フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

プチ・サン・ベルナール峠とイズラン峠

仮免の次男(16歳)に運転させて峠巡りをした先週末のドライブ記です。


農協、パン屋さん、お肉屋さんを回ってお買い物をした後はいよいよ峠道路に入ります。右に行けばヨーロッパで一番標高の高いイズラン峠方面ですが、今日はその前に今まで行ったことがないプチ・サン・ベルナール峠に寄っていくので左へ曲がります。


なぜ今まで行く機会がなかったかと言うと、イタリアへ行く峠道路なので反対に下りてしまうと他の道からフランスに戻ってくるのが結構面倒なのです。下りた先に行ってみたい目的地もない。。。つまり「峠までわざわざ往復するだけ」ということになります。 対して、この少し先のイズラン峠だと、峠を越えた先の道からうちに帰ることが出来るのです。


しかも、最寄りの町から退屈なジグザグの道路(森の部分)がやたらと長い・・・これをまた下りてくるのかと思うとちょっとブルーです。運転手・次男、お疲れ様です。
一応峠道路としては有名なので、サイクリストさん達にたくさん出会います。男性がほとんどですが女性もちらほら。これはこの日見かけた一番ちっちゃなサイクリストさん😊


峠道路では自慢のクラシックカーやスポーツカーでドライブする人たちにもよくすれ違います。


パリ近郊ナンバーの2台がかなりゆっくりと走るのでちょっとイライラ💦わたし達の後ろの地元の人っぽい車2、3台ははすごい勢いで追い越していきましたが、仮免中の次男に無理をさせたくありません。わたしたちもバカンス中(休職中😅)、ゆったりと構えましょう。


ラ・ロジエールのスキー場を通過し「イタリア、アオスタ渓谷」方面に向かいます。


森林限界を越えていかにも峠道路といった荒涼とした景色になってきました。


峠が近いようです。サイクリストさんと同じくらいよく見かけるのがバイカーさん。スイスナンバーのグループでした。


プチ・サン・ベルナール峠(Col du Petit Saint Bernard,2188m)を通過。舗装道路の峠としては国内9番目の高さになります。


峠にはいくつかのモニュメント(セント・バーナード犬の像も)やカフェが道路沿いに並び、結構ごちゃごちゃした雰囲気でした💦あんまり映えポイントという感じでもなかったので停車せず、そのままイタリア方面に少し下りてみることにしました。


左手の景色。何の山か知りませんけど立派な稜線です。
ハイキングの予定ではないので地図は持ってきていませんが、GPS上に湖があるのでもう少し進むことにしました。


湖のすぐ近くまで車で入ることが出来ました。


車を降りたところ。頑張ってハイキングで登ってきたみたいな景色です。


何かの小屋があります。実際、ハイキングコースのスタート地点になっているようです。
うう。。いいな、わたしもここから歩いていきたい(つд⊂)エーン


水場もあります。


一応記念撮影( ̄▽ ̄;)
ほんとにきれいな湖。しかも誰もいません。峠道路にはそこそこ車は走っているのに、誰も降りてみようとしないのが不思議です。


ここでお昼ご飯にした~い!でもまだ10時になったところです💦ピクニックはイズラン峠周辺のつもりでいます。それにこの場所、風が強く気温も9度とかなり寒かったのでじっとしているにはキツそうでした。イズラン峠はここより700mくらい標高が高いけどもっと寒いのかな・・・ハイキングの時は着るものに慎重なのですが今日は薄手のカーディガン1枚しか持ってきていません。次男は長袖の上着なし(;'∀')


再び峠へと向かいます。「オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方、サヴォア県」の表示。フランスに戻ってきました(^-^;


「ヤッホ~~」って感じの景色が続きます。


さっきの道をどんどん下りていきます。


県道に戻ってきました。バカンス中の週末ということで交通量が多いのですが、ついに渋滞!?いやいや、トンネル(というか雪崩除けの屋根)の工事中でした。サヴォア県で唯一安全規格に準じてないトンネルだそうで💧改装工事を進めているようです。バカンス期は外してほしかった・・・


トンネルを出てシュヴリル湖に沿った道を走ります。正面はヴァノワーズ国立公園。すぐ手前にリゾート地として有名なティーニュの町があります。今年のツール・ド・フランス、7月26日の行程でゴール地点に設定された町でしたが、今この後進む道路で大量の雹が積もり、土砂崩れも起こってこの日の行程は前代未聞の中止になってしまいました。一行はティーニュへ車でワープして💧一応予定通り表彰式は行われました。


イズラン峠道路が始まるヴァル・ディゼールの町に到着しました。スキー場として有名です。


通常は町中は通らずに峠に向かえるのですが、イベントがあったようで迂回させられます。思いっきりスキー場の真ん中やら舗装されていない野原を通過💦 前を行くベルギーナンバーの高級SUVがオタオタして何度も停まるのでさらに交通が停滞していました😓


は~~やれやれ。
ようやく峠道路に入ることが出来ました。


少しずつ標高を上げていきます。


頑張れ~サイクリストさん(^^)/
わたしたちも頑張ってアクセル踏みます(^^♪


景色はいいんですが、峠のこっち側(タランテーズ側)、なんかあまりピクニックとかしたくなるような感じの場所じゃないんですよね・・・以前通った時の印象から、お昼ご飯は峠の反対側(モリエンヌ側)で、と考えています。


ほんの少し雪が残っています。このザレ具合、峠が近そうです


峠に着きました。バイカーさんのグループが休憩しています。


そして峠道路でヒエラルキー的に最上位はサイクリストさん達です。
(自転車→バイク→自動車の順。わたし調べ)


イズラン峠の看板・・・あれ、ずいぶんときれいです。前はシールだらけだったんです、こんなふうに👇


昨年9月撮影。きっとツール・ド・フランスが通過するからきれいにしたんでしょうね。



長いドライブにお付き合いくださってありがとうございます。
次回はピクニック&モン・スニ峠道路編(最終回)です。

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