フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

リベンジ頂上後、避難小屋を偵察しつつ下山

今月初めの日帰りスノーシューハイキング記です。
1280mの駐車場から昨年の雪山シーズンに2度挫折した山頂、グラン・ガルベール(2561m)を目指します。
単純計算でも1300mほど高低差あるのに、一度泊まってみたいと思っている避難小屋に寄り道してアップダウンが追加されました。なのに小屋内に人が何人もいるようだったので遠慮してそのまま素通り(;´・ω・)。。 とぼとぼとグラン・ガルベールへと向かいます。


去年の2月の激寒の日に友達と来た時に雲に覆われてしまって引き返した地点を過ぎて黙々と歩いていきます。その日の寒さと比べると今日はましです。
こんなでしたから・・・☟

(去年の写真です)髪の毛凍ってました💦


あれ、上から山スキーヤーさんが滑り降りてきました。その前後を飛び跳ねながらワンちゃんが走っています。


カメラを急いで出すも間に合わずにはみ出ました💧


なだらか・・なんだけど遠い(;´Д`)
歩いても歩いても着きません💦あれ、でも山頂っぽい部分が見えてきたかも(´▽`) ホッ


グラン・ガルベールはぐるりと数キロにわたる稜線の一番高い部分です。稜線の左側はこんな感じです。


雪庇怖っっ(;゚Д゚)


真後ろにはベルドンヌ山塊が隠れていました。中央の3つの尖がりの一番高いのが山塊最高峰のグラン・ピック・ド・ベルドンヌ(2977m)。高いふたつはクライミングでないと登れないのですが隣の一番低い尖がり、クロワ・ド・ベルドンヌ(2926m)には夏山で登ったことがあります。


㊗リベンジ、グラン・ガルベール(2561m)
雪庇のところは怖いので少し手前のケルンの積まれているところまで戻ります。


岩や土が全然露出していないのでケルンに積まれてる平たい石を椅子代わりに雪の上に置いてタイガース座布団を敷きました。ケルンがテーブル代わりです(^▽^;)


日本で購入のインスタントラーメンはわたしにとっては贅沢なランチです✨それだけでは寂しいのでサラミやパン、チーズももちろん持ってきています。


うどん・・って書いてますけど実際のうどんのようには太くありません。ラーメンよりも少し太いくらい。それでも甘く味付けされた揚げが入っているのは嬉しい💕賞味期限はもちろん切れています。去年の7月に買ったんですけど、こういう熱い麺類が食べたくなる冬山シーズンまで置いてると日が過ぎちゃうんです。てか賞味期限、結構短いですよね。他に買ったカップ麺も全部過ぎちゃいました(;´・ω・)


フランスのスーパーで簡単に買えるいちごジャムの乗った駄菓子「バルケット・フレーズ」が今日のデザートです。いつもボロボロに崩れたのを拾い集めて食べるんですけど今日は奇跡的に原型を留めています(^^;)
少しずつ風が出てきて寒くなってきました。結構ゆっくりしてしまいましたがそろそろ荷物を詰めて出発です。行きとは違うところから下りようか・・・


上の写真の中央らへんが横一直線に少し盛り上がっているのが分かるでしょうか。わたしが登ってきたあたりも山スキーコースとしてハイキング地図に線が引かれているのですが、もう一つのコースはその盛り上がりのあたりです。そちらに向おうとして斜面をトラバースしながら下りていったのですが結構急になってきて、この先もっと急になりそうだったので反対方向、つまり上りで通ってきた辺りに方向転換して斜めに下りていきました。上記のコースを通るにはもっと上のあたり、つまり頂上から稜線沿いに下りつつ向かわないといけなかったようです。


だいぶ下りてきました。登りでは左側の台地部分の端に近いへんをずっと登ってきましたが、先ほどスキーヤーさん達がいて中を覗けなかった避難小屋にもう一度寄ってから帰りたいので、この辺りから前記のコースに合流しようと思います。避難小屋方面に直接下りていくはずなのです。


下りていく間、左手はずっとグランド・ルース山塊からエクラン国立公園にかけての山が連なっているのが見えます。飽きずにちらちらと眺めながら歩きました。


雲が出てきていますが青空も混在し、不思議な空の色です。正面には左からラ・ピラミッド、中央が山塊最高峰のル・タイユフェール、右がル・ロシェ・デュ・キュラソン。3つの山はこの日の背景のメインとなりました。ル・タイユフェールには冬山で1度、夏山で1度登っています。


少し急なところは走り下ります。そういやこの日尻スキーしなかったな・・あんまり急なところがなかったからかもしれません。


山スキーヤーさんがふたり。やはりグラン・ガルベールに向っておられるようでした。


だいぶ下りてきました。
                                    

左手が軽く谷になっていますが、上りではこの向かいの部分を歩きました。


ケルンが大小二つあります。小さい方のは遠くから見て座っている人の背中にも見えてたのですが、全然動かないので違うのかな、と(;'∀')


力作なケルン。今下りてきたグラン・ガルベールを背景に。


標高が下がってきたので少し木が生えています。えーと、たしかこの辺なはず・・・


あーっ、あった💖


ラ・ジャス避難小屋(または羊飼い小屋)に到着。スキーヤーさんは帰ってしまったようです。


早速中を拝見♪ ここは一昨年、3年前にも通りがかったことがあります。麓の村の所有らしく、昨年改装工事が行われたと避難小屋情報サイトで見たので自分の目で確かめたかったのでした。なるほど、こぎれいになっています。


窓からの景色。



ドアも作り替えられていました。


これは一昨年の4月に来た時☟

古いのも味があって良かったのですが・・・


そしてこれが3年前。避難小屋というものの存在を知ったのは実はこの時でした。

薪ストーブがめっちゃ年代物みたいなやつでしたΣ(´∀`;) ここのすごいところはガスボンベがあることです。管理人さんのいる山小屋以外ではほとんど見かけたことがありません。ボンベは前回もそして今回も空っぽではありませんでした。


多くの避難小屋同様、食品や紅茶、調味料がいくらかあります。泊まっても、なんだか怖くて使ったことはありませんが・・・


小屋の使用上の注意が書かれています。右の紙にでっかく「ガスがなくなってたらこちらにお電話ください」とあります。そのほかに村長さんの携帯電話まで書かれていましたΣ(゚Д゚) 夜遅くに「薪ストーブが壊れてます~」とかかかってきたらどうすんだろ(;^_^A


以前にも増して快適そうな小屋になっていたので嬉しくなりました。オルノン(麓の村)の村長さん、皆さんありがとうございます!そのうちに一度泊りに来たいと思います。


小屋以降、自分の行きのトレース(左)と並行して下りました。


この辺から自分のトレースの上を歩いて帰ります。朝は雪が硬くて歩きやすかったのがお日様が照ってきてちょっとズボズボしてきたのでちょっとでも沈みにくい方が歩きやすいです。


こうやって写真で見ると大して傾斜がないように見えるんですが、雪が融けてきてザラザラの砂のようになってきてこの斜面を進むのがズルズルと一歩一歩滑って結構大変だったのです。


森の部分を歩いていてテトラ・リール(ライチョウの仲間)の足跡がありました。こういう、木の根元の辺りの雪に穴を掘ってお天気が悪い時は1日とか数日とかプチ冬眠しちゃうそうです。怖がりな鳥で人間が近づくとあっという間に飛び去ってしまうので写真はほとんど撮れたことがありません。


森に入ってしばらく下りたところ。駐車場が見えてきましたがまだ少しあります。


行きの森の部分では太い道を通ってあんまり面白くなかったので分岐のところでもうひとつの道を選びました。


20分ほど下りていくと雪はすっかりなくなりました。


エリカがありました。エクラン国立公園あたりで見たことがあるくらいで、わたしが普段行く山ではほとんど生えていません。


朝、こちらから上ろうかどうか迷って結局やめた方の斜面から下りてきました(^^;)


「黄昏ベンチ」とでも名付けたくなります。


「黄昏ベンチ」その2。その3までありました・・・

初夏によく見るワイルドなタンポポみたいな、でもよく見ると全然タンポポじゃないやつが咲いていました。


たっだいま~\(^_^)/
朝停まっていた3台の車はもうなくてうちの子だけが大人しく待っていました。
バカンス時期(フランスの2月の休みは地方によってずれる)の最後の日曜だったので山も道路も少しは混んでるかと思ったら全然大丈夫でリヨンの入り口の幹線道路が少し渋滞した以外は特に問題なくうちに帰ることができました(´▽`) ホッ
緩やかなところが多かったのでそんな感じしませんけど距離も長くて1400mほどの累計高低差になったため(この冬のスノーシューで最多)翌日あちこち筋肉痛に😅

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