randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ハプニングで始まったベルドンヌ山塊ハイキング(前編)

日曜に友達とハイキングに行ったばかりですが、火曜日が仕事休みでお天気もまあまあそうだったのでひとりでまた出かけてきました。
行き先はボージュ山塊かベルドンヌ山塊北部か、ふたつ候補がありどちらもサヴォア県で約2時間弱の道のりというのも同じ。ギリギリまで迷い当日朝、ベルドンヌに決めました。
先週末にまた少し降ったこともあり、今のところまあまあ雪が残ってるので雪崩の危険の少ないコースを探すのに結構時間を要します。お天気的な要因での雪崩の危険性は低くどちらの山塊でも2500m以下でこの日は5段階の2でした。


しかし・・・この日はつくづく自分のアホさ加減に辟易しました。
ギリギリまで迷ったのが悪かったのか地図を間違えて持ってきてしまいました。ベルドンヌに来たのにボージュの地図が入ってましたΣ( ̄ロ ̄lll) ハイキング出発地点に向かう林道に入る前の村でトイレ休憩したときに気付きました。


オプションは3つあります。
①地図があるボージュへ今から向かう。多分1時間弱位でしょう。
②地図なしでベルドンヌでハイキング。去年の夏に行った場所だし、うちでも地図を見ていたのでコース自体は大体頭には入っています。でも雪で印象が違うかもしれないし、違うところを歩きたくなるかもしれないし、そもそも方向音痴なので地図なしで山に行くなんて怖すぎます。平日なので誰にも会わないという可能性も多いし。
③地図を買う。って、どこで・・・?今現在、朝6時50分。


公衆トイレがある村の広場に食料品店兼何でも屋みたいなのがあり、開店準備していたのでダメもとでお店の女性に聞いてみました。すると、ここには置いてないけど、下のもう少し大きな町のタバコ屋で売ってると思う、と。しかもタバコ屋は朝6時半から営業しています。今来た道を逆方向に戻り、無事地図購入(´▽`) 


教訓1。 地図は確認して持っていこう(-_-;)


さて、車でさらにふたつみっつ村を経由したのち、林道に入ります。
入った・・と思った途端、通行止め( ゚Д゚) 車だけでなく自転車もダメだそうです。
この林道の最終地点は標高1750m、元スキー場だったところです。そのため最後まで舗装されたかなりいい状態の道になっていたのを覚えています。ただ、冬の間は1200mの地点辺りで通行止めになっているとハイキング情報のサイトで調べていたので500mは歩いて上る覚悟は出来てました。しかし・・・ここ、標高730mくらいの地点ですが…!?
ネットの情報を鵜呑みにして、地元の役場に電話して道路情報を確認するという普段は欠かさない基本を忘れていました。てか、決めたのが今朝早くなので電話するにも無理でしたが…


また選択を迫られます。
①林道1000m上るのは嫌だろ・・・せっかく地図買ったばかりだしここに載ってるうちの別のハイキングコースに行く
②通行止め、とは書いてるけど無視して入って行き、ずっと高い辺りに駐車する
③1000m歩いて上る


ただ大抵のコース(夏の)には雪崩の起きやすい場所がいくつか含まれてるものです。どのコースが雪崩の危険性がないか、雪があったら通るのが難しい場所は含まれてないか、そんなことは今からひとつひとつ調べる時間がありません。しかも一人だし危険のある場所には行きたくありません。そして別のハイキング出発地点に行くにしてもそこへ向かう道が途中で閉鎖されてるかもしれないわけです。・・・あ~冬(まあもう春ですが)って面倒くさい!!夏ならどこでも好きなところに思い付きだけで行けるのに・・・
看板無視して先まで運転する勇気もなし。。今日は訓練だと思って1000m上ることに(;´Д`)


教訓2。 道路情報は調べてから来よう。。  
雪のない季節でも、工事や林業等の作業のため林道が通れなくなっていることもたまにあるし・・・


幸い家を出たのが早かったので、下の町まで戻って地図を買ってきてもまだ7時30分です。
しかし。。通行止めになってる割に全然雪ないけど~!!


👇 1月下旬のベルドンヌ南部。これなら納得、異議なしです(^▽^;)
この日は確か駐車場まで林道を500m余計に上りました。


林道のみを歩いて1000m上るのは嫌なので舗装されている林道から右に出ている小さな道に入ります。


地図を見る限り、この小さな道は林道が何度もカーブしてる部分をまっすぐに近道で抜けられることになっています。その分傾斜はあるようですが。


地図👇

黄色は状態のよい(舗装されている)林道。白は普通の林道。
ちなみにわたしが歩き始めたのはこの部分よりもずっとずっと左の方からです。
濃いピンクがハイキング用のメインコースで分岐点には行先案内看板(大抵黄色)があり、黒の点線がその他のハイキング用の道。ただ、道の状態は分かりません。
そして案内看板は全くないのが普通です。


初めはこんなにいい状態です。


少しずつ怪しくなってきました。先のほう木倒れてるし土砂崩れみたいになってるし、積雪時だったら雪崩コースですね(;´Д`)


むむむ・・・細いし道自体傾いてるし、枯れ葉でズルズル滑って危険です。落ちたら谷に真っ逆さまです。そもそも、これは道なのか??


もう道かなんか分からないけどとりあえず上に向かって登っていきます。地図によればそのうち林道にぶつかるはずです。


おお。。嬉しい、林道に出てきました(上の明るいところ)。


木の隙間から先ほど経由してきた村々が見えます。


で。。性懲りもなくせっかく合流出来た林道から離れまた小さい道に入る・・・ほとんど病気ですね。だって舗装された林道なんてそんなにいっぱい歩きたくない~~
しかもほら、石に矢印書いてますよ~・・・しかし、ここから矢印が時々あるのかと思ったら、このひとつだけでした(;´Д`)


そしてあっという間に道はなくなりました。この辺、木が伐採されてます。
後から思ったことには、あの矢印はハイキング用のものではなく林業の人たちの間でのメッセージ(こっちの木を切るんだぜよ、とか)だったのかもしれません・・・


でも後戻りするのも嫌なので、また先ほどのようにひたすら上に上がっていきます。


も~~ほんとわたし何やってんだ・・・どこがハイキングなんだかよく分かりません。
スノーシューが重たい上、木の枝にひっかかる・・・


急な斜面をひたすら登っていくと明るい場所に近付いてきました。


う、嬉しい。。林道に出てきました。どうやらもともと車を停めるつもりをしていた1200mの地点より若干上まで来た場所のようです。
考えることはただひとつ「帰りは近道とか考えずにひたすら林道を歩く」~~!!


‥って、タイヤの跡あるけどぉ!?看板無視したやつがいたな~!!


さすがにそろそろスノーシューを履きます。
荷物がだいぶ軽くなります。


と思ったらまたしばらく雪のないゾーンが。仕方ない、また外して・・・
付けたり外したり、この日は1日で10回以上やったと思います。林道が終わって山に入った後も同じで、あるところには太ももくらいまであるかと思ったらほんの少し上がったら完全に融けているゾーンがあったり。


おお・・・ようやく最終駐車場に到着です。7時30分ちょい過ぎに歩き始めてただいま11時。なんと3時間半かかりました。


元々スキー場だったこの場所、今はパラグライダーの離着陸の野原になっています。夏に子供たちと来た時にもパラグライダーをやっている人たちを見かけました。


駐車場から少し上がったところ。昔はここがゲレンデだったようです。


駐車場から少し上がった・・はずなんですが看板には標高1720m。駐車場のは1750m…
まあいいけど^_^;
4つ書いてるうちのひとつ目、ペリエール峠。ここには帰りに寄りたいと思います。まずはペリエ―ル山小屋(避難小屋)に向かうつもりです。
このすぐ先にあるもうひとつの行先案内看板にそれは書いてたはず。昨夏来たところなのでまだ記憶に新しいです。


林道を3時間半…(~_~;) 3分の1は普通の雪のない道、3分の1は道でもない枯れ木や倒木だらけの急斜面を上り、残り3分の1はスノーシューで歩きかなり疲れたので暖かい飲み物でも作って休憩したいと思います。
11時過ぎです。飲み物を作ってると、お腹も減ってることに気付きこのままお昼ご飯にすることに。山小屋でご飯にしたかったんですが・・・そっちではおやつにすればいいです。


雲から顔を出した堂々たる姿はグラン・ムーラン(2495m)。昨夏ここに子供たちと来た時のメインはここへの登頂でした。


しかしこの林道・・・今日のハイキングのメインになってしまいました。。
避難小屋や峠の辺りをゆっくり散策しようかと思っていましたが、そのふたつを通る周回コースという最低限の行程にしておきます。林道だけで往復5時間半くらいかかりそうなので。


12時前。簡単に昼食を済ませると避難小屋に向けて歩き始めます。
初めはこの程度の雪の量です。


おっと、急に雪が増えてきました。トレースは全くありませんが分かりやすい道なので問題ありません。


先ほどよりさらにはっきり見えてきたグラン・ムーラン。


谷の奥に見える華麗なお姿はベルドンヌ中北部では一番高いピック・デュ・フレーヌ(2807m)。アルピニストでなくてもギリギリ登れるレベルらしいのでこの夏挑戦したい山のひとつです。ただし頂上付近がとても急で狭いので雪が残っていると難しいようです。そして8月9月でも残雪があることが多い山だそうです。


森を一度抜けました。今度は写真の中央部分に写ってる森より少し高い部分を歩くことになります。


夏に通った時の花が咲き乱れた景色がいまだに頭によみがえります。


その際の記事👇


遠くから見て人間のトレースかと思いきや、動物のトレースでした。


雪が完全に融けてしまったところもあります。


ふりかえって。初夏のような雪の融け方です。


小さな池のような、沼のようなものが融けてきつつありました。


だいぶ長くなってきたので続きは後編で書きます。

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