フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

2泊スノーシューハイキング♪真っ暗な中山小屋に到着

ちょうど2週間前に子供たちと土~月曜の2泊で出掛けたハイキング記です。もともと日月で出かける予定だったので別の場所での山小屋1泊を想定していたのですが、直前になって土曜日仕事を早めに終えて午後に出発できると分かったので急遽行き先自体変更することに。
冬の管理人さんのいないときでも鍵が開いていて使える山小屋、毛布やガス調理台、ストーブの有無等、そして何より大事な積雪時のアクセスを調べるのに時間がかかりました。管理人さんの携帯番号が書いてある山小屋の場合は直接電話して様子を尋ねたりもしました。


予想はついてたけど、バカンス真っ最中だったため、週末の山行きの高速は大渋滞(-_-;)
グーグルマップの指示でこまめに高速を降りてはまた戻ってきたりもしました・・


ただでさえスキー客の車がいっぱいなのに炎上してる車でさらに渋滞(;゚Д゚)
もう少し先の反対車線でも燃え上がっている車がありました・・・


いつもと違う県道(とってもきれいな景色の道でした)を通らされたあと通常コースの国道に戻ってきました。国道といっても山間部のくねくねした道です(道幅はある)。こちら方面には目ぼしいスキー場があまりないためか特に混んでいませんでした。上の写真は途中に通る大き目の町。


パン屋さんに寄ります。お昼を食べないで大急ぎで午後1時ごろに出たのですが、途中車の中で食べる予定で作ってあったサンドイッチを冷蔵庫に忘れてきてしまいました(つд⊂)エーン
山で食べるご飯のお肉やチーズなどに気を取られ過ぎていたようです。
塩味系のに加えて右下のドーナッツみたいなものも買いました。フランスでは2月じゅうよく食べられるビューニュと呼ばれるシンプルな揚げ菓子です。


よりによってパラパラと屑がいっぱい落ちるパイものを買ってきてしまったので、車の外で食べます。既に1時間以上渋滞でロスしているので1分でも早く駐車場に着きたかったのですがここで10分ほどの休憩です。


フランスでは2月後半はずっとお天気がよかったです。この2泊旅行のときも3日とも快晴の予報でした。気温も高くて、太陽がさんさんと当たる高速道路では少し冷房を付けたくらいでした💦


ヴァルゴデマールの谷に入りました。少し前のブログで(お天気いまいちの時に南に遠征した日)、ヴァルゴデマール地方は大好きだけど険しいので夏山でしか行くことができない、と書いたところだったのですが今回行く場所は唯一山スキーコースとして地図にも載っているエリアです。谷の奥で道路の除雪も最後までされていないので今までは行ける場所リストに入っていませんでした。
奥に3つならんでいる3000m級のうち唯一左のやつだけアルピニスムの装備なしで登ることができます。
☟2年半前の夏山で登った時


ピック・チュルバ(3028m)頂上から。装備がいらないとはいえ岩々ガレガレでコース外の山なのでそれなりに注意して登った気がしますが、特に危険個所もなかったように思います。真横にこの地方を代表するオラン(3564m)が堂々とそびえていました。ああまた行きたい・・・


ラ・シャペル・アン・ヴァルゴデマールの村を過ぎたあたり。管理人さん曰く、この後二つ目の集落まで除雪されているとのことです。


そろそろ除雪最終地点が近づいてきた感じです。
結局到着は5時過ぎ。うちから通常3時間弱のところが4時間ちょっとかかりました。


ちょっとしたハプニングが・・・次男に地下物置から自分たちのスノーシュー出してきて車に積んでおいて、とお願いしてあったのですが(わたしのは冬の間ずっと車に置いてある)、12月に買ってやったいいやつと間違えて昔わたしが使っていたイケてないやつを積んできてしまったのです。まぁイケてないとはいえ、それをわたしは1シーズン使って1000m以上の高低差も登ったりしてるわけですが、爪がしっかりしていないので平たいところを歩く用といった感じです。仕方ないので今回はそれを使ってもらいます😅


駐車地点からすぐのところの案内看板。標高1168m。山小屋までの夏山のコースタイムは1時間ですが、管理人さんいわく雪のある時は2時間は見ておいた方がよいとのこと。すでに5時半になろうとしています。


幸い、今晩のお宿までは川沿い(の少し高いあたり)をゆっくりと登っていく感じなので暗くなってきてもまあ大丈夫だと思っています。
☟今晩と明日の晩の2軒のお宿の位置関係

2軒目、そしてその後もっと下に向って紺色の先が途切れ途切れに引かれていますが、これは山スキーに適しているという意味です。このエリアではこの場所にしか見られません(もちろんよく知ってる人は線がないところでも勝手にやってますけど)。
ちなみに左の辺りには血痕があり😅これは昔のブログにも書いたことがありますがザレザレの急斜面(しかし一応コースになっているあたり)で何度も転んで手の甲から流血したものです(≧∇≦)


歩き始め。車の中では夏かと思うほど暑かったのに日陰になった雪山ではやはり結構寒いです。


おお。アルグジエの木が😻
この地方でよく野生でみられる実でちょっと渋みがあり酸っぱいのですがジャムやシロップをよく買って帰ります。ローズヒップの仲間のようです。
☟うちにあるアルグジエ関連の商品^^; 


シロップとジャム。ヴァルゴデマール地方も含むオート・ザルプ県で作られたものです。
右のはボディクリームでこれは世界的に流通しているスイスのメーカーのもので普通にドラッグストアで買いましたが、なんか効用があるようで(忘れたけど💧)コスメやサプリにも使われます。


小川が凍ってるのを通り越しました。


奥に進んでいきます。初めはかなり平たいです。もうじき左側の斜面を歩きながら標高を少しずつ上げていくことになりそうです。高低差はアップダウンを数えると260mくらいのようです。


スキーとスノーシューの跡があります。スノーシューのトレースは結構新しい感じで少なくとも2種類、行きのものだけで帰りのトレースに踏みつぶされた様子がないので「これは山小屋に誰か泊ってるかも」と思いながら歩きました。ちなみに山小屋の冬季ベッド数は8人分だそうです。


振り返って。うう・・日が暮れてきています。


赤く染まるお山(なんのお山かは分かりません)とお月様。


1時間ほど登ってひとつの集落に到着。登りながら屋根が見えてきたときは「え、もう山小屋着いた!?」とぬか喜びしました。いや、2時間かかるって言ってましたよね💦


夏山コースタイムであと30分。つまり、やっぱりあと1時間か・・
道は単純だし結構踏みならされてるものの夏山コースと同じところを歩かされるので道幅が狭く木の根っこや岩で歩きにくいところなんかもあるので、しかも右側は谷なので気を付けて歩かないといけません。


日はほとんど沈んでしまいましたが、満月に近いお月様が煌々と輝いており(スーパームーンだったんでしたっけ)思いのほか明るくて助かりました。


こんな感じで常に斜めになってるし道幅が狭いのでスノーシューどうし絡まらないように注意して歩きます💦


月夜の下スノーシューなんて初めてです。


さすがに足元が暗くなってきたのでヘッドランプを登場させました。


まだ~~?って思いながら歩いてると看板が。あと400m(^^♪ 


最後は下りになっています。


嬉しい・・ようやく着いたようです。


7時過ぎ、ル・クロ(グザヴィエ・ブラン)山小屋に到着(´▽`) ホッ


やっぱり先客があります。スノーシューが3人分小屋の前に。


わたし達がスノーシュー外したりわちゃわちゃしてたら中の灯りがつき、若い男の子がドアを開けてくれました。


薪ストーブが点けてあり暖かいです。子供たちは自分たちで点けたかったので残念だったと思います^^;
先客は4人の二十歳過ぎくらいの若い男の子たちでした。といっても既にふたりは就寝中(;゚Д゚) 南仏エクサンプロヴァンス(結構遠い!)からやって来たそうでひとりはスノーシューなしだったみたい💦 明日はどこに行かれるんですかと聞くと、帰るだけ、ここに泊まる1泊旅行だそうです。わたし達が明日もうひとつ上の山小屋に行くと言うとしきりに感心されました( ̄▽ ̄;) いや、ゆっくり歩くしそんな大したことなんもないんですけどね。。


ポテチに食らいつくみよん一家。

山小屋自体は広いのに冬に使えるのがこの狭い一部屋のみ(@_@) 初めてのパターンです。寝てる人いるし、起きてるふたりが「気にしないで何でも調理しちゃってくれていいですよ」とは言ってくれましたがお肉焼くのも気が引けるのでお肉は雪の中に埋めて(小屋の外で食べる勇気はなし。一度暖かいところに入っちゃうと💧)、暖かいものはジェットボイルで沸かしたお湯で春雨スープ作ったのみにしました。


サラミ切りーの・・・


パンとチーズ、サラミとスープというシンプルなご飯にしておきました。


ご飯のあとはハーブティー飲みつつお菓子を少しつまみ、持参したとトランプで少し遊んで早い目に就寝しました。



2日目に続きます(^O^)/

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