フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

今季初のロングライド(前編)

日常的に自転車で150㎞とか走っておられる方も結構あるみたいなので、恥ずかしいのですが、わたしにとってのロングライドとは100㎞以上くらいのサイクリングのことです。
暖かくなり始めた1か月ほど前から少しずつ自転車に乗る機会を増やしてきて、先日満を持してロングライドに臨みました。


出発地点にしたのは、今夏のツールドフランスの第18ステージのゴール地点となるアルプ・ド・オート・プロヴァンス県のバルセロネットの町です。まずはヴァルス峠(2109m)へと向かいます。


20分間ほど若干登り坂になっている道を漕いでジョジエに到着しました。
ここを右に曲がると、2802mでヨーロッパで最も標高の高い舗装路であるボネット道路へ向かうことになります。今夏のツールドフランスが第19ステージで通過する予定で、通称「ツールの屋根」と呼ばれる、その年の全行程の中での最高地点となっています。
ただしボネット道路はとても雪深いため、今の時期はまだまだ冬季閉鎖中です。


一方、それよりかはだいぶ標高は低いものの、2100m台あるヴァルス峠道は通年で開通しています。看板は峠道が開通(Ouvert、オープン)していることを示す看板です。
このヴァルス峠道も、ツールがボネット峠に向かう直前に反対側から越えてくることになっています。
こんな感じ👇

ピンクで囲ったのがヴァルス峠。青い矢印の部分は今日わたしが走る予定の一部になります。ただし、反対周りですが・・・


だいぶ暖かい目の日だったので、この地点で既にだいぶ暑くなってしまい、上着を脱いでハンドルに括り付けました。冬用のジャケットで全然空気を通さないため、冬でもヒルクライム中は暑くなり過ぎることが多々あります。


ところで、ヴァルス峠への山道の勾配グラフはこんな感じです👇

上着脱ぎ休憩(約1分ほど)した地点からの傾斜具合です。ご覧になってもらうと分かるように、3分の2ほどはなだらかで(ほぼ平ら)、最後の5㎞ほどがいきなり急になっています。


普段は足つきしたくないので、立ち止まることはない峠道なんですが、この日は長丁場になるのでそこまで気合い入れることはなかろう・・・と、峠から3㎞くらい手前でこの写真を撮るというのを口実に30秒ほど足つきしました。


一番奥の稜線へは、今まで何度もスキーで登ったことがあります。この辺りではとてもポピュラーな山スキースポットとなっています。


久しぶりのキツい峠道、どうなるかと思ったけど、そこまで苦しむことなく峠に到着することができました。
後ろの雪にスキーで歩いた後があります。いいな~・・・
それにしても、サイクリング中にスキーしてる人を見かけると羨ましくなり、スキーする時にサイクリストさんを見ると居ても立っても居られなくなるのはなんでなんでしょうかね(;^_^A


登ってきた方面を振り返って。


ドライブ客のおじさまに撮っていただいた一枚。
ほぼ同時に、奥の野原からひとりのスキーヤーさんが戻ってきました。


挨拶すると「いいねぇ、僕もそろそろ自転車再開しようと思っているところだよ」と楽しい答えが返ってきました。地元の方でこの辺りの山に詳しいみたいで、今行ってきた山頂へのコースや雪の具合を話してくれました。
ここの峠からスキーに行ったことは一度もないので、また機会があればおじさまに教えてもらった山頂にチャレンジしてみたいと思います。


珍しいおやつを持って来ました。
ピュレ状のりんごのコンポートです。多分、幼稚園や小学生が遠足やスポーツに持って行く感じの商品化と思うんですが、たまたま人からもらったので(;^_^A 


それでは、反対側に下りていきたいと思います。


スキー場を越え、さらに下りた地点の村の水場でお水をチャージしていきます。


トイレが新しく出来ていました✨
フランスは日本みたいにトイレがあちこちにないので、ありがたいです。


sさらに下りてきた地点。奥に見えるのはエクラン国立公園です。

こちら側の斜面の方が、麓の町の標高が900mくらいと低いため長い道のりになっています。


後半・・・というか、こちらから登る場合は前半になりますが、結構急なんです。
こちらから昨年2度登ってますが、どちらも結構なロングライドの一部だったので特にしんどかった記憶があります。


だいぶ麓まで下りてきた地点。
ここになぜか、牡蠣を売る小屋があるのが昔から気になっていることのひとつです。こんな山奥で、どうして牡蠣なんでしょうか。柿だったらまだ分かる!?んですけど(^▽^;)
でも確か、真夏はフルーツを売っていたような気がします・・・


後編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

久しぶりに大学生の次男とデート

彼女がいるので結構忙しい大学生の次男に久々にデートに誘ってもらいました。


半月以上乗っていない愛車を動かしたいから、との理由で車で出掛けることにしました。
2年ほど前に自分で買ってきて、色々いじっている愛車のトヨタ・カリーナ。なんと50年くらい前の車です。駐車場代も自分で払っていますが、バイクも停めているのでキツキツです(^-^;


テールランプが特徴的な子です。


お天気が良いので、展望の良い郊外の高台の町に行くことにしました。彼女と何度か行ったことがあるそうです。


公園の前の駐車場に停めました。
ボディのラインも今の車とは全然違いますね。
あまり大きくはない車なのに、迫力というか、味があると思います。


リヨンの町が一望できます。
次男が冬に彼女と来た時は、空気が澄んでいたのでモン・ブランがはっきりと見えたそうです。


公園に隣接した教会前で。というか教会の後ろ側になります(;^_^A
実際には新しい(19世紀)建築の教会ですが、ロマネスク様式っぽく作ってあります。


その後、町まで下りてきて旧市街地を散歩することにしました。これはソーヌ河沿いになります。


旧市街地のメインストリートであるサン・ジャン通り。奥に見えているのがサン・ジャン大聖堂です。


旧市街地にはルネサンス様式の建築物がたくさん残っています。当時文化の最先端をいっていたイタリアとの交流が深かったことに由来しています。これは有名な建物のひとつ、通称「薔薇色の塔」。


旧市街地にはカフェやレストラン、アート作品や雑貨店など色々並びますが、これは珍しくアンティークなバイクを扱うお店。次男曰く左のホンダは欲しかったモデルだけれど、ちょっと高いので諦めたんだとか。


行きたかったアイスクリーム屋さんが激混みで行列が出来ていたので、諦めて老舗の有名なお店に来ました。わたしはティラミス&カシス、次男はピーカンナッツ&みかんのダブルにしました。次男からの奢りでした(^^♪
この後、次男の借りている駐車場まで戻って、帰り道にスーパーでお買い物をして帰宅しました。夕方の短い時間でしたが、久しぶりに次男とゆっくりお出かけできて楽しかったです。誘ってくれた次男に感謝です😊
お読みいただきありがとうございました。

S君とウィークエンド(後編)

久しぶりに再会した自転車友のS君、山友Cさんと2週間前の週末にスキーに行った時のお話です。


積雪直後で、雪崩の危険がとても高い時期だったので、安全なスキー場から出発しました。
少しゲレンデを登った辺りで、知人のインストラクターに遭遇。このブログに一度だけ登場したJJさんです。12月に、超ベテランスキーヤーのPさん(78歳)も一緒に3人でスキーをしたことを記事に書きました。ふたりもJJさんとは仲が良いので、少しだけお喋りしましたが、一応お仕事中だったので😂間もなくお別れして、登り続けました。


シーズンも終わりに近づき、ゲレンデの一部しかオープンしていなかったため、ほとんどの場所では下りてくるスキーヤーさんの邪魔をすることなく自由に登っていくことができました。
この時期、気温が高くて1600mくらいまでは雪ではなく雨だったようです。この辺りも雨が流れた跡がありました。


1800mくらいの地点。
この辺では雨ではなく、雪だったみたいでした。ただ、湿り気の多い重たい雪です。
新雪=パウダーとは限らないんですよね・・・


遅れがちなS君を時々待ちます。
2か月ほど前、派手に捻挫して以来ほとんど運動することができず、体力が落ちてしまったようで辛そうでした。


ゲレンデを離れて森の中を登ってきます。
カラマツの枝に前日に降ったばかりの雪が残っているのがきれかったです。
午後には融けてなくなってしまうことでしょう。


わんこを2匹連れた兄さんが登ってきました。


ボーダーコリーちゃんかな?
Sくんを待ちつつ、兄さんと喋っている間、雪の上を転がりまわっていました。
こう見えて!?雪崩捜索犬なんだそうです。カッコいい✨


その後、無事リフトの終点まで850mほどの高低差を登りました。
捻挫からの復活スキーだったS君、ブラボー!


お菓子はSくんが持ってきてくれたラズベリージャムのついたタルト(サブレ的な)でした。シンプルでおいしかったです。


下りていきつつ。
奥の山頂は今シーズン4回、悪天候で少し手前でやめたのも併せると6回登っている2600m台のお山ですが、しょっちゅう雪崩になるので、こういう時期には近づくこともままなりません。


森の中を半分ほどは下りましたが、とても重たい雪で滑りにくかったので、途中からゲレンデを下りました。


スキーの後で遅い目の持ち寄りランチにしました。


夜には理学療法士のM君も一緒に4人でご飯を食べました。


M君が手作りのおもしろいものを持ってきてくれました。


フェタチーズ、モッツアレラチーズ、ミントなどのパイ包みでした。
お父さまの出身地の伝統料理なんだそうで、本来ならブリック生地(フィロ生地、ペラペラの薄いやつを何枚か重ねる)を使うんだそうです。


ビーツやカブ、サツマイモを茹でたもの、茹で卵に手作りマヨ、色々穀物というよく分からないプレート😂


久しぶりに再会したS君や、Cさん、M君との和気あいあいとした楽しい週末でした。
お読みいただきありがとうございました。