フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

テント泊自転車旅、2日目の朝

4月上旬に友人Cさんと2泊3日テント泊自転車旅をしたときのお話、2日目です。


適当に探した割にはとてもよいテント設営地が見つかりました。


いつもなら張り切って朝ご飯の準備をするわたしが「寒い・・・」となかなかテントから出てこなかったのでCさんが色々並べてくれている場面(^-^;
椅子とテーブル代わりの板はここに来る途中にあった朽ち果てた農家の納屋からお借りしてきました。


テーブルといっても、足はありませんけど上等です。
草の上に置くと飲み物とか安定悪くてこぼれちゃうんですよね・・・


インスタントコーヒー、ジャム、パンとバナナという献立でした。


フライシートが朝露でだいぶ濡れていたので朝ご飯の間、乾かしておきました。
濡れてると持ち運びに重たくなるのです。


分かりにくいけど、少し低い位置を小川が流れていました。
水にあるところにテントが張れるかどうか分からなかったので、昨日は少し手前の村の水場でいっぱい汲んできたのでした。


わたしのスキンケア商品。
日焼け止め、リップクリーム、下の容器にはいつも使っているコーンフラワーウォーターが入っています。めちゃミニマリストです(;^_^A


テント撤収作業中。


それでは出発です。
まずは5分ほどのところにあるスーパーに買い出しに行きます。
観光地ではない地方で大きな町もないため、お店がとても少なく、日本のようにコンビニもないので、お店のある場所と営業時間を前もって調べておく必要があります。


小さいけれど、りんごが㎏あたり0,99ユーロと安い!普通のスーパーだとその倍以上します。地元産なのかな?


ほぼパンパンだった鞄にギリギリ入れることができた行動食のビスケットたち。


りんご達には靴の中に入ってもらいました。


買い出しの後、山道をしばらく登って到着した峠。


峠の看板の後ろの岩にあった記念碑。
第二次戦争中に、ユダヤ人たちをかくまった勇気ある地元の女性たちを讃えた碑でした。


峠にはこれといったベンチなどがなかったので、ランチするのに少し反対側に下りて進んでいくことにしました。峠道をほぼ下りた地点の村に広い公園とテーブル付きベンチがあったので、そこで休憩することに。


前夜に茹でておいたオレンジ色のレンズ豆入りのパスタ。このふたつを混ぜてみたのは初めてでしたが、正直あまり美味しくなかったです(;´Д`)
粉チーズをいっぱい入れて、味を誤魔化して食べました。
あとは持って来たチーズとパン、先ほど買ったチーズとお菓子、リンゴという献立でした。


午後編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

テント泊自転車旅、一泊目夜

4月の上旬に山友で自転車友のCさんと2泊3日のテント泊自転車旅行に行った時のお話です。途中でCさんの同僚のTさんも参加して、恐ろしい勾配の山道に登ったことを前回書きました。


わたし史もっとも手ごわい山道(平均9,5%が11,5㎞)から下りてきた地点。
こんなに山に囲まれた地方ですが、意外にもワイン造りをしていて、いくらか葡萄畑があるのです。以前、たまたまこの村にあるワイン生産者のところに買いに来たことがあります(車でですが)。


さらに舗装状態の悪いあぜ道を進んでいきます。ロードバイクでは走りにくいんですが、交通量が少ない(というかゼロ😂)こちらを地元民のTさんはチョイスしてくれたようです。ここら辺は桃かアプリコットの木だったと思います。他にもリンゴ栽培も盛んな地方です。


荷物を隠していた地点まで戻ってきました。
テント泊なので半端ない量と重さの荷物なのです(特にCさんが😅)。


対して、わたしの荷物はこれだけです😂
すんませんね・・・


台湾製の餅菓子でエネルギー補給。
この日のメインイベントは終わったけれど、この後まだ30㎞以上漕ぐ予定なのです。


緩いアップダウンのある渓谷ロードをしばらく走ります。


激坂の山道から下りた後も20㎞ほど一緒に漕いだTさんとお別れの分岐地点。
Tさんはおうちに帰るのに峠をひとつ越えないといけないんですが「うぇ~っ、もう元気ないよ💦」とかなりお疲れの様子でした。Cさんが「僕らもう少し先でテント泊するけど、明日朝においでよ。また明日も一緒に自転車しよう」と誘うと「いや~・・明日は遠慮しとく」との返事でした😂


途中で通過した村でお水をチャージ。
おそらく最後の水場なので、写真に写っていませんが、1,5リットルのペットボトル3つにも汲みました。明日朝までの飲み水、暖かい飲み物用、パスタやスープ用、洗い物用など結構必要なんですよね。


道路脇や民家や農家の近くではテントが張れないので、舗装路から離れて自転車を押していきます。元々調べているわけではなく、現地で適当に探します😅


良い感じのテント設営地が見つかりました。
地べたに紙屑がいっぱい落ちているように見えるでしょうが・・・


全部プリムラでした。
春先にあちこちに群生しています。


倒木に自転車をもたれさせました。


日が暮れつつあるので、テント設営とご飯作りを同時進行します。


真っ暗になってきた💦
持って来た食料たち。
お腹が激空きなので、まずピーナッツとチュック(スナック菓子)を貪り食います🤣


そして定番メンバーのパン、サラミ、チーズ。


シャッ!!となったけど最近テント泊や避難小屋泊に毎回持ってきてるインスタントフォー。


続いて、スパゲッティを茹でます。
インスタントのモッツアレラ風味トマトスープ(粉末)。これCさんのお勧めなんです。


茹で汁をほんの少しだけ捨ててからスープの粉を半分ほど入れ、粉チーズをたっぷりめにかけました。確かにめちゃくちゃおいしかったです(お腹空いてたのもあるかもしれませんが)。


続いて、翌日のランチ用にパスタを茹でます。プロテインを意識して茹るのが速いオレンジ色のレンズ豆も投入。タッパーを忘れたので、鍋をそのままお弁当箱?として使うことにしました(;^_^A


食後に手作りジェネピ(同名の高山植物を強いアルコールに漬け込んだもの)をたらしたハーブティーをいただきました。


この日の記録👇

1日目の記録は距離100㎞、獲得標高2173m、移動時間5時間43分でした。


2日目編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

わたし史上最強の激坂な山道と格闘

山友・自転車友のCさんと4月上旬に出掛けた2泊3日テント泊自転車旅、一日目のお話です。途中でCさんの同僚Tさんちにお邪魔しました。Tさんが、近所にある山道に連れて行ってくれると言います。


Tさんちから10㎞ほど走った地点。
Tさんはマウンテンバイク愛好者で、ヘルメットもそれ用のものを着用していました。このロードバイクは、お父さまから最近譲り受けたんだそうです。始めて間もない、ということもあってか足元が💦ビンディングシューズでもなければ、運動靴でもない普通の町履きみたいな靴です😂


今から登る山道はとてもキツいそうなので、テント泊用の荷物は上の写真にある木の茂みに隠して登ることにしました。


川のように見えるのは、デュランス河の運河です。
運河を反対側に渡り、左下に写っている村を経由して右上の山頂に登るんだそう。
そんな風には見えないんですが、これが高低差で1100m近くもあるのです。距離は12㎞弱・・・というと、自転車乗りや、勘の良いひとには、かなりの勾配の山道であることが分かるかと思います。
ヒルクライム専門サイトで見ると👇

平均9,5%が11,5㎞😱
しかも、このグラフが始まる直前の2㎞ほどもなだらか(平均6,5%)ではあるけれど既に坂道です🤣


3㎞程登った地点の村にあったサイクリング用看板。
登りでは足つきしたくないので、下りで撮ったものです。
頂上の標高、現地点の標高、頂上までの距離、向こう1㎞の平均勾配が記されています。
県ごとに違い、これはオート・ザルプ県のもの。看板の形やデザインがお洒落だし色合いもいい感じ。何より、見やすいので気に入っています。


看板、こんな教会の前にありました。
さて、この山道、登り始める前は「足つきなしでは絶対に最後まで登れない」と思っていました。今まで登ったことのある、キツい勾配がそこそこ続く山道といえば、まず思い浮かぶのがグラノン峠です。2年前のツール・ド・フランスの山岳ステージのゴールにもなったので、自転車レースがお好きな方には記憶に新しいかもしれません。
これ👇

平均9,3%の山道が11,5㎞・・・
距離も平均勾配も今回の山道とかなり似ています。9,3%と9,5%なのでほとんど変わらないですけどね。ここには2度登っていて、前回は足つきなしで登りました。
しかし今考えると、グラノン峠の方が標高2400m台あり、空気の薄さのことを考えたら(個人的にはあまり感じないのですが、一般論では)、厳しいのかもしれません🤔


さて、今回の山道の話に戻ります。山頂の3~4㎞手前の地点に展望台のようになったところがあり、少し前を走っていたCさんとTさんがわたしを待っていてくれました。「休憩するか?」と聞かれたんですが、死にそうになりながらも足つきすることもなく、それなりにペースを掴んできていたので、一度下りてしまったらもう登れないかもしれない、と思い「いや、大丈夫」とそのまま漕ぎ続けました。


4月上旬だったので、1700m台ある頂上の少し手前には雪が。


道路上にも雪が残っており、無念の足つきとなりました。
ゴールまで距離で200~300mの地点、しかも最後はかなり平らな感じだったので、雪がなければ余裕で最後まで漕げていたと思います。


モン・コロンビ(モン・コロンビスかもしれない)、1734mに到着🥵
久々に本気で死にそうになりました。


Cさんはわたしよりも1~2分前に到着していましたが、Tさんよりもわたしの方が1分くらい先に着きました(≧∇≦)
Tさんはわたしよりも多分20歳くらい年下なので、嬉しい♩
それにしても、そんなに素敵な景色でもないね?アンテナもバンバン建ってるし。Tさんは「登って、後悔しない」と豪語していたのに・・・?と思ってたら「違う違う、もう少し進むんだよ」と。


じゃじゃーん、こちらにもっと良い展望台がありました✨
電動マウンテンバイクのグループの方たちに撮ってもらいました。


黒胡麻味の台湾製のお菓子でエネルギー補給。


続いて、チョコレートコーティングのポン菓子的なバー。
前にも書いたような気がしますが、チョコレートの味がまず過ぎて、食べるのが憂鬱になるお菓子でした。もう買いません・・・ちなみにミルクチョコレートバージョンを買ったCさんは「普通においしいけど?」と言っていましたが、わたしミルクチョコレート嫌いなんですよね😓


とても暑い時期だったんですが、薄手の長袖一枚でダウンヒルは寒そう、他の衣服は全部藪の中に隠した荷物の中です。そしたら服を余分に持ってきていたTさんが軽いダウンを貸してくださいましたm(__)m


雪融け後、間もなく出てくるクロッカスたち。


こんなに群生していました。


下り始め。まずは雪渓を自転車を押して進みます。


下りていく途中にちょっとした観光名所がありました。
ドモワゼル・コワフェ(髪を結ったお嬢さんたち)と呼ばれる地形で、突き出た岩に丸い岩が乗っかっているのを言います。


分かりにくいけど、下の方にいくつかあるのが見えるかと思います。
たくさんの「髪を結ったお嬢さん」達がいるので、この場所に「髪を結ったお嬢さん達のダンスホール」という名前が付いているのがほほえましく思いました。


飲み水がなくなりつつあったので、村の水場でチャージしています。


1日目夕方~夜編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。