二度目のラティシエール(2865m)へ
先週水曜の日帰りハイキング記です。いくらでもスノーシューできるところはあるというのに、去年の1月に行ったことのあるポワント・デ・ラティシエール(2865m)に再びチャレンジです。道路の除雪が確実で駐車場自体の標高が高いこと、パノラマが素晴らしいこと、帰りにチーズを買えるエリアであることなど長所が多いのですが、高低差は1200m。雪が2日ほど前に降ったばかりの新雪なのでズボズボだということを考えると、わたしの体力で登りきることができるのか一抹の不安を感じながらの出発でした。
その右上の高くなっているあたりを目指します。もっと右のなだらかな盛り上がり部分からぐるっと回るのが一般的な登り方でスキーヤーさんのトレースもあったんですが、そちらから下りるとして、違う斜面から登ることにしてトレースから離れ(去年来てて山の感じは分かってて地図もあるし)ノートレースの斜面をズンズンズボズボ登って行きます。
迷いを感じさせる、動物の足跡(^^;) S字型になってます。
ここまで日陰でしたが、谷(道路が走ってる)の反対側のセルス山塊(こちらはグランド・ルース及びアルヴ山塊)から日が昇ってきました。そうだ、いいこと思い出した!確かこのコース、日向になってる時間が長いのでした。南壁を登っているだけのことはあります♬夏の暑い時期だと逆にキツいかもしれませんが・・・
日向になる瞬間。
青空でも雪の部分は寒々しい白でしたが、パッと明るい白に変わりました。
わたしがこちらの斜面から登ることをチョイスしたのにはひとつ理由があります・・・今正面にふたつのとんがりが見えていますが、一般的な山スキーコースからだと、このエギーユ・ダルヴが全然見えないのです。実際には3つのとんがりで一番低いひとつは残念ながら隣の山に隠れていて、確か頂上からも見えなかった気がします。モン・ブランには及ばないにしてもスターといえる山のひとつなので、至近距離にいる今日はぜひ長い時間見ておきたいのです。
ズンズンと進んできました。この通り一歩一歩かなり沈むので時間はかかるし疲れます。
それでも気温が高くないので雪がべったりとしないのは不幸中の幸いです(^▽^;)そうなると、ただでさえ重たいスノーシューがさらに重たくなり一歩一歩が足かせ付きに感じられます💦
振り向くと・・・ついに谷の反対側にグラン・ガリビエの頭が顔を出し始めました✨谷の反対側のセルス山塊の最高峰になります。
左のほうはかなり急なので少し内側に方向修正しつつ登っていきます。
すると、いきなり雪の表面が凍って硬くなってる😻足が沈まなくて歩きやすい✨
と、思ったのもぬか喜びで再びズボズボ💦地形やちょっとした風の吹き方などで雪の状態は変わってくるんでしょうね。
うさちゃんもズボズボなりつつ駆けていったようです(;・∀・)
激しい風が吹くことは少ないのでしょうか、年始のハイキングで見かけたような派手なシュカブラは見かけることがなく、波のような模様は時々ありました。
エギーユ・ダルヴの手前にあるのはエギーユ・ド・レペスール。今目指している山頂よりもさらに400m近くも高くなります。同じ駐車場から去年の4月にスノーシューで登りましたが、今日のようなズボズボ具合だったら多分無理だったと思います。
うさちゃんと何か別の動物がすれ違ったみたいです(;'∀')
これ☝ 何の動物でしょうか?犬っぽいけど、犬が飼い主なしで散歩してるなんてあり得ないし・・・
右手の景色。そのうちモン・ブランが出てくるはずなんだけど。
そして左手を見ていると・・・何か見えています。カメラのズームで確かめると・・・
2260mの地点に位置するエギーユ・ダルヴ山小屋でした。アルピニストの方は大抵ここに前泊してエギーユ・ダルヴに登頂するみたいです。わたしは前述のエギーユ・ド・レペスールに登ったときに途中ここで休憩しました。
気が付くと後ろの景色もかなり良くなってきました。
左半分は東と西と二つの頂上を持つグラン・ガリビエ、そして中央にはツール・ド・フランスでおなじみのガリビエ峠。あんなとこまで自転車で登っていくなんてすごいです…
ここまで真っ白な雪の斜面を登ってきましたが、ようやく大きめの岩がひとつ雪から出っ張っていました。
嬉しい・・座って休憩できます。900mほど登ってきましたが、座るところがなかったため休憩はしていませんでした。でも服の着脱やら鼻をかむのやら写真を撮るのもしょっちゅう立ち止まるので全くのノンストップで登ってきたというわけではありません(^^;)
もうすぐお昼なんだけど、あとまだ300m以上の高低差が残っているのでエネルギー補給です。5~6分の休憩ののち、再び歩き始めました。
あ、ついに右手に・・・(左の部分)
モン・ブラン登場😻😻
大人しい目のシュカブラ・・・
・・が融けてきておもしろい形になっています。
地べたに這いつくばって雪まみれになって激写( ̄▽ ̄;)
左手に岩々が見えてきました。この下は岩がいっぱい出っ張った雪は少なめのちょっと急な斜面です。確か去年来たときはこういうしんどいところから登ってきたのでした💦
右のまるいふくらみがポワント・デ・ラティシエールかと思ってたんですが・・・左になんか見えています( ゚Д゚) そして、そのてっぺんに誰かいるのも見えます。
わたしが最後の斜面をヒーコラ言って登ってるうちに、とんがりにいた人は真上のふくらみまで下りてきていました。
登ってきました。20代くらいの山スキーヤーさんでした。挨拶をすると「もうほとんど到着したも同じだよ!」と励ましてくださいました(;´Д`)つまり、ここはまだ頂上ではないってこと_| ̄|○・・・前回はもっと左から登ってきたので分かりませんでした。わたしの心を見透かしたように「でもここも標高ほとんど変わらないからね。無理に頂上行かなくても同じような景色だよ」と付け加えます。しかし突風が吹いてるわけでもなし、行かないわけにはいきません。
遠くから見たら少し距離ありそうに見えたんですが、登り始めるとそうでもありません。ただし幅は広いとはいえ稜線ですので気を付けて歩きます。
雪にサッカーボールかマスクメロンのような模様が(^▽^;)
もうちょっと~
右側は絶壁です。
着いた\(^_^)/ ポワント・デ・ラティシエール(2865m)
去年1月に次いで2度目の登頂です。
雪から出た岩がたくさんあったのでセルフタイマーで1枚。
最終回に続きます。