氷点下のヴェルコール山塊へ(その3・最終回)
その1とその2では、めちゃくちゃ寒かったこないだの日曜日に友達夫婦とヴェルコール山塊南端の山塊最高峰、グラン・ヴェイモンに登頂したところまで書きました。
頂上には他にハイキング客がいました。反対側(山の裏側)から来たそうです。そっちの方が駐車場からずっと近いので、ひとりで来るならわたしもそっちから来てたと思うのですが、その場合自然保護地区の草原を歩かないので今日のコースはやたら長いけどまあよかったと思います。
正面にはデヴォリュ山塊。この日一緒に登った夫婦と知り合ったのはここの最高峰、オビウに登った時でした。
頂上では風がさらに強くて半端ない寒さだったのですが、とりあえずここでお昼ごはん休憩。既に積もっている雪が砂嵐のように吹き上げられて顔や手というガードされていない部分に当って痛い!
3人とも、味わうとかそういうレベルではなくとにかく持ってきているものを口に詰め込んで大急ぎで退散・・という残念なランチとなりました(;´Д`)
グラン・ヴェイモンの頂上は稜線になっているのでそれを反対側に下りていきます。
アイベックスの雌と子供がいました。彼らは寒がることもなく優雅にランチ中でした。
四角い山、モン・テギーユ(Mont Aiguille)を正面に眺めつつ下りていきます。
この山はグラン・ヴェイモンと並んで遠くからでもよく見えます。ツルツル絶壁なのでクライミングでしか登ることができません。
だいぶ下りてきました。ケルンが積まれています。
こちらはプチ・ヴェイモン。山の名前で「グラン」と付いたものがあれば大抵、隣に「プチ」があります。
ひたすら下りていきます。下まで下りたら風が止んでるかな、と期待したものの相変わらずの強風・・・
行きにも通っただだっ広い自然保護地区の草原ゾーンに入ります。
この後、2度ほど分岐地点があるので地図を確認中の友達夫婦。コースが長いのと日が短いのとで、迷うわけにはいきません。
グラン・ヴェイモンを背景に。
羊の放牧が盛んな地域なので羊飼い小屋がいくつかあります。夏に来たら羊だらけなことでしょう。
自然保護地区となっているエリアの出入り口に立つ看板。ヴェルコールは自然公園 (Parc Naturel Régional)ですが、エリア内に限っては国立公園並みの規則があります。
駐車場に戻ってきました。行きに見た看板の裏側はこんなことになってました。ヴェルコール自然公園内に生息する動植物、昆虫が描かれています。
よく見ると絵のうまさは微妙なレベルです。
駐車場に着いたのは17時ぴったり。お月様が上りつつあります。着替えて下の村に下りたのは17時30分近くでかなり暗くなっていました。
友達夫婦と別れて自分の車に乗り込み、暖房を思いっきりかけましたが体が芯まで冷えていたのでダウンもきたまま家まで運転して帰りました。
晩ご飯は1日中夢見ていたフォンデュ!今月初めにボージュ山塊でハイキングをした帰りに買ったチーズを使いました。
家にサラダさえなかったのでサイドディッシュもなくひたすらパンとチーズのみのシンプルフォンデュでした(^^;
うちに帰って大急ぎで準備して速攻食べたためテーブル周りも雑然としていたので写真はなしです・・・
ワインは辛口の白、マコン・ヴィラージュを開けました。
地獄の寒さの1日でしたが、晴天だったし前から登りたかったグラン・ヴェイモン、歩きたいと思っていた自然保護区と両方に行くことができて大満足でした。
3回に分けて書きましたが、全部読んでくださった方、ありがとうございます。