フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

知らん人とランチして午後のお散歩

最近知り合ったおじさまスキーヤーのCさんと午前中スキーで散策した後、ひとりで峠の反対側まで下りてきました。


今晩泊まることになっているラ・バルム山小屋です。スキーがいっぱい立てかけてあり、ちょっとびっくりしました。というのも、まだお昼をちょっと過ぎたくらいです。ハイキング客は午後のもう少し遅い時間に山小屋に到着することが多いのに、こんなにたくさんの人が真昼間から小屋にいるということにです。
小屋前で4人の男性グループがピクニック中でした(上の写真に3人写っている)ので、スキー板を外しつつ、挨拶をしました。


そしたら、兄さんのひとりがいきなり「サラミ食うか?」
小屋内か小屋前でお昼ご飯にしようと思っていたので、いただきました。ちょっと若すぎる(柔らかすぎる)けれど、味自体はとてもおいしいサラミです。見たら買ったことがあるサヴォワの小規模なメーカーのものでした(ここのお山もサヴォワ)。
流れ的にそのままこの人たちと一緒にピクニックをすることになりました。


お返しに、わたしが持って来ているお気に入りの肉屋さんの手作りのサラミを切って、みなさんに味見してもらいました。皆さんのお気に召したようで「どこで買ったの?」とサラミ談に花が咲きました( ̄▽ ̄;)


おお、なんとルブロッションを丸ごと持って来ています✨しかもおいしそうなやつです。
ちなみに雪崩に遭った人を救出する用のスコップがお皿代わりになっています。この人は親切で、わたしが座りやすいようにとスコップでおしりの面積分くらい平たく雪かきしてくれました。


クリーミーでマイルド、真ん中がとろりとなっています💖
農家製のやつでした。わたしもルブロッションは好きで、最近は行ってないけれどお気に入りの農家に行くと8個も10個も買って帰るのです(^-^;
この方は、まさにルブロッションの里、オート・サヴォワ県の県庁所在地アヌシーの方でした。食事の間中、お山の話ではなくチーズの話で盛り上がりました。
この方たちが次々に何か出してきて分けてくれるので、結局自分の持って来たものはパンくらいしか食べませんでした。


4名様は山小屋には泊まらず、日帰りなんだそうです。
皆さんが出発準備を始めたので、わたしは山小屋に入りました。


手作りっぽい薪を切る台が奥にありました。
これは便利そう!


上履きに履き替えて中に入ります。


食堂の薪ストーブ周りに宿泊客のスキー靴が。
食堂に2,3人と寝室に数人がいたので、挨拶しつつ荷物の一部を出しました。
この前の週に泊まった山小屋には掛布団がありましたが、ここはコロナ影響で取り払ってあると山小屋のホームページに書いてあったので寝袋を持って来ています。冬用は重たいし、ヒュッテだから避難小屋と違ってそんなに寒くないだろう、と夏用にしました。


さて、身軽になって午後のお散歩に出発です。
ちょっと分かりにくいですが、右手と左手と二つの谷があり、先ほどは右手の谷から下りてきました。今から左手の谷を峠まで登ってみようと思います。


結構新しい雪なのはいいことなのですが、湿ってもったりと重たく、登るときはシール(スキー板に貼る滑り止め)にくっつきがちだし、滑る時はターンがもたつくし、なかなか快適とは言い難い雪でした。


みかんの皮みたいなものが落ちている、と思ったらニンジンの皮でした。
こんなとこでニンジンの皮剥くの誰!?


峠が近づくにつれ空が明るくなってきました。


振り返って。
山小屋方面は曇ったままです。あれ、誰か登ってきました。
よく見ると、先ほど山小屋の寝室でゴロゴロしていたおじさまグループのようです。お天気が悪くてハイキングする気が起こらない…と言ってたんですが、やる気を奮い立たせて歩いて来たみたいです(;^_^A


間もなく峠に到着しそうです。


峠の看板がありました。


ロッセ峠、山小屋からだと300mちょっと登っただけだったので1時間もかかりませんでした。


間もなくおじさまグループも到着しました。
引き続き、峠から右手にしばらく登るそうで「君も来るか」と聞かれましたが、もうこの日は山小屋に着くまでもそれなりに歩いていたので、遠慮しておきました。
おじさま達は昨晩も山小屋に泊っており、今日はこれが唯一のハイキングなので元気いっぱいです(^-^;


下り始め。
この日は「午前中曇り、夕方から晴天」という予報でした。
晴天とは言い難い空ですが、毎回ほとんどお天気には恵まれピーカン雪山ばっかりなので、たまにはこんな雰囲気も悪くはないです。吹雪いてるとか、ホワイトアウトして視界がないとかではないですからね・・・


小屋の近くまで下りてきました。
山小屋は冬の間水道が止めてあるので、自分で水を汲まないといけません。
汲みやすそうな場所を探します。ここらへんは雪が厚すぎて、腕の長さが足りない💦


良い場所が見つかりました。
雪が崩れてハマることも、濡れた岩で滑ることもありません♩


シェラカップは水汲みに便利です。
ペットボトルに移して・・・


ペットボトル(750㏄)だけでは、明日の朝の分まで足りるか不安なので、ジェットボトルの中にも汲みました。蓋には注ぎ口があって密閉されないので、こぼさないよう気を付けて小屋まで戻りました。


小屋ライフ編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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