フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

エクラン国立公園南部でスノーシュー(前半)

やっと書き終わったユバイ渓谷1泊ハイキング記から1週間後の12月初めの平日にこれまた南方面、ただしちょっと方向は違うエクラン国立公園方面へと日帰り遠征ハイキングをしてきました。
わたしの中で遠征、というのは片道3時間くらい以上の場所です。ここへはグーグルマップ計算で2時間45分程度と出ているので、まあ遠征の類に入ります。


うちを出たのは4時半くらいだったでしょうか。これはうちから2時間弱ほど運転したところから。この日は南方面だけで良い天気予報が出ていましたが、それ以外では今一つの予報でした。それもあってこっち方面にやって来たのですが、これまで夜空を厚く覆っていた雲が少しずつ明けてきてお月様が煌々と空を照らし出したところです。雰囲気的に夜明けの太陽と似ていて、駐車スペースを探して急いで写真に撮りました。写真の右上に移っているのはUFOです。って、いや、何なんでしょうね、よく分かりません(^▽^;)


調子よく国道、県道のしっかりした道を走っていたのに、いきなり小さな村の路地みたいなところを通れと言うんですよ、グーグルマップ💦 これ、ほんとにここからじゃないと目的地に行けないんですか!!??この後、何事もなかったかのように元々走っていた県道に戻ってきました(;´Д`)


道路はスキー場方面に向かう山道になります。目的地にかなり近いところでしたが、雲が美しかったのでまた車を停めてパチリ。こんなことしてるから、着くのに余計に時間がかかります(^-^;


スキー場エリアから。何の山かよく分かりませんが(あまり来ることのないところなので😅)カッコいいです。


今日のハイキングは標高1600mのスキー場「シャイヨール1600」からの出発です。スキー場から歩き始めるというのはあまり好きではないのですが、もうひとつのルートだと1300mくらいからになってしまって夏山ならともかく高低差が大きくなりすぎるので妥協しました(^_^;) そちらのルートから2年前の夏に1泊でこの山に来たことがあります。
冬は積雪で通行止めになってる道も結構あるので除雪されていることが確実で標高もそこそこ高いスキー場周辺から出発することはたまにあります。


しかし・・・広い駐車場に停まっているのはわたしひとりです。。


おっきく「ハイキング出発地点」と書かれた看板。


カラマツの落ち葉で茶色・オレンジ色になったなだらかな上り道を歩きます。しかし、雪がなくて驚きました。この1週間前に行ったところや、そのさらに少し前に行った同じくらいの標高のところにはもっといっぱい積もっていたのに・・・


雪があったら、ゲレンデから登り始めてそのまま真っすぐに峠を目指すのが山スキーのコースです。もっとたっぷりと雪があると思っていたので、わたしもてっきりそうするつもりでしたが、ここまで全然雪がないなら、普通に夏山コースから登りたいと思います。


えぇっ・・!?「パーキング2」って。。
もしかしてここまで車で来れたのかも??・・・もう手遅れなので😅見なかったことに…


ようやくこの辺りから雪がまばらに残っています。ほぼ初めからガッツリとスノーシューのつもりだったので、拍子抜けです。この10日前くらいに行った地元シャルトルーズ山塊の里山扱いされてる山でさえ、同じくらいの標高でもっとどっさり積もっていました。


まだスキー場のゲレンデエリアを歩いています。早くこの辺りから脱出したい・・・


ゲレンデを一部歩きますが、すぐ右側の森に入りいます。


やっとゲレンデから解放されます(´▽`) ホッ


どんどん道幅が狭くなってきました。これぞ普通のハイキングコースです♬
雪の量も少しずつ増えてきますが、いっぱいあったかと思うと、また何十メートルも解けてほとんど残っていない部分を歩いたり、もありました。


とっくに明るくはなっていましたが、ようやく正面右手の山々の後ろから日が昇ります。


木々の隙間からも太陽が。朝歩いていて気持ちのいい瞬間です。


しかし・・・奥の山はまだしも、今いるほうは雪ないですねー。意外ですが、歩きやすくて助かります。


テトラ・リール(ライチョウの仲間)の生息地なのでスキーヤーは立ち入り禁止になっているようです。


今日はこの後、これらの山々の裏側を歩くことになります。


まだザックに引っ掛けたままのスノーシュー。最初から雪あんまりないかも、とは思いましたがこんなにないのは想定外です・・・


5月くらいに雪が融けつつあるのと似た感じです(^_^;)


ハイキング道がそのまま浅い川のようになっています。凍ってなくてよかった…
と、安心した瞬間、岩の濡れたところで滑って転びました(><) 幸いザックがクッションになりましたが、尾骶骨からすぐのところを打ったのであぶねーって焦りました。いや、それでも十分に痛くて3、4日痛かったんですが💦


2000mを超えたあたりでようやく地面がすっかり雪で覆われているエリアに入りましたが・・・


量は少なく、硬いのでまだ普通に歩けます。この1週間前のユバイ渓谷や10日前のシャルトルーズでも2000mの高さには40~50センチくらい積もっていたのに・・・



森は抜けましたが、まだまばらに木があります。


振り返った景色。


あ、分岐地点です。雪が少ないのでここまで夏のハイキングコース通りに歩いています。


ようやく雪が多くなってきました。
地図によればこの真上が峠です。ハイキングコース自体は右側に遠回りするような感じです。じかに登ろうかとも思いましたが、結局夏山コース通りに歩くことに。


ミニ滝の横を何度も通ります。


階段式な滝(^_^;) 


また道が氾濫しています(;´Д`)
もちろんできるだけ水には入らないようにして歩いますが、川の中を歩くみたいな感じです・・・


エクラン国立公園は羊の放牧が盛んなので。小さな小屋はおそらくそれ関係の物置だと思います。うさぎさんが谷を駆け上がっていった足跡が。


しばらく日陰でしたが、お日様が出て日向になりました。急に暖かく感じられます(^-^)


少し前からトレースがなくなっていましたが、この斜面をトラバースしようと思ったら雪の表面がガチガチに凍っています。


ようやくスノーシューの登場です。ザックが軽くなって嬉しい♬


爪がこんなにしっかりとしたスノーシューなので場所によったらアイゼンの代わりにも使えます。


もう道の形も全然見えないので峠まで適当に登って行くことにします。


新しい感じのシャレーがぽつんと。


左手の山の稜線は地層のようなラインがたくさん入っています。


右側の景色はこれです。


さて、峠まで頑張って登らなきゃ・・・


登っている谷を見下ろして。


上には看板が立っているのが見えます。


着いた✨ ピッス峠(2354m)。


この峠を含む稜線が厳密な意味での国立公園の境界線になります。渦巻はフランスの国立公園に共通したロゴです。


後半に続きます。

ユバイ渓谷・帰りも飛びきりの絶景の中ドライブ

だいぶ日が経ってしまいましたが11月末にソロで遠征した少し南の山塊、ユバイ渓谷でのハイキング記です。
2日目は冬でも開通しているヴァルス峠道路の峠に近い地点に車を停めて400mほどの高低差のお手軽スノーハイキングを楽しみました。


前日のハイキングでは雪が多すぎてちょうどいい食べる場所が見つからなかった&風が強すぎてとてもご飯どころではなかったということでお昼ご飯抜きでした(;´Д`) 
今日は風も強くなく気温もさほど低くなかったのでゆっくりと山頂ご飯を楽しみました。


まぶしいけどサングラスしたままだとうまくセルフィー撮れないので(携帯の画面がよく見えず💦)・・・


結構急な斜面ですので行きはジグザグ気味に登ってきましたが、帰りは自分のトレースが奥に向かう山スキーヤーさんたちのトレースから離れて伸びているあたりを目指して適当に下りていくことにしました。


下り初め。先ほどまでいた稜線を振り返って。


そのあとは行きと同じところを通ったので早送りで(^^;)
最後に小川を渡ります。


雪を被った小さな小屋。ここら辺では夏は羊の放牧がおこなわれているので、おそらく、囲いなどの用具の収納庫にでも使われているのでしょう。


あれ、朝ほぼ同時に出発したスキーヤーさん達もちょうどお帰りになったところです。
朝にも準備がてら少しお話したのですが、またお互いの車の隣で話をしながら帰る準備をしました。隣の県(わたしが溺愛するオート・ザルプ県)の方で、日本人に会うのが珍しいみたいで、なんか色々聞かれました(;^_^A 


さてデミオさん、帰りも頑張ってください✨
きれいな景色のところばかり通るので楽しみです。


停めていたのは峠からすぐのところでしたので、まずは峠へと向かいます。


じき峠に到着しました。右の建物は軽食や飲み物を出す小屋ですが、昨日通った時は閉まっていました。これだけ雪はあるものの、最寄りのスキー場(ここから反対側に少し下りたあたりにあります)はまだ営業していなかったので、それほどの交通量ではないからでしょう。


サイクリストやバイカーのグループなどのステッカーが貼られまくったヴァルス峠の看板。2109m(2111mとの記載も)と、通年オープンしている峠道路の中では国内最高の標高のようです。とは言っても冬でも基本的に開いてる、という話で天候などの具合で一時閉鎖されたりは時々あります。


売店とトイレ(鍵がかかってました)、観光案内看板、ごみ箱があるくらいの質素な峠です。でもここに限らず、ツール・ド・フランスがしょっちゅう通るもっと高い有名な峠でも峠自体にはそんなに色々建っていません。駐車場があればよいくらいで、わたしが知ってる中では、この後にも通りますが、ガリビエ峠にも繋がっているロータレ峠(=三俣になっている)にカフェやホテルなど建物が複数あるのが唯一の観光名所っぽくなっている峠です。


駐車スペースがあるので車を停めました。
ハイキングをお手軽なものにしたおかげで、時間的に余裕があります。山歩きも好きですがドライブも大好きなので、気に入った景色のところで下りたりできる時間があるのは嬉しい💕いつも思うのですが、こういう素敵な景色のところに誰も(またはあんまり)いないのはどうしてなんだろう・・・


あっ、ちょっと雪に埋まってるけど(;'∀')テーブルと椅子があります。さっきはハイキング中コーヒー飲まなかったので、ここで飲んでいこう♬
ローカットのスニーカーに履き替えちゃってたので再び雪のところ用の靴に履き替えたのですが(はい、たった20mほどのために😅)・・・


思いのほか雪が深く、思いっきり靴の中まで雪が入りました(;´・ω・)
さっきはこれプラス雪のところ用ズボンも履いていたんですね・・・でもさすがに20mのためにズボンとかゲイターとか出してくる気にならず。。


まぁ細かいことは気にせずに(;'∀') アクセル踏むだけで来られる絶景の中、ぜいたくなコーヒータイムです。


さて、ここからうちまでは約4時間のドライブです。


峠から少し下りたところに・・・


駅舎にも似たような建物が立っています。


これはナポレオン山小屋と呼ばれていて、19世紀、ナポレオン3世の時代にオート・ザルプ県(先ほどまではアルプ・ド・オート・プロヴァンス県でしたが峠が県境になっています)の6つの峠に作られた旅籠のひとつなのです。戦争中に破壊されたりして、現存するのはここを含めた3軒だそうです。そのうちの1軒であるイゾアール峠のナポレオン山小屋では去年のちょうど今頃、スノーシューハイキング中にお昼ご飯を食べました。

ほぼ全く同じ外観なのに驚きました。あとひとつのところは行ったことがないのですが、ネットで写真を見る限りこれもほとんど同じ見た目です。


スキー場を経由し、峠道路を終えました。しかし、この後もブリアンソネ地方やエクラン国立公園などの美しい山々の合間を結ぶ県道を通って帰ります。


山ばっかりに気を取られていてはいけません!県道沿いにこの夏にオープンしたらしいディスカウント系のスーパーがあったので寄っておきます。いいお天気の日が続くと休みの日に買い物にも行かずお山についつい出掛けてしまうので冷蔵庫が空っぽになりがちです。


トイレットペーパーもなくなりかけだったので買えて助かった(´▽`) ホッ


木彫りのハイカーの像が。いや、ロープ持ってるからアルピニストかな・・・😅


ブリアンソンの町を通り過ぎてしばらく走ると、迫力のエクラン山系が目の前に迫ってきます。その後、いくつかのスキー場を擁する町や村を通り抜け・・・


岩々した山が増えてきます。


ロータレ峠(2058m)が近づいています。


年間何度も通る便利な道路で、景色もきれいので大好きな場所です。
通年オープンしている峠道路としては、先ほどのヴァルス峠道路に次いで国内2番目の標高になると思います。


峠というだけある地形です。


凧あげして遊んでいる人たちが・・・


先ほど書いた通り、カフェ、ホテルなどの建物が複数あります(この写真の左側も駐車場になっていて建物がふたつほどある)。しかし、シーズンオフでお客さんが少ないためか閉まっていました。駐車場も一部しか除雪されていませんでした。


その一部のとこに停めます。


この地点からガリビエ峠道路(2642m)が始まります。10月末から6月初めくらいまでは積雪のため閉鎖されています。

何をするわけでもないんだけど・・・好きな景色のところなので降りてちょっとウロウロします。長時間運転していると少し降りるもの腰が楽になっていいです。


さて、休憩終わり~ここからうちまでは2時間半ほどです。
塩カルでフロントガラスが汚れてきました💦


ハイキング中かと思うような絶景が続きます。


峠道路ならではのグネグネが楽しいドライブです。


最後のお楽しみは・・・


北エクランの宝石、ラ・メイジュ(3984m)😻。・・・なんか後光が射したみたいに(@_@)なっています。


グルノーブルに向かう県道・・・雨が降ってます(;´Д`)さっきまで素晴らしいお天気だったのに。
最後の1時間弱だけ高速を通りましたが、峠度道路を含む山道の県道を中心にとっても楽しいドライブで1泊2日のハイキング旅行を終えました。長くなってしまいましたが、読んでくださってどうもありがとうございます。

スノーシュー2日目・ユバイ渓谷♬

11月末にひとりで出かけた南方面のユバイ渓谷への1泊遠征ハイキング旅行記です。
2日目、民宿を出たのは8時半を回った頃でした。8時くらいまでには出るつもりをしていたのにあまりに快適すぎてダラダラとしたい誘惑に負けました(^^; 


民宿のある小さな村から県道に向かう途中。何かの果樹園のようでした。


四方を山に囲まれた美しい地方です。


ヴァルス峠道路へと入ります。2111mと、フランスで10番目に標高の高い峠道路ですが通年開通している峠道路としては一番高くなっているようです。開通しているけど、チェーンかスタッドレスが義務、という表示です。


運転しているだけでもワクワクします。


峠が近くなっているような感じの景色です。


景色の写真を撮るのに停車していると除雪車が。乗っていたおじちゃんたちが窓から身を乗り出して挨拶してくれました(^▽^;) 


峠に着く少し手前に車を停めます。既に3、4台停まっていました。


わたしが停めたすぐ手前の車から男性ふたり女性ひとりの山スキーヤーが下りてきて準備中でした。30代くらいの気さくな方たちでしたので、おしゃべりしながらわたしも準備しましたが、わたしよりも先に歩き始められました。


峠道路にはこのようなサイクリストさん達向けの道しるべが立っています。県道902号線、「ヴァルス峠まであと1キロ」「現在地の標高 2032m」「傾斜は7度」という情報が書かれています。


ここから道路を出ます。


小川が雪の下を流れています。小さな橋がありました。ということは夏山のコースでもあるのでしょう。


歩き始め。道路の方角を振り返って。スキーヤーさんのトレースがたくさんあります。ちなみにスノーシューのトレースもひとりぶんくらいあったのですが、まもなく見当たらなくなってしまいました。


ナナカマドの一種だと思います。この日は風はほとんどありませんでしたが、吹き荒れる日もあるのでしょう、枝が風に吹かれたような形に育っています。


紅白になっていてちょっとかわいい。


・・のですが、今日も残念ながら新雪ズボズボを避けられない模様です。まだ数分登っただけなんですが、既に疲れた・・・


スタートから30分くらい登った地点で振り返って。森というか、木のまとまって生えているエリアの横を歩いてきました。


歩いている左の斜面の上のほうから声がします。よく目を凝らして見てみると、二人組のスキーヤーが嬌声をあげながら滑り降りてくるところでした。スキーヤーさんはみんな早起きですね(;'∀')



そこの斜面を滑り降りてきた人たちは別にして、先ほどの3人組を含む多くのスキーヤーは谷の奥にある2900mほどの山頂を目指すみたいです。わたしも昨晩地図を見ていた時はそうしようと思ったのですが、今日も昨日同様のズボズボ具合に辟易してしまいました。なので、プラン・ベー(plan B、フランス語で妥協策、みたいな意味)であるもっと手前にある稜線上の高くなっているところを目指すことにしました。
山スキーヤーさん達のトレースを離れてズボズボと登っているところです。


相変わらずのズボズボ具合です。


稜線までもう少し・・・ちょっと急になってきたけどあとひと頑張りです。


よっしゃ~(*^▽^*)


稜線も幅がそこそこあるので、そっちの端まで行ってみたいと思います。

ま、景色的にはあんまり変わらないけど気分的に(^^;
2407mのこの地点が本日の頂上ということで。山スキーヤーさん達のようにもっと奥の高いほうまで行きたかったけど、それすると時間的にゆっくりご飯食べられなさそう(前日のお昼ごはんは雪多過ぎ&強風で省略😭)&帰るのが遅くなり明日朝仕事早いのでキツい&帰り道も運転4時間ちょっとかかる、などのネガティブな条件が頭をぐるぐる駆け巡って、早い時点で諦めてしまいました(;´・ω・)


フリーズドライの美味しいお味噌汁。もちろん日本で購入しました。


マジ美味い😻


デザート代わりにイチゴジャムのクッキー。


暖かい、とまでは言えないまでも風がなくて快適です。昨日とえらい違いです。

気持ちよくて景色も良いのでこの場所に1時間近く滞在しました。



次回は下山&帰り道編です。