フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

はたらくくるまランドローバーで放牧地へ

気が付くと2週間近く経ってしまった知人Sさんの農家滞在記です。家事雑用をされているSさんのお母さまが1週間ほど保養に出かけてしまったので手伝いに来てくれないか、と声が掛かってたのでした。



朝と午後のおやつ、昼食、夕食の準備と掃除洗濯、買い物がわたしの役割で後の時間は自由時間です。この時、まだ手術から1か月も経っておらず、今現在よりも自由に歩けませんでした。



放牧地での準備があるから着いてくるか?と夏の間チーズ作りの手伝いに来ているOさんが声をかけてくれました。放牧地へは農家のランドローバーで出掛けます。農家周辺でも既にお山の麓ですが、自力ではあまりたくさん登れないのでありがたいです。



Oさんの愛犬ラフィちゃんも農家に滞在しています。お山を駆け回るのが大好きなので、放牧地に行くときは必ず一緒に連れていくそうです。



ただし、荷台に乗るのが嫌いみたいで運転席・助手席のドアが開くとすかさず飛び乗ってしまいます。意思が強くて⁉️頑固に降りるのを拒みます。最近では体重も35kgくらいあるみたいで引っ張り出すのにも一苦労です😅



一度乗ってしまうと大人しくしています。

ラナンキュラスの一種のトロールが放牧地に満開でした。この日はOさんと息子さんが数日後に牛さん達が上がってくるエリアに電気柵を張るのが目的でした。



その前に放牧エリアよりも少し上まで行ってみることにしました。せっかく綺麗な場所なのでわたしだけ車を降りてリハビリがてら歩いてみることにします。



ランドローバーがよいしょよいしょと激坂を登っていくのを応援😅



おおっ❣️最後まで上がりました。ボロっちくても(失礼)やっぱり四駆だけあります



大きな人造湖であるセール・ポンソン湖を一望できます。



この後、Oさんと息子さんは電気柵を立てるエリアまで車で下り、わたしとラフィちゃんはゆっくりと徒歩で向かいました。



夏の前半に見られるプルサチーユ。アネモネ・デ・ザルプとも呼ばれます。これを書いている今頃はきっともう咲いていないことでしょう。



お仕事中のOさん親子。



ランドローバーの中に入れておいたおやつを出してきました。今が旬のアプリコットと桃、それに自宅からこちらに来る時に寄ったお気に入りのパン屋さんのタルトです。タルトと言ってもパイ生地ではなく、ブリオッシュ生地を薄く延ばしたものでラズベリージャムが入っています。



その後、牛さん達がいる放牧地まで車で下りました。牛さん達はこの辺りにもう2週間くらいいて、周辺の草をだいぶ食べ尽くしてきたので数日後に先程電気柵を設置したエリアに連れて行くそうです。



長くなりつつあるので、一度これで投稿します。

お読みいただいてありがとうございました。

速報、久しぶりのテント泊

アルプスのチーズ農家Sさんのところに滞在したお話が途中ですが、土日に次男と久しぶりにテント泊をしてきたので速報という形で簡単に。

長男は彼女と1週間バカンスでお出掛けしており残念ながら不参加でした。



足首の怪我をしてからも何度かテント泊はしていますが、車からあまり歩かないでよい場所ばかりでした。今回のテント泊の行き先は、足首のプロテーゼを入れる前の状態ではとても無理な場所だったのが大きな違いです。こういう岩岩な場所はこないだまでは足首が痛過ぎて歩けませんでした。



ただ、お天気がちょっと💦

晴れ予報だったのに登ってる最中にもテントにいる夜にも降られました。特に夜は暴風雨にもなり、霰も降るわ雷も落ちるわでひどい天気でした。



でもね、こんな綺麗な湖です✨

これは到着時。



今朝の一枚。

夏の素敵な思い出になりました。

何より、ここまでそこそこの荷物を背負って歩けたことが自信になりました。

また後日、詳しく記事にしたいと思います。


お読みいただいてありがとうございました。

アルプスのチーズ作り

手術後初めて長距離運転してお山地方の知人Sさんの農家に来ました。



農家の働くくるま達(フォード・レンジャー、ランドローバー、ジョン・ディア)にさりげなく混じったデミたん。



朝、ドアをノック…ではないけど「開けて」と体当たりしてくるオリちゃん。



懐いてくれていて嬉しいので、即開けてしまいます😍 

さて、以前にも一度書いたことがありますが今日はチーズ作りについて書きます。

現在チーズ作りを担当しているのは友人Oさんと夏休み中の高校生の息子さんです。Oさんは別の職業がありますが、夏の3ヶ月間Sさんの農家を手伝いに来るのに無給休暇を取ったそうです。



牛舎の奥がチーズ作りのアトリエになっています。ちなみにわたし達が泊めてもらっているのも、Sさんが暮らしているのも牛舎の2階になります。



搾りたてミルクを銅鍋で温め中。300リットルほどあります。

朝の搾乳は放牧地にて6時台から行います。これを書いている今ではチーズ作りも放牧地で行っていますが、この時牛さん達がいた放牧地は農家から近かったので農家までミルクを運んでチーズを作っていました。


以下4枚は以前に撮ったものです。今回撮らなかったので(⌒-⌒; )



天然の凝固剤を入れ50℃ちょっとまで温めます。



モロモロの硬さを確かめます。指で摘んでみるばかりか、噛んでみて歯に擦れる感触でも確かめることが出来ます。



麻布に包んで引き上げます。



型に布ごと詰めます。



プレス機で水切りをします。

このプレス機はなんとOさんの手作りなんです。放牧地のチーズ作りの小屋に運ぶそうです。



しばらくした後、布を開きました。



ひっくり返します。



再び布で包み直します。この後再びプレスします。



熟成カーブに運ぶのは前日に作って、1日塩水に漬けておいたものです。

運ぶのは高校生の息子さんA君。



熟成カーブは農家から少しだけ離れた場所にあります。



ずらりと並ぶチーズたち。ひとつ30kgほどです。



この機械は円盤の部分がまわります。熟成期間中、塩水を含ませた布またはブラシでチーズの表面を拭いてやる必要がありますが大変な力仕事なので、この機械で効率的に作業が出来るそうです。



さて、この日の午後は搾乳前に放牧地で用事があるというのでついて行くことにしました。

農家のランドローバー、なんとダンプカーみたいに荷台が傾くんですね~カッコいい✨



中はメチャクチャです😱



車内にモリーユ(アミガサ茸)のカチコチに乾燥したものが💦



Oさんの飼い犬ラフィちゃんを荷台に。牧羊犬オリちゃんのように牛追いの仕事を練習中なんだとか☺️


お読みいただいてありがとうございました。