お花いっぱいのハイキング(2018年6月)
昨年、機会がなくアップしていなかったハイキングです。6月といえばまだまだ残雪の多い時期ですが、この日は雪のない低い目の山を夏山らしくガッツリ歩く目的でひとりで来ました。
標高865mの駐車場を出発、森の部分や標高の低い平野部でも数多くの花に出会いました。スズランも見頃でした。
森に入ったり出たりしつつ標高を上げていきます。雪のある時期はまず歩きにくいし、何かと立ち止まる理由というか言い訳があるのですが、夏山の、危険でもないハイキング道ではそうそう休憩する理由もなく、ひたすら登り続けるしかありません。甘ったれた歩き方ばかりしている自分に喝を入れるつもりで早歩きで進みます。
立ち止まる言い訳、、ありましたっ(^▽^;)お花の写真を撮るために5秒10秒と小休憩を入れることができます。来月くらいに食べごろになりそうな野イチゴの花をたくさん見かけました。秋から冬にかけてローズヒップになるロジエ・デ・ザルプ(野生のバラ)もこの時期開花しています。
ここまで道はとっても分かりやすかったのですが、急に見えなくなってしまいました。地形的にはこの谷を上るに違いないのですが・・・
遠くから見て白っぽい岩に見えていたのは、土と混ざった残雪でした。人の足跡もないけどこの辺りに違いないので適当に登っていくことにしました。
泥まじりの残雪の斜面を登りきると、また道が出てきました。(´▽`) ホッ
「よかったね」とお花たちも祝福してくれています(´ω`*)
夏の前半に見られる丸っこいグロビュレールが満開でした。
グレビュレールと右はチョウノスケソウ。チングルマのように、花弁が落ちた後はおしべがフワフワになり可愛い(*´з`) ☟下の写真
ピンボケですけど(;'∀')
エゾムラサキに近い品種、ミヨソチ・デ・ザルプ。6月から9月くらいにかけて出会うことができます。
アルプス山系ではとてもポピュラーな花のひとつ、サクシフラージュ。たくさんの品種があります。
峠が近づいてきました。右がモン・ダルムナ(2158m)左がモン・ぺクロ(2197m)。両方登ろうと思っています。まずは低くてなだらかなモン・ダルムナからチャレンジです。
峠は通らずに右側からぐるりと遠回りして登ることができます。こうすると同じ道を往復して上り下りしなくて済みます。
迂回ルートを歩ているときに通りがかった山小屋。個人の持ち物のようで、ドアが開いていたので中に誰かいたようです。放牧業の方のものではなさそう。こんなところに別荘を持ってるなんて羨ましすぎます。
駐車場から高低差1000m以上休憩なしで歩いてきたのでここらで一休みしよか、と思ってると後ろからハイキング客の声が。いかん、
抜かされてはならないΣ( ̄□ ̄|||)休憩どころじゃありません。
先を急ぐことに。
ぜえぜえ・・何のために大急ぎで登ってんだか💦苦しみながら地べたを見ながら歩いていると、雪融け直後によくみ見られるクロッカスが。
と、思っていたら唐突に雪の塊が(;'∀')
前を一人の男性ハイキング客が歩いています。追いつけ~とターボエンジン、スイッチオンです。
かと思えば、雪の手前でこの日初めて出会うソルダネル・デ・ザルプ(イワカガミダマシ)が😻 むむっ、ピントが合わん、とノロノロしている間に前を歩く兄さんに大きく差を付けられていました。
登ってきた方向を振り返って。
わたしの好きな花のひとつ、キンポウゲ科のトロールが辺り一面に💕
正面はベルドンヌ山塊。この辺りより500m以上高いためまだ雪が多く真っ白です。
写真を撮ったりしてる間に後ろからきたおじさん二人組にも抜かされてしまいました。ひとつめの頂上まであと高低差100mくらいなんですけど、もうここで休憩することに。そうしないと全行程で約1500mの高低差のうち1350mを登ってしまうことになります。お昼休憩は二つ目の頂上で、と思っています。
今日はプレーンなブリオッシュを持って来ました。インスタントのカフェオレで気持ちの良い休憩でした。
ポピュラーな夏の花、ブルエ(またはサントレ)・デ・モンターニュ。ここボージュ山塊では特によく出会う印象です。
まだ熟していないブルーベリー。
夏山のスター、ジョンシアン(ゲンチアナ)。
こちらもジョンシアンの一種、ジョンシアン・プランタニエール。どちらも夏の前半限定で、8月にもなるともう見られませんが、晩夏に見られる品種もあります。
休憩お終い、なだらかな山道を頂上に向かって歩きます。お天気が完璧な青空でないのが残念です。午後からの方がよい天気予報だったのですが、ハイキングの帰りにこちら方面に住む友達んちに寄り道して、かつ遅くならないうちに自宅に戻りたいので早い目の出発にしました。
最終回に続きます。
お付き合いくださってありがとうございました。