イズラン峠道でピクニック
先週末に高校生の次男と出掛けたドライブ&ピクニック記です。プチ・サン・ベルナール峠まで往復した後ヨーロッパで最も標高の高い峠道路、イズラン峠にやってきました。
イズラン峠(2770m)からモリエンヌ側に下ります。先月末にツール・ド・フランスが通過しました。一行がこちらから上って来てタランテーズ側に下りていく最中、峠道路の終着地点であるヴァル・ディゼール周辺で大量の雹が積もり土砂崩れも起こったため、その日の日程は中止になったのでした。
岩々ザレザレした荒っぽい風景から緑の多い平和な景色に変わってきました。目星を付けていた2、3の駐車スペースがどこもハイキング客のものと思われる車でいっぱいで停めにくそうだったのでもう少し下ります。あとはもう良さそうなところがあったかどうか記憶にありません・・・
一台も停まっていない駐車スペースがありました(^^♪
杖&リハビリブーツのわたしにでも歩けそうなハイキング道があるので少し進みます。
サボテンの花みたいなジュバルブとタマシャジン(の仲間)が咲いたところに陣取ります。マーモットが1匹見張りをするように岩のところに立っていたので写真を撮ったのに帰りの車の中で誤って消去してしまいました(T_T)
先ほど農協で買ったボーフォールチーズ、スモークのサラミ、パン、地ビール。前回のドライブ&ピクニックの行先だったガリビエ(峠道路)の名が付いたとっても美味しいサヴォアのビールで山小屋で時々見かけます。コルニッション(ピクルス)はうちから持って来ました。
ハイキングに来たような気分になれる景色に大満足です(^^♪
未成年&運転手でどう考えても飲めない次男は放っておいてひとりで乾杯( ̄▽ ̄;)
サラミを切ってもらいます。
午前中、プチ・サン・ベルナール峠近くの湖で車を降りたときは風が強く気温も9度と寒かったのですが、ここは少し肌寒い程度です。上着を着ると問題ありませんでした。
さて、お楽しみの・・・
先ほどお肉屋さんで買ったサガリのステーキと自家製ソーセージです。緑のは野菜入りのポルモンチエというサヴォア名物のソーセージ。
前回は忘れて食料品店で買ったお塩等、今日は忘れずに持って来ました(≧∇≦)
とってもおいしいお肉でした✨サヴォア地方で育てられたオーブラック種の牛肉だとお店に注意書きがありました。
次男もモリモリ食べてます。
ソーセージもとってもおいしかったです。たくさん買ったので残りはうちに持って帰ります♬ほんとに素晴らしい肉屋さんです。次にここを通ったら必ず寄り道したいと思います。
お腹いっぱいになり過ぎてデザートのヨーグルト(農協で購入)の入る余地もありません。次の休憩で食べることにしてとりあえず峠道路ドライブを続けます。
ひたすら下ります。こんな重たそうなものを引っ張って自転車で上っていく人もありました。
谷底に到着しつつあります。アルク川(L'Arc)の谷です。
谷底の県道に入りました。峠道路の終着点のボヌヴァル・シュル・アルクの村。「フランスで最も美しい村」のひとつに数えられています。
この後はゆっくり県道を進んで高速に入ってうちまで帰るつもりだったのですが、高速に入るまでに通る町からもひとつ、風光明媚な峠道路が出ていることを思い出しました。モン・スニ峠道路です。2年ほど前にハイキングに行く際にひとりで通ったことがありますが、次男は行ったことがありません。この峠道路は峠までそんなに長くないので次男に聞いてみます。「寄っていきたい?疲れてなかったら、だけど」「行きたい!」
で、いきなり峠の写真です(^^;)
馬や象に乗った兵士の行列の看板があります。というのも、紀元前218年にハンニバル軍がアルプス越えした際、現在峠道路にはなっていないここからすぐ近くの峠を通過したという史実を現しているようです。
ちなみにハンニバル軍はわたし達が午前中に行ったプチ・サン・ベルナール峠も通っているそうで、ドライブをしながら色々空想にふけるのも楽しいです。
モン・スニ峠もイタリアとの国境になっています。峠道路は広大なモン・スニ湖畔を走りますが、その対岸をぐるっと回る小さな道があるのでそちらに進むことにしました。
次男撮影のわが家の可愛い子の写真(^◇^;)丸いのは「仮免練習中」マグネット。
放牧地になっています。
半周した辺り。
もう少し進んだところで休憩することにしました。
先ほど食べられなかったデザート。ブルーベリーソースのかかったヨーグルトです💖
そろそろ帰ろうか・・・イタリア人サイクリストさん達が前を行きます。こんな細い道なので追い越せずにタラタラと後ろを走りました。バカンス時期の週末ということで結構対向車もあり、譲り合いしないとすれ違えないところも多かったのですが、仮免中にも関わらず車幅感覚がある次男は無事メインの峠道路まで戻ってくれました(´▽`) ホッ
峠道路を終えた後も、高速に入るモダーヌまで山道が続きます。
小高いところに見えるのはサヴォアがイタリア(サルディーニャ公国)だった時代にフランス軍を見張る目的で作られた要塞です。
このエリアにはいくつもの要塞があり、これはもっとも有名なもののひとつ、マリー・クリスチーヌ要塞です。冬の雪に埋もれた時期に見に行ったことがあります。
峠道路でよく見かけるはずのカッコいい車にあまり出会えなかった・・とガッカリしていた次男ですが、高速の料金ゲートで前にいたポルシェはアルメラス兄弟(有名なチューナー)仕立ての911🎵
途中、高速で1度休憩して午後6時半前に帰宅。約500キロ(うち高速半分)を運転した次男、お疲れさまでした!
長ーいドライブ記に付き合ってくださってありがとうございました。