フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

南仏ケラ山塊へ初遠征(その3・最終回)

ケラ山塊初遠征2日目は前日以上の快晴!青空と雪の真っ白なコントラストのなかスノーシューをするのが楽しみです。


今回の2日間の旅行は出発前日夕方に決まったもので、行き先とお宿を決めるのがやっとで1日目のハイキングコースは家を出発してから行く途中にハイキング地図を見ながら決めました。
2日目のハイキングコースはちょっと良さそう?と思ってた場所が、出発点である峠に向かう道路が10日ほど前に閉鎖されたため、アクセス不可能と前日夜に判明(´Д⊂ 
当日の朝に地図を見て目についたコースの出発地点までの道は車で行くのに問題なさそうかお宿のご夫婦に聞くと、そんなにきつい登り坂じゃないから雪があってもスタッドレスなら大丈夫だろうとのこと。コース自体も危ないようなところじゃないけど、一応夕方下りてきたときに電話してきてください、と。


村と村を結ぶメインの道路からハイキング出発地点がある小さな道に入ります。やっぱり全然除雪されていない・・・
この先もうちょっと進んだんですが、軽く登り坂になっていて、タイヤがスリップして全く登れない(;´Д`) こういう雪の道は都会生まれ都会育ちのわたしにとってはほとんど未知の世界です・・・


なので、方向転換して(それもとっても大変でした)、車を停めていても邪魔にならない、かつ再発進できそうな平たい場所に停めるのに四苦八苦しました。もうそれで一日のエネルギーの半分くらいは使い果たした気がします。


奥が今来た方向。帰りやすいようにこっち向きに停めました。
停めたかった最終駐車場まで3キロくらいある地点です。だいぶ余計に歩くことになりますが、仕方ありません。


この写真の奥の右に曲がったところの坂が車で上り切れませんでした。


気持ちのいい道なので楽しみつつ歩きたいと思います。


1時間近く歩き、目的の駐車場に到着。地図に載っているコースなので黄色いオフィシャル行先案内の看板があります。


初めはこの車でも通れそうな太い道を上がっていきます。既に誰かが歩いた跡があります。


一つ目の案内板は、シャレーがいくつか集まる集落にありました。
山スキーをした人の跡があります。


どんどん進んでいきます。少しずつ急になってきました。


坂を上り切ったところにふたつ目の集落がありました。ただし、一つ目の集落と同じで夏の間の放牧に使われると思われるシャレーばかりで全くの無人です。
この集落以降、さっきまで見られた山スキーヤーひとり分のトレースはなくなってしまいました。ここで折り返して往復したんでしょうね。


うしろを振り返った景色。


山スキーヤーはよく好き勝手なところを歩く(滑る)のでトレースをあんまり信用してはいけないんですが、ここより先は道のかたちもまるで見えません。
地図とコンパスはあるから方角は大体わかるけど、どこを通るかは目で見て決めるしかありません。


今日の一応の目的地としては、こちらの方角に全部で3つある峠のひとつです。そこに行く道がハイキングコースとして地図に載ってるんですが・・・
峠だったら目で見て分かるかと思ったんですが、ちょっとはっきりと分かりません💦


でも、まあパッと見て通れそうなのはこんな感じ・・・?


う、嬉し~~ 岩に印がありました💙


振り返った景色。


ここら辺が峠・・?と思ってたんですが、まだ続きがあるようです。


峠どころか、なんか別の山まで出てきました(*_*)


もう、峠どうでもいいから今日はこの山に登っておしまいにします(;´∀`)


上ってる途中に左に行き先案内看板が見えました。どうやらあそこら辺のようです、地図に載ってるコースの峠とすぐ後ろに湖がある辺りは。
地図でよくよく確かめると、峠といっても地形的には稜線(わたしが上ってる最中の山も含めて)の一部のほんのちょっと凹んだ場所って程度で、遠くから見て分かる代物ではありませんでした(;´Д`) 
湖もこの一帯に全部で10個近くあるあるみたいなんですが、雪でひとつも見えません。たぶん、わたしそのうちのひとつふたつ上を歩いてた気がします💦


そろそろ頂上です。


頂上のケルンがありました。地図によるとこの山はテット・ノワールといって2587m。
峠は2500mなのでこちらのほうが見晴らしもいいでしょう。


今来た方向


ちょっと続きがありますが、標高的には手前のほうが少し高くなっています。
でももちろん進んでみます。




定番のサラミ。これもハイキング先(サヴォア地方)で買ったものです。


ケルンにカメラを置いてセルフタイマーでパチリ。


出発前には地図を見つつ周回して帰れるな~と思ってたんですが、雪で道も見えないし、どこをどう通れるか考えながら進むのに時間がかかるので、来た道を自分の足跡をたどって帰りたいと思います。
日が暮れるのも早いし、しかもまた4時間の運転が待っているのであまり遅くなりたくありません。そうそう、民宿にも電話しなきゃ、無事戻りましたって・・


行きと同じ道で帰りますが、初め頂上から降りる時だけ登ったところとは別のもっと急な面で滑り降りしました(^^;) スノーシューでも角度を工夫すればスキーみたいにとは言えないけど、ちょっと滑れます。


よくよく目を凝らせば湖の形が薄っすら浮かび上がっていることに気付きます。


駐車場に5時半、家には夜10時過ぎに帰ることができました。
とっても魅力的な南仏ケラス山塊でした。2日間しかなかったのと、事前に調べる時間がなくて100パーセント満喫できたかどうかは分かりませんが、また別の季節にでも今度はもう少し長く滞在してみたいものです。


いつものことながらとっても長くなってしまいました。全部読んでくださった方がもしあれば、ありがとうございます。

×

非ログインユーザーとして返信する