randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

アンバンの谷(Vallon d'Ambin)で1泊ハイキング

先週の日月は久々の2日連続の休みで天気予報もバッチリ。迷わず1泊で山に行ってきました。
今回のエリアはハイキングのサイトではアルプ・グレ山塊に入れられてるけどウィキペディアではモン・スニ山塊に入っており、よく分かりません(-_-;) どちらにしてもイタリアとの国境の辺りです。


自宅から2時間半くらいとあまり遠くなく(高速部分が長いですが)、1日目は山小屋に泊まるので夕方駐車場まで下りる必要がないから行程的にまあまあ余裕があるかな、とちょっと遅い目の5時前出発です。
モリエンヌ高速道路の終点、国境の町でもあるモダーヌから国道の山道に入ったところで車に異変が。なんかガタガタいってる?と思うと間もなくベコンベコンとなり、前輪左がパンクしていることがすぐ分かりました。パーキングっぽく広くなっている路肩までそのまま走り続けて暗闇の中タイヤ交換です (つд⊂)エーン
7時になるかならないかでまだ暗かったのでヘッドランプが役に立ちました。
ちなみにタイヤがパンクしたのは初めてです。そんなことは他の人にしか起こらないと思い込んでいました(^^; 誰かと待ち合わせの途中とかでなくてよかった。


うわ、スペアタイヤってちっちゃ!走るのこれでほんとに??
まぁあと30分もかからないくらいの場所だけど。
で、帰りはこれでリヨンまで帰るの(@_@)?それとも帰る前に山から下りてすぐの町で(モダーヌくらいしかない…)タイヤ買って代える?
でもそのために早く山下りてこないといけないのは嫌だなぁ。
色々考えるとブルーになります。まあ、最悪スペアタイヤで地道通って帰ることはできるはずなので(MAX80kmって書いてある)、あんまり悩まずに山を楽しもう、と自らに言い聞かせますが、なんか打ちのめされたというかブルーになってしまいました。


軍手みたいなものは車に積んでなかったので手真っ黒けだしね・・・
ウエットティッシュで拭いたけど半分くらいしかとれませんでした(;´Д`) 洗剤とお湯が必要ですが、そんなものは今日も明日も山の中では登場しそうにありません。


気を取り直して再出発です。国道から山道に入り、目的地の集落に向かいます。
途中、また工事のお知らせがありました。ウイークデーの朝から夕方は工事のため道が封鎖されています、とのことです。また、というのは数日前のハイキングでも全く同じことがあったからです。その日はウイークデーでしたが早朝に通って帰りは夕方6時台だったので工事の時間帯にはぶつからずにすみました。
つまり、明日は夕方以降にしか駐車場には戻れないので、うちに帰る前にタイヤを取り換えるというプランは時間的に難しそうです。


出発地点の集落の駐車場に到着しました。標高は1660m。
他には1台も停まっていません。とりあえずは腹ごしらえです。コーヒーと菓子パンを持ってきました。クロワッサンにパン・オ・レザン、リヨン名物の赤いプラリーヌ(砂糖がけしたアーモンドやヘーゼルナッツ)入りのブリオッシュです。
うちでも出発前に朝ごはんを食べてきているので以前は2度朝ご飯を食べることにためらいがあったのですが、このタイミングで食べとかないと毎回歩き出してすぐにお腹が空いてくるので最近では駐車場で堂々と2度目の朝ご飯を食べています(;^_^A


菓子パンを頬張りながら、周辺のハイキング用案内看板を見に行きます。看板は駐車場の両端に立っており、どちらからも道が出ています。
今朝経由して、目的の山から戻ってきて今晩泊まる予定のアンバン(Ambin)山小屋を探します。

えーっと、こっちの案内板には出てこないからもうひとつの方を見に行こう・・・
と、駐車場の反対側まで見に行くと、。


あー、あったあった(上からふたつめの1番上)
えっと、アンバン山小屋は・・6時間45分???
せいぜい2時間か2時間半くらいかと思ってたのに!?
で、慌てて地図を取り出し見てみると周回して明日帰ってくるつもりの道でした(実際はもう少し遠回りをしましたが)。つまり、今歩き始めるのはもう一つの方のアンバン山小屋の出てこない案内看板のある道でした。
そっちの道からの方が近いのに書いててくれないって・・と思ったんですが、単にアンバン山小屋に行くだけ(=反対周り)ならここよりさらに近い駐車場にこのまま車で林道を進んで行けるので普通はそこに車を停めます。なので書いていないということも考えられます。
なら、どうしてわたしはそこの駐車場まで行かないのかといえば、周回して明日ここまで戻って来る時に林道を歩く距離が長くなり過ぎないようにバランスを取りたかったからです。
結果的にこういう行程になりました。👇

青が1日目、オレンジが2日目です。思い描いていたうちの、距離が長い方(2日目の行程で)で行くことができました。時間がなかった場合、🅿️の真下の川沿いの道から帰ることもできたのです。
山小屋以降の青のラインは、1日目のメインイベント、モン・ダンバン(3378m)への往復です。
ちなみに地図の下の辺りはイタリアになっています。オレンジ+緑の薄い線で山頂のラインがなぞられていますが、これが国境になっているのです。これらの山頂はおよそ3000~3400mです。


スペアタイヤを付けたわたしの車にお別れを言います。
じゃあまた明日ね♪


カラマツが紅葉しかけています。しばらくは林道を歩きます。


おお、こんな山奥に山羊チーズ農家が。買いたいな・・・
結構凝った彫刻された看板ですが、山羊の顔が怖いです。


3キロ先まで歩いたところにいた山羊さんたち。ガン見されています(~_~;)
農家の前に看板はなかったのですがどうやらここのようです。しかしまだちょっと早いししかも日曜だしゆっくりされているかもしれません。看板出てないってことは今は来ないでねってことかもしれないし…
それにハイキングの帰りならともかく、今これから2日間歩こうって時に買い物するのもどうかと思うので(買うとしても今日のお昼にすぐ食べる分くらいか・・)、ちょっと考えた結果やめておきました(^^;


林道を歩き続けます。途中、1台だけわたしを追い越していった車があった他は車も人も見かけませんでした。


尖がった山がどんどん出てきます。初めてのエリアで、特に有名でもないので写真とかでもほとんど見たことがなく、ヴィジュアル的にどういうところなのかというイメージがほとんどありませんでした。前もって目にしていたのはこの日泊まる予定の山小屋のHPに載ってた写真、今日のお昼に登るつもりの山をハイキングサイトで調べたときに見た写真くらいなもんです。


1時間ほど歩いたでしょうか。最終駐車場に到着です。車が数台停まっています。


ここの標高は2000m。山小屋までは1時間ほどのようです。


駐車場には立派な看板が立っていました。
この辺りには山小屋や民宿が何軒もあるため、それらを結んだハイキングルート「山小屋の道」を提案してくれているようです。イタリア側の山小屋も入っています。


ようやく林道とお別れして普通のハイキング道を歩くことが出来ます。


川に沿って歩いて行きます。緩やかな上りです。


これは駐車場の辺りを振り返った景色。


大きな岩も出てきました。


一度完全に平らな部分を歩いてから、最後に少し小高くなったところに山小屋が見えてきました。


石造りなのでこうやって写真で見ると岩と一体化しているようにも見えます💦


平たい石が積まれているのはケルンではなく手作りの窯でした。


アンバン山小屋(Refuge d'Ambin)に到着。収容人数30名のこじんまりとした山小屋です。雨戸が開いてあり、中は灯りもついているので誰か泊まっているのでしょう。
HPに9月半ばから6月半ばまでは管理人はいませんが、使えます(有料)とありましたが、万が一例外的に閉まっていたりすると嫌なので管理人さんの携帯番号が載っていたので確認すると大丈夫とのことだったので心安らかに歩いてくることが出来ました。


山小屋の壁にはすぐ近くの山で亡くなった方の記念プレートが貼ってありました。
ダン・ダンバンという山だったそうですが、これはアルピニストの装備がないと登れない山のようで、わたしが今日このあと登るつもりなのはモン・ダンバン(ややこしい)で、装備なしでもいけるやつです。しかもモンの方が5m高いという(;'∀') 
でも山の形を目で見ると一目瞭然です。ダンはdent、歯という意味ですがエギーユ(針)同様に尖がった山に付けられることが多い山の呼び名です。見るからに登れそうにありません💦


山小屋には5歳と7歳の男の子を連れた若いご夫婦が泊まっていました。サン・ミッシェル・ド・モリエンヌというここからほど近い小さな町に住んでいるそうで、お父さんはしょっちゅうこの辺りの山に来ているそう。お母さんは小屋内で出発準備で荷物を片付けていて忙しかったのでお父さんと10分ほど話をしました。一家は昨日の午後山小屋に到着して今朝ゆっくり起きて、今からもう下りるそうです。今からモン・ダンバンに行こうと思う、と言うと「僕も先週の日曜日登ったばかり。頂上からの景色は『ウッフ(フランス人がよく使う感嘆詞。ビックリして息が止まる、みたいなときに)。。』って感じだよ。でも結構遠いよ。途中から道ないしね」と言います。
「遠いのは分かってます、でも山小屋に暗くなる前に下りてこれたらいいかな位に思ってます」「それならまあ大丈夫だろうね。登り方分かる?」「一応ハイキングのサイトで下調べはしてきたけど、いつも道のないところは目で見て大体で登ってます」「ははは。まぁそれでいいんだけど。アグネル峠を目指して、少し手前で左に方向変えて尾根部分に登って。しばらくするとバカでかい岩壁がガガーンっと出てきて通れなくなるから、それ西側に避けて…」と説明してくれました。アグネル峠まではマーキングがあるので問題はないだろう、あとは危険というほどではないけどハードになるから気を付けてね、と言い残して一家は山を下りていきました。


他に一組の初老のご夫婦が山小屋前のテーブルのひとつでサンドイッチを食べておられました。お二人は今先ほどここに着いてこの後は少し先のアンバン湖という湖まで往復する予定だそうです。


荷物の一部を置いて行きたいので、山小屋内に入ります。


HPにはふたつある寝室のひとつしか鍵は開けていないみたいに書いてありましたがふたつとも開いていました。ひとつ目はマーモットと名付けられた寝室。


食堂。小ぎれいです。


食堂の窓から。


「ジペット(ヒゲワシ)」と名付けられたもうひとつの寝室の一番奥のベッドに荷物の一部(服や食料)を置かせてもらいました。
時間は11時を過ぎたところです。そろそろ今日のメインイベント、モン・ダンバンに出発しようと思います。



次回に続きます。

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