フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

2955mで雪山ランチ&下山編

クリスマス明けに一人で出かけた日帰りハイキング記です。
山スキーヤーに人気のピック・ブラン・デュ・ガリビエですが、一般的なコースではない斜面から登ってきたため、頂上まで誰ともすれ違うことはありませんでした(谷底を歩いている人を一人見かけたのみ)。


頂上から今来た方向を振り返って。
左側の斜面から登ってきて稜線に合流、少し細いところや岩々のところもあったので慎重に進みました。頂上に着いたのはお昼前でした。


北側の景色。中央奥の左にはモン・ブランも。冬は空気が澄んでいて、晴れの日だとほぼ必ず遠くまで見渡せるのが嬉しいです。夏だと気温が上がってくるとどうしても霞んでしまい、せっかく高い山に登っても遠くまではっきりと見えなくてがっかりなことも多いです。


モン・ブランにズーム。


こちらは一般的なコースである北東の緩やかな斜面。こちらから下りて行こうと思っています。


とても長い稜線なのですが、頂上は意外なほど狭いかったです。ちょうど真ん中に誰かが掘ってくれた風よけの穴がありました。わたしが頂上に着いたときにはイタリア人の中年の山スキーヤーのご夫妻が一組いただけで、この穴でドライフルーツやチョコレートを食べておられましたが「わたし達はもうご飯食べ終わったから、ほら、あなたこの穴に入りなさい」と勧められました( ̄▽ ̄;) 早速タイガース座布団を広げさせてもらいました。


いい景色の頂上でお昼ご飯です。何の工夫も見られない定番アイテムばかりですが・・・
東ヨーロッパ製インスタントスープ(キノコ&白いんげん味)、ジュラ地方のサラミ、チーズは先日ボーフォータンでハイキングした帰りに農協で買ったボーフォールとオート・モリエンヌ地方で作られているブルーチーズ、ブルー・ド・ボヌヴァル。それにバゲットです。


出発準備などしながらまだ頂上におられたイタリア人ご夫妻と周辺の山の話をしながらお昼ご飯を食べました。上の写真は下りて行かれる奥さん。ご主人はそのすぐ前に滑り下りて行かれました。
わたしがご飯を食べ終わって片付けていると、同じ斜面から高校生くらいの男の子がスキーで登ってきました。お父さん、おじいちゃん(!)と来ているそうで、間もなくお二人とも到着されました。イタリア人ご夫妻が譲ってくれたようにわたしも「みなさん、わたしはもう下りますからご飯食べられるならこちらにどうぞ」と勧めます。そうしたらお茶目なおじいさまが「えっ、行っちゃうの?君もいてくれたほうが嬉しいな~」(≧∇≦)
でもここは狭いし、この後どんどん登ってくるのが見えたので彼らと少しだけ話をした後下り始めました。


なるほど、わたしが登ってきた斜面に比べるととてもなだらかです。それにしてもたくさんの人ですΣ(゚Д゚) 稜線に平行した低い辺りを点々に連なっているのがスキーヤーさん達です。20人以上かもしれません。


少し下りてから見上げて。どんどん登って行きます。いやー、危機一髪でした。早い目に歩き始めていて良かった(´▽`) ホッ


引き続き下りて行きます。スキーのトレースがいっぱいあります。


ところで・・どっち向って下りたらいいんだ?行きは谷をぐるーっと写真右方向に回ってから違う斜面を登り始めたので、ここは朝通ってないのよね。。トレースはいろんな方向に散り始めています。別の駐車場から出ている人もいるからです。例えば、先ほどの3世代スキーヤーさんたちはガリビエ峠の反対側の隣の県から出発されていました(かなりのアップダウンですごい高低差になりそう💦)。

わたしが停めた駐車スペースがいっぱいになった後はみんなその少し先にあるところに停めるので、いろんな方向に向かうトレースがあるわけです。そもそも山スキーとスノーシューでは登りはまあ同じところを通ったとしても、下りは違う場所を通ることはよくあります。人のトレースには頼れないってことです。。


ヒントは・・あれだ!!
ロータレ峠の駐車場や建物が見えています。峠から1キロほど先の駐車スペースに停めたのでした。ここからはその道路の部分は見えないのですが、いい目星にはなります。


ちょうどその時、ひとりの山スキーヤーがシャーっとわたしのほうに滑ってきました。「もうっ💦こんなに広いのにわざわざ嫌がらせ!?」とイラついていると、すぐ前で止まり、サングラスを外すとさっきの山頂で会ったおじいさまでした。「ロータレ峠から下りたところの駐車場って言ってたよね。あんまりこの谷を下り過ぎたら通り過ぎてしまって最後に道路上っていかないといけなくなるから気を付けてね」・・・ご親切にありがとうございます(*^^*)
上の写真の黄色のジャケットに赤のリュックがそのおじいさまです。この方に限りませんが山スキーヤーさんってほんとに若々しくて、滑ってる姿見ると歳は全然分からないです。普通のスキーと違ってリフトでなく自分の足で登るから鍛えられるんでしょうね。


最後にトレースのないところを歩きたくなってわざわざ谷から少しずれた部分をちょっと遠回りしつつ歩きました。


関係ないところにちょっと寄り道するわたしのトレース(^^;)


さて、本題に戻ります。えーと、下り過ぎないように、とは言ってもさすがにもう少し下るよね・・・


その窪みらへん??登りのトレースも下りのシュプールも何もないのが気になりますが💦ここからだと、そこを通るしか思いつきません。


案外急斜面でそろりそろりと下りるのが面倒くさかったので今季初の尻スキーで一気に滑り降りました( ̄▽ ̄;) ちょっとドキドキしたけど楽しかったです。


もう大丈夫です。何となく見覚えのある景色になってきました。


道路や駐車している車も見えてきました。その盛り上がってるところを歩いていけばOKでしょう。


最後でまさかのミニ崖Σ( ̄□ ̄|||)
なだらかなところから下りるには結構引き返して土手みたいなところから窪みに下りないといけません。面倒くせー(時間あるんだけど)・・この真下は雪がほぼ融けた直角みたいな急斜面です。靴がスノーシューに合わせる用の軽いけど底がちゃんとしてないやつなので怖すぎる。。しかし、崖のもう少し左には雪がまだ残っています。


わたしの選んだ作戦は、この雪が残ってる急斜面(ここもほぼ直角っぽい)でズボズボを利用して(よりズボズボになるためにスノーシューも外しました)一気に走り下りることです。ちなみに急すぎて尻スキーは無理そう・・単に落下しそうでした💧 
作戦成功、無事道路までたどり着くことができました(´▽`) ホッ


1時45分、駐車場に到着です。
朝来た時にはわたしの他に1台停まっていただけですが大盛況です。


おなじみの美しいロータレ峠道路を通って帰ります。


ラ・グラーブの村から望むメイジュ。


峠道路を終えた後はグルノーブルに向かいます。これはベルドンヌ山塊最高峰のグラン・ピック・デュ・ベルドンヌで、道路からよく見えて大迫力です。漢字の「山」みたい。
この日は夕方に用事があり、急ぎ足で降りてきた結果、駐車場に早くに着き過ぎたので県道沿いにあっていつも前を通るけど入ったことがないスーパーに寄ってみました。


この辺り(グルノーブル郊外)は胡桃の生産量が多いので、胡桃オイルやスプレッドなど加工品が色々ありました。わたしの家の近くにも同じスーパーがあるのですが、そんなのは全く売っていません。


牛乳やヨーグルトがなくなりかけていたのでちょうど良かったです✨


いつものことですが、休みの日に山に行ってしまって買い物に行けないことが多いので、帰りにスーパーに寄れたら一挙両得です( ̄▽ ̄;)


山での自分の写真はなくてなぜかスーパーでセルフィーΣ(´∀`;)



次は次男とのお正月雪山合宿です。

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