フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ドカ雪の丘をスキーする(1月)

書く機会がないまま日が経ってしまった1月のスキーのお話です。日本も同じだったようですが、先月は雪がよく積もりました。


  

この時期、お山地方に住む友人Oさんちにしばらく滞在していました。スキーできる場所まで車で5分という素晴らしい環境です✨この日も午後からのんびりと出発しました。



雪の多い時は山道に入るまでもなくいきなり国道から歩き始めることができるという楽チンさです😅

ここは元旦に子供たちも一緒にスキー合宿したときにOさんに連れてきてもらった場所でもあります。

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大晦日の夜に降り積もった大量の雪の中、元旦の朝から訓練されるみよん家の兵士たち(違)。



この深さでした(ーー;)

正直スキーどころじゃなかったです💦💦


さて、この日は元旦ほどではなかったもののかなりの積雪量です。


窪みになったところを歩いていきます。



曇り空ですが、時折薄っすらとお日様の光も差し急に明るくもなる不思議な空でした。



容赦なしにどんどん進んでいくOさん(ー ー;)

いや、多分これでもゆっくり目に歩いてるんだとは思います💦



丘のような山の中腹まできました。Oさん曰く、急な場所がなく雪崩の心配をしなくてもよいし近いので気軽にしょっちゅう来るんだとか。

しかしちょっと疲れたな〜、最後まで登るの?と思っていると…



少し先で待ってたOさんから「じゃあ今日はここでUターンや」と意外なセリフが。

良かった〜今日は楽な行程で(*^_^*)🎶

「今から銀行行かんとあかんからな。20分で駐車場まで戻るぞ」((((;゚Д゚)))))))



ハイハイ。下りま〜す💦



板が埋まり過ぎて止まってしまうことも(;´Д`A



木の間を下りていきます。楽しい♩



モンスターになった木がいっぱい。

最後は平らなばかりか、若干上り坂になってる場所もあり結構時間がかかってしまいます。



道路に登る斜面は急過ぎてスキー板外して歩きました(⌒-⌒; )

思ったよりも銀行、遅くまで開いているようで(フランスなのに😅)無事Oさんの用事も間に合いました。



下りで転んだときに開いてたポケットに入った雪が約1時間後にまだ溶けずに入ってました(^◇^;)



お読みいただいてありがとうございました。

簡単なのに絶景の谷を散策

先月のお話になります。昨シーズンに子供たちも一緒に山スキーのコーチで友人のOさんと一緒に来たことのある緩やかな谷にひとりで出掛けました。



冬季に開通している峠道としては国内最高の標高になるヴァルス峠道の峠から少し下りた地点からの出発になります。



とても緩やかとはいえ谷ですので底辺を川が流れており、まずは橋を渡ります。



左の森との境界の辺りを歩いて奥にゆっくりと登っていきます。まあ別にどこを歩いても良いのですが、それ以外のところはさりげにアップダウンがあったり川の水面がところどころ露出していて厄介だったりするのです。



くっきりと澄んだ青空に飛行機雲が。



振り返って。



どんどん進むと山小屋に到着します。夏の放牧期間に羊飼いさんが滞在するらしく、鍵がかかっています。

前回Oさんと子供たちと来た時は、わたしはここでストップ、さらに登っていく3人を待っていたのでした。



その時に比べると、足首の状態もスキーのレベルもましになっています。3000m弱ある頂上は無理にしても、稜線までは大丈夫そう♩ちなみに大丈夫かどうかは登れるかどうかではなく、スキーでちゃんと下りて来られるかどうかです(⌒-⌒; )



そこの峠っぽいところでやめておこうと思います。

続きは急だし今日はひとりなので…



振り返って。

この日は最高気温がマイナス5℃程度、雪も数日前のもので表面がガリガリに凍っており、なだらかな斜面ばかりとはいえスキーの滑り止めが歯に立たずズルリと滑ることもしばしば。「日向になったら表面も溶けるでしょ」とタカを括ってスキー用のアイゼンは車に置いてきてしまったので時おり難儀しました。



ちょうどケルンもありました✨

本日の頂上ということにしておきます。



ここでランチにしよう💖

気温は低いけど風はなく日向なのでそんなに寒く感じません。



あっ、誰かワンちゃん連れで登ってきた。

ここは簡単な割に景色が良いので人気スポットなようですが、今日はわたしが車を停める時に歩き始めてたカップルと、わたしが登っている最中に遠くの斜面を下りてるスキーヤーさんを2、3人見かけた程度でした。


 

食べ物の匂いに釣られたのか、スキーヤーさんよりも先にワンちゃんがやって来ました😅赤っぽい毛がきれいなシェパードでした。



飼い主のおじさまとワンちゃん。しばらく天気や近辺の山について世間話しました。

地元に住んでおられる方でもう少し先まで登られるそうです。



おふたり⁈が行ってしまったので簡単なランチにします。定番過ぎるサラミと…



お手伝いしている知人Sさんの農家で作っているチーズです。



パンはお気に入りのパン屋さんのものでスペルト小麦入りのものにしました。



近頃では半日コースのときはジェットボイルさえ面倒になり、保温マグのハーブティーかコーヒーのことが大半です😅



好きなものと綺麗な景色でお腹もいっぱいになりました。

さあ下りるぞ〜、というときに悲劇が…

スキー板の裏の滑り止めを剥がし、スキー靴をビンディングにはめる際にスキー板の一枚が滑って行ってしまったのです:(;゙゚'ω゚'): シュルシュルと加速しながら滑っていき、たちまち視界から消えてしまいました。

緩やかな谷とはいえ、平らな場所は皆無です。しかもこの日気温が低く雪はガチガチに凍ったまま。そりゃあよく滑ることったら💦谷底まで一気に滑っていっても不思議ではありません。えっ⁉️わたしまさかスキー板一枚で下まで下りるの❓❓



しばらく下りていくと、、

高低差で50mくらい下りた地点の地面に奇跡的に突き刺さってました✨ε-(´∀`; )ホッ

ガチガチの地面は初心者のわたしには難しく、進む方向を考えながら出来る限り大きなジグザグでゆっくりゆっくりと下りました。



デミたん、ただいま╰(*´︶`*)╯♡



…てか汚過ぎる(ーー;)

冬に山道を走るとすぐこういうことに_| ̄|○



お読みいただいてありがとうございました。

悪天候の中スキーで散歩

酪農をしている知人Sさんの農家にお手伝いをしながら滞在しています。

Sさんに伝統的なチーズ作りを教えたFさん夫妻が熟成カーブの様子などをチェックしに1泊でやって来ました。2日目は雪が降る悪天候でしたが、お二人は「そんなの気にならないよ。スキーで散歩しよう」とな∑(゚Д゚)



マジすか…

わたししばらく滞在するから今日は無理に出掛けなくてもいいんですが(-。-;



Fさん達の愛犬フィルー君も一緒です。



こんなですよ💦

暖かい部屋でお茶でも飲んでる方が適切な気がするんですけど。。

まあ逆にこんな天気でわざわざハイキングに行くこともめったにないので経験としてはいいかもしません。おふたりは山スキー歴50年以上の超ベテランなので心配ないし。



Fさんとフィルー君が先に、わたしと奥さまのCさんが後に続くかたちです。



少し急な斜面がありFさんとわたしはここから、Cさんは遠回りの緩やかな坂から登りました。



出発から1時間半くらいで小屋が見えてきましたが、これは目的地ではありません。



さらに20分ちょっと行くともう一軒の山小屋が現れました。本日の目的地ですε-(´∀`; )ホッ



同じ小屋、夏に来た時。

ブログを定期的に読んで下さっている記憶の良い方は見覚えのある景色かもしれません。ここはFさんの指導のもと、放牧期間中にSさんの牛さん達のミルクでチーズを作った小屋なのです✨



放牧期間以外は避難小屋として誰でも泊まれるように居住スペースの方に鍵はかけていないので、状態が気になります。



積雪のせいでやたら床が遠い(⌒-⌒; )



小屋内は特に荒らされたりゴミが放置されたりということはありませんでした。

雪玉がいっぱいできて気になるフィルー君😅



全然取れないのでオピネルで毛ごと切るFさん😂



お昼ごはんは前夜のラクレットの残りのチーズと生ハムやサラミ類、パン、ミックスナッツです。



チーズの皮をもらえてご機嫌なフィルー君。



デザートがわりにアーモンド入りのビスケットを持って来ました。お気に入りのパン屋さんのものです。



天気は回復するどころかますます雪がひどくなってきました。しかも気温があまり低くなくて体につくとすぐに溶けて濡れてしまうような嫌な雪です(TT)


 

同じアングルで夏に撮っていました。

「羊飼い(牛飼い)が使います。きれいに使って下さい」


帰りは辛すぎて写真の一枚もなしです😅

Sさんの農家に戻るとSさんは用事で留守で電話がかかってきました。「出産間近な牛がいるから様子見てきてくれないか」

Fさんたちと牛舎に下りると正に産気づいてる💦



Fさんいて良かった✨

初産の若い牛さんでスルっと出ないので干し草を留める紐を足に結んで引っ張りました。普通はもっと太いロープを使うんですが、どこにあるのか分からず(⌒-⌒; )



仔牛ちゃんをペロペロして羊水を拭ってやるお母さん牛。何度見ても心打たれます。どちらも元気で良かった(*^^*)

フランスは夜間外出禁止令が続いており18時までに帰宅しないといけないので、この後Fさん夫妻はSさんの戻るのを待たずにスタコラさっさと帰っていきました。


お読みいただいてありがとうございました。