モン・テニブル(メルカントゥール)に登る(前編)
メルカントゥールシリーズも長くなってきたのでタイトルの付け方を変えました(^^;
2泊目に泊まったラビュオンス山小屋(2523m)から3031mのモン・テニブルという山に登られそうということを知ったのは山小屋に到着してからでした。いつものことですがお天気次第で行き先を決めるので、メルカントゥールには結構前から行きたいと思っていたのでハイキング地図は買っていたものの、行くことを決定したのは2日前。泊まるところ確保がやっとで、毎日の細かい行動までは決める時間が出発前にはありませんでした。
ましてやメルカントゥール、全く未知の世界で最高峰の名前さえも知らないといういい加減さです(;´Д`)
山小屋に到着した日は時間的に余裕がなかったのと疲れていたのとで翌日朝にチャレンジすることにしました。
寝たのが早かったので5時前に目が覚めました。
荷物を持ってそろりそろりと1階に下ります。泊り客はわたしの他にニースの若い女の子ふたりがありましたが、まだ寝ているようです。
まずは熱いコーヒーを淹れて、飲みながら荷物の出し入れをします。モン・テニブルにピストンした後、またここを通るつもりなので要らないものは置いていきます。
食堂のドアの窓から。お月様は満月に近かったです。
5時過ぎ。コーヒーを持って小屋の外に出ます。
思ったほど寒くありません。
5時半過ぎ。だいぶ明るくなってきました。
そろそろ出発準備に小屋に戻ります。
小屋を出たのは6時5分でした。
まずはラビュオンス湖の畔まで来ます。
少し標高高い目の岩場やザレ場でのみ見かける可愛いやつ。今年初めての対面でした。
山小屋のある方向を振り返って。
本来のハイキングコースはもっと高い位置を通るみたいですが、早く反対側まで行きたいので湖から一番近い位置を歩きます(^^; ちょっと急でザレザレしていて滑らないようにゆっくり歩くのでそこまで時間短縮にはなってないかもしれません。
6時35分。湖の反対側に到着です。振り返った景色。
岩々なところを少しずつ登ります。
誰かが最近通った跡があります。
道は何となく分かるところもあれば分からないところもあります。ケルンが時々あるので助かります。地図を見るとしばらくは川沿いに登っていく感じです。
来た方向を振り返って。
7時過ぎ。シモン湖とシャフール湖という二つ湖がある地点に到着。
右がシモン湖、左がシャフール湖です。
地図によるとこのふたつの間を通り中央の雪が残っているあたりを登っていくようです。
このあたりもまだ山の陰になっていて雪が少し硬かったので、一応アイゼンを付けました。
どんどん登っていきます。
振り返って。ふたつの湖がよく見えます。
あと少しで一旦平たい場所に出るようです。
一度融けた雪が凍っているところも多く見られました。
左手に間もなく湖があるはずです。
あ、ありました。モンタ二ェット湖という名で地図に載っている湖です。この湖畔を歩いて左側に進んでいくことになります。
一番低い辺りが通過予定の峠のようです。そしてそのまま左側へ登っていくことになります。
もう少し・・・
凍ってる場所もありますが、日が当たってきたのですぐに融けそうです。
8時5分。ラビュオンス峠に到着。山小屋を出てぴったり2時間経っています。
反対側には礼儀正しく並んだ山があります。
しかし、思ってたような眺望ではないなぁ・・・
そうだ、この右側のちょっと高いところに登ってみよう。この後登るのとは逆方向ですが、雪もないし大した高さでもないのでこちらからの景色も見ておこうと思います。
おおおっΣ(゚Д゚)
すげぇ・・・北方面に雲海が出まくってます。今まだ朝早いけど時間と共になくなっていく可能性が高いです。この雲海、頂上でも見たい~!…こんなところで道草食ってる場合じゃありません。
すぐ峠まで下りて、モン・テニブルを目指します。地図では稜線の少し下らへんを歩くように線が引いてありますが、まあどこを歩いても最終的に一番上に行けたらいいということです(;´∀`) 見晴らしがよい稜線ギリギリの部分を歩きたいものですが、ところどころ雪が結構残っていて岩場の雪は足がズボズボはまって厄介なのでできるだけないところを歩きます。
時おり避けられない雪もありますが、逆にこのくらいの量積もっていると全体に平らになっていて朝でまだ気温も低く踏み抜くことも少ないです。
シャーーっと左側の谷に滑り落ちないよう注意して通過します。
奥に頂上が見えてきました(*‘∀‘)
稜線に雪がある場所もあるので、その度にいちいち少し下りながら進みます。
大丈夫、まだ雲海残っています。
だいぶ近付いてきました。
頂上はすぐそこです。十字架、なぜかふたつあります(@_@)
8時50分、モン・テニブル(3031m)に到着\(^_^)/
雲海、しっかり残っていて嬉しい・・・ちなみに出ていたのは北~東方面だけです。
後編に続きます。