フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

病院食特集(前編)

退院した昨日、早速同僚&山友のS君が仕事帰りに寄ってくれました。
3月に山で怪我をしたとき搬送先の病院にうちの子を連れて最初に駆けつけてくれたのもS君でした。


夏はよく冷えた白ワインというパターンが多いんですが、赤の方が好きなS君のためにブルゴーニュのオート・コート・ド・ニュイを出してきました。ワイン好きな友達からもらったやつなので多分おいしいはず。
チーズは農家製アボンダンス。先月サヴォアのヴァロワール(おとといのツール・ド・フランスでゴール地点になった町)で買い求めたもので今まで食べたアボンダンスのなかでトップクラスのおいしさです。分かってたらもっといっぱい買ってたのに(こういう経験が重なって爆買いの癖がついていく)・・・


ベルギーに旅行に行ってたらしくおいしいメーカーのスペキュロスを買ってきてくれました✨スーパーで売っているのとはまるで別物です。 
わたしの入院の事だけでなく職場の話題、この夏の予定、最近行った山についてなど色んな話をしてくれるので気がまぎれます。


S君はスポーツや交通事故で3度ほど割と大きな骨折をしたことがあり、体験談はためになります。リハビリに一番大事なのは「信じること」「2、3週間停滞してもまた動きが出てくるから諦めない」などとその極意を伝授してもらいました。



さて、お楽しみの病院食特集です。
3泊4日、2日目の朝昼は手術のためなしでしたが他の食事を集めてみました。


まずは、うちから持って行ったものがいくつかあります。

キューブ型のプロセスチーズ。冷蔵庫が各患者用になくて、共同で使えるのがどこかにあるらしいんですが、車椅子や杖でいちいち廊下に出て探しに行くのも面倒なので常温保存できるプロセスチーズにしました。スープやサラダが薄味なのでまぜたり、もちろんカルシウム補強という目的もあります。


エスペレット唐辛子入りのフルール・ド・セル。ほんとにエスペレット村で去年買ったものです。ミニサイズのマスタードは長男の彼女のディジョン土産の詰め合わせに入っていました。
他にパン、フルーツも持って来ました。


さて、期待が高まるウエルカム・ディナー😅、入院日の夕食です。


パン、自家製ポタージュスープ、クロック・ムッシューとカリフラワーのベニエ、フルーツ味プチ・スイス(フロマージュ・ブラン)、洋梨のコンポート(工場製)


は??
クロック・ムッシュー(食パンにハムを挟んてチーズを乗せて焼いた暖かいサンドイッチ)・・晩御飯に??栄養学的にどうなんですか(ーー゛)


怒りのやり場もなく、カリフラワーのベニエなるもの(そんなものも初めて見た)を食べてみることに。固ゆでしたカリフラワーに衣をつけて揚げたものかな、と想像してたのですが、分厚い衣の中から出てきたのはドロリと粘りのある謎の物体。おそらく、カリフラワーのピュレに小麦粉かコーンスターチ的なものを混ぜたのでしょう。言われなければカリフラワーがベースだとは分からない代物です。まず過ぎる・・・
スープは相変わらず塩味が足りない以外は普通なのでチーズを入れて崩しながら食べました。


前回はこの病院に2週間半入院していたので、期待はしていませんでしたが前に出たものを全部合わせた中でもトップレベルの酷さの献立で今回の入院生活(たった3泊ですけど)をスタートさせることになりました_| ̄|○


翌朝。
晩御飯は6時半頃とかなり早いんですけど、朝ご飯は8時半くらいで病院にしてはちょっと遅い目な気がします。日本の病院はどうなのかな・・・

こんなワゴンで病室を回って朝ご飯を配っていきます。飲み物はコーヒー、紅茶、ハーブティー、カフェオレ、ココアの中から選びオレンジジュース、リンゴジュースのどちらか、パンかビスコット(甘くないラスクみたいなの)、バター、ジャム、ヨーグルトです。
「食欲がない」という隣の病室の患者さんにマドレーヌだったら食べますか?と聞いていたのをわたしは聞き逃しませんでしたよ!でも「それも欲しい」という勇気はありませんでした(^^;)


昨日の夕食が不完全燃焼でお腹が空いていたため持参したパンやオレンジ、チーズも登場です。プラスチックのナイフはすぐ折れるのでオピネルを持ってきています。
出てくるパンはあまりおいしくないんですけど、朝はお腹が空いているし、焼き立てということもあり(1日分が早朝に配達されるらしい)バターやジャムを付けると結構食べられてしまいます。



後編に続きます。
お付き合いありがとうございました。

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