をショートカットしながら下りて行くだけです。
この少し先で、先ほどの熟年スキーヤーさん達に再び出会いました。「あれっ、スノーシューなのに早いね」と言われたので「スキーが通りにくいような木の間も抜けてきてますから(^▽^;)」と返事しました。見ていると、彼らはショートカットさえせずに林道をゆっくりと下りてきている感じでした。


誰も通っていないトレースのない木々の間をバサバサと歩く楽しみ(^-^)
小川に気を付けて・・・


冬に好きなものの一つは小川など水のあるところの凍りかけまたは融けかけの氷。クリスタルのように美しくてじーっと観察してしまいます。。落ちないように注意です😅


シャレーの隣に立っていました。雪の深さは・・・
ここは標高1600m台の地点ですが50センチほどです。


大きなもみの木の間を抜けて黙々と下りて行きます。


小さくて可愛いシャレーが💕結構新しそうだし、ちゃんと雪かきされているのでしっかり使用されてるんでしょう。こんな素敵なところ・・・いいな~~(≧∇≦)


つららからポタポタと水滴が。つららを折ってはかじりながら下りて行きます(;・∀・)


ナナカマドがあちこちに見られました。


森の中でこんな景色にも出会いました。


分かりますでしょうか。水がジャバジャバ流れ込んでいます。


もうだいぶ降りてきたのでショートカットはやめて大人しく林道を歩きます😅


一つ目の分岐まで帰ってきました。もう駐車場は間近です。


橋を渡ります。


曇ってる、とまではいかないものの、もやがかかったようなぼんやりとした太陽の光です。早起きして快晴のうちに登頂出来てよかった!


無事駐車場に到着。車も数台停まっています。朝は一番乗りでした。


今日も活躍してくれたスノーシュー。ありがとう!


さて、帰り道に寄らないといけないのはボーフォールチーズの農協です。ボーフォータン山塊の名前は、ボーフォールの町からきており、ボーフォールは同時にチーズの名前でもあります。最短距離でうちに帰るルート上にも農協はあるのですが、早い時間に下りてこられたので(駐車場着は3時半でした)帰るのとは反対側になるけれど好きな農協があるのでそちらに寄って帰ろうと思います。


ブール・サン・モーリスの町へと向かいます。


ブール・サン・モーリスの街中にある立派な農協。9月に来た時以来です。秋にも工事をしていましたがまだ終わっていません。工事中は小さな仮設の店舗(右下の写真)での販売になっています。夕方時で賑わっていました。前に並んでいたお客さんは地元の人3人とスキー客ひとりでした。12月半ばでまだスキー場はあまりオープンしていない時期でしたが、標高の高いヴァル・ディゼールのスキー場はすでに一部オープンしていたようです。


ボーフォールチーズと、ヴァノワーズで作られているブルーチーズも少し、あとはソーセージやサラミ、そしてサヴォアの白ワインを買いました。


いっぱい買ったのでショッピングバッグをプレゼントしてくれました。


今回、ボーフォールチーズは3,6キロ買いました(^▽^;)
だって・・・あんまり来ないし・・フォンデュにも使うし・・キロ15,15ユーロだからお得だし・・結局食いしん坊の同僚、S君がちょっと売って~と言ってきて1,2キロ売ってあげました。


今回うちに連れてきた子たち。円錐形のは珍しい切り方をしたボーフォールです。ボーフォールは50kg前後もある大きなチーズなのですが、真ん中の部分です。
しばらく前からうちに全くボーフォールチーズがなくて寂しい思いをしていたのでした。
これでしばらくは安泰です(^^;)

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